ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

秋の与那国島/石垣島紀行 その1石垣島編 ジャワアカガシラサギ カンムリワシ アカガシラサギ ムラサキサギ カラムクドリ クロハラアジサシ カタグロトビ等

2018-10-06 | 琉球地方

秋の渡りの珍鳥に期待して、10月6〜9日に日本の西の端である与那国島/石垣島(ALPNツアー)に遠征してきました。直前に台風25号が発生し、中止になった小笠原ツアーの悪夢がよぎりましたが、幸い、2日前に通過してくれ、無事石垣空港に降り立つことができました。6日夕刻、7日午前、石垣島、7日午後、8日、9日午前与那国島と巡って、5種のライファーであるジャワアカガシラサギ、ハイイロオウチュウ、ベニバト、アカハラダカ、マダラチュウヒをはじめとして、八重山特産のカンムリワシ、ムラサキサギ、ズグロミゾゴイ、カタグロトビ、渡り鳥のツメナガセキレイ、カラムクドリ、クロハラアジサシ、コホオアカ、キマユムシクイ、エリマキシギ、ヒバリシギ等74種の鳥たちと会うことができました。
6日初日は、午後4時前に石垣空港に到着、空港で支度をして、まずは田んぼを巡ります。南国特有の雨が早速降り出し、バスの中から田んぼを見ると、たくさんのセイタカシギ、オグロシギ、アオアシシギ、ヒバリシギ、アカアシシギ等が採餌しています。雨が上がり、歩き出すと、春ほどは見かけないというカンムリワシが電柱の上に止まっています。

この季節たくさんいるというクロハラアジサシが田んぼの上を飛び交っています。本州では、湖の上を飛んでいるのしか見たことがありませんが、陸の上で見るのは不思議な感じですが、近くを山などを背景にして飛んでくれます。


田んぼを歩いていると川の中にムラサキサギ。警戒心が強いようで、なかなか近寄らせてくれません。

そうこうしているうちに日も傾いてきたので、暗くなる前に、ズグロミゾゴイのポイントに向かいました。やはり、春に訪れた時と同じポイントでしたが、なんと同じ位置にズグロミゾゴイ若鳥がヌッと立っています。多分同じ個体ではないかと思います。



このポイントにはヤエヤマオオコウモリがいたのですが、ズグロミゾゴイに関わりすぎて、飛ばれた後でした。残念。そのうち雨が降り出し、ホテルに向かいましたが、結構な豪雨、明日はどうなるかと心配しましたが、夜半には止んだようで、翌朝は、良い天気。朝食後の短い時間ですが、近くの公園に出かけました。広場の芝生には、ツメナガセキレイが10羽近くいます。待っているとだんだん近くに寄ってきます。黄色味はほとんどなくなっていますが、間違いなくツメナガセキレイ。この後、山ほどいるとは思わず、シャッターを切りました。




芝生には、亜種ホオジロハクセキレイもいました。頰に少し灰色味がありますが、白い顔は、なんかカワイイです。


公園にはハシブトガラスもいますが、こちらのカラスは、亜種オサハシブトガラスで、体が小さく本土のカラスに比べるとカワイイ感じです。

公園には、他に亜種シマアカモズ、カラムクドリがいました。松の木の中で、こっそり採餌しているカラムクドリを見つけ、出発の時間を気にしながら写真に収めさせてもらいました。



朝食後、ホテルを後にして、昨日と同じ田んぼに向かいました。ほぼ同じような種類に加えて、ヒバリシギの数が増え、その中に1羽のアカエリヒレアシシギがいましたが、遠い。天気が良いので、鳥も元気なのか、アカガシラサギが目の前を飛んで行きました。

上空を見るとサシバも帆翔していました。のどかです。それにしても暑い!

電線には、リュウキュウツバメ。ツバメよりお腹が濁白色で、尾羽が短く、飛んでいてもなんとなく識別できそうな気になりました。

そして、昨日から何度か通っているジャワアカガシラサギのポイント。ついにガイドのIさんの執念が実って、やたらと色白なアカガシラサギが飛んできました。後で、確認してもらい、間違いなくジャワアカガシラサギとのことで、最後の最後に会うことができ、一同感激。冬羽は夏羽ほどの明らかな違いはないそうですが、やっぱり、白くて違います。今回のライファー第1号です。車が通過する道の端でヒヤヒヤしながら牛糞の山の上のそいつを収めました。


口を開けたシーンです。

最後に空港近くのカタグロトビのポイントへ、なかなか見つかりませんでしたが、なんとか、1羽飛んでいるのが見つかり、モロ逆光の中なんとか収めることができました。カタグロトビの写真は、春に訪れたとき、近くを飛んでくれ、たっぷり収めているので、今回あまり取れなくても、気持ちは余裕でした。

以上で、石垣島巡りは終えて、50人乗りのプロペラ機に乗り込み、与那国島に向かいました。次回は、与那国島前中後編の前編をアップする予定です。

西表島/石垣島紀行 その6 ズグロミゾゴイ シロハラクイナ カンムリワシ キジ ツルシギ クロサギ サルハマシギ等

2018-03-20 | 琉球地方

3月19日石垣島後半:日の傾きかけた田園地帯の川にツルシギがいました。今年は内陸性のシギチが少ないとの事で、ほかにはタカブシギを見たぐらいです。まだ冬羽でしたが、木々の緑を映した川面に浮かび上がります。


3月20日石垣島:YBツアーの最終日、宿近くの田園地帯から、海岸、ヤツガシラのポイント等を巡りましたが、残念ながら、ヤツガシラはお預けでした。まずは、田園地帯で、シギチを探していると、HMさんが後ろのヨシ原にいたリュウキュウヨシゴイを発見。逆光でしたが、明るい時間帯に見る事が出来ました。首を伸ばしているのは、多少でも擬態しているのでしょうか。こちらも、西表島と同じ♂のようです。


相変わらずカンムリワシは、そこかしこで出会いますが、電柱どまりは、もう無視。そんな中、枝どまりの上、ペアでいるのが見つかりました。


シギチのポイントの海岸に向かいました。17日にも訪れた場所ですが、今日は、シギチが多い!まずはクロサギですが、白色型と黒色型でどうもディスプレイではないかと思われるダンスを見せてくれました。ペアリングして、生まれる子供の羽色はどんなになるんでしょうね。どちらが優性形質なのか、メンデル遺伝するのか、興味は尽きませんが、妄想だけにしておきます。

メダイチドリもいましたが、こちらでは、オオメダイチドリが多いようです。2羽で場所を巡って争っていました。


トウネン、ヒバリシギ、キョウジョシギ、シロチドリ等がいましたが、本州では、珍しいサルハマシギがいました。まだ、夏羽の赤茶色の装いではありませんでしたが、移行中のようで、胸に少し、赤みが出てきていました。

YBツアーは、これにて終了。空港でツアーの皆様とは別れて、HMさんともう1泊。レンタカーで繰り出しました。が、自力では、どうも簡単に見つかりません。島の北端近くまで、行きましたが、大した成果はなく、カタグロトビのポイントでも、出てくれません。雲行きが怪しくなった頃、ズグロミゾゴイのポイントに向かうと、シロハラクイナが石垣の上をお散歩。



雨が降り出したので、帰ろうとした時、若いズグロミゾゴイがいると教えていただき、駆けつけると、ゴイサギの若鳥と同様に、身体中に星を散らした若鳥がいました。雨が本降りになってきたので、この日の鳥見は終了。夜は、沖縄料理に舌鼓です。


3月21日最終日。昼過ぎのフライトまで、ポイントをHMさんと二人で回りました。暗いうちから出かけ、まずは、ズグロミゾゴイのポイントへ。残念ながら、お目にかかれませんでしたが、亜種コウライキジが、白い花をバックに全身を見せてくれました。亜種キジとは、かなり違います。どちらかというと、亜種コウライキジの方が、カラフルですね。


そして、バンナ公園で鳥見旅は締め。どうも、この季節の森は鳥が少ないようです。そんな中、ちらりと出てくれた亜種イシガキシジュウカラです。

最後は、亜種リュウキュウサンショウクイ。お出迎えも本種でしたが、お別れも本種です。

以上で、西表島/石垣島の鳥見紀行は終了です。ライファー15種を含む83種類の鳥たちと出会え、本州とは違う鳥相を堪能しました。遠征して、新しい鳥たちと出会うのは、最高に楽しいですね。まだまだ、鳥見で訪れていない地は山ほどあり、楽しみでしょうがないです。
次回のアップは、本編を長々とやったため、なかなかアップできなかった、近隣のコイカル、ニュウナイスズメ、ヒレンジャクの予定です。

西表島/石垣島紀行 その5 カタグロトビ カンムリワシ ムラサキサギ ズアカアオバト インドハッカ シマアカモズ

2018-03-19 | 琉球地方

3月19日石垣島(続き):海岸沿いを走っていると、道端の木にカンムリワシ若鳥が止まっていました。ツアーの一行が近づいても飛び立とうとはしません。おかげで、随分と間近でカメラに収まってくれました。



続いて、ポイントの牛舎にインドハッカ。台湾で外来種として増えた後、どうも、自然分布拡大で、石垣島にやってきたようです。九官鳥によく似た風貌です。

再び、カタグロトビのポイントへ移動。不思議な事にガイドで案内してもらうと、ちゃんと目指す鳥がいるのです。今回は、運良くペアでいました。

そして、飛びましたが、こちらの様子を見に来たのかもしれないほど、割と近くを飛び回ってくれました。目が赤く、黒い縁取りが、歌舞伎の隈取りのようで、やはり、南方系の鳥は派手です。





木に1羽が止まっていると、飛んでいた方が、やってきて、樹上で交尾。


バンナ公園のダム湖で、カモ(ハシビロガモなど)を見ていると、ズアカアオバトがやってきて、初めて、枝どまりの写真を収める事ができました。

日が少し傾きかけた頃、田園地帯で、ムラサキサギを遠くに見つけました。よく見ると何か咥えています。驚いた事に、大きなネズミです。どうするのかと見ていると、頭から丸呑み。ちゃんと入るのかと心配になりますが、すっーと入っていきます。それにしても、どうやって捕まえたんでしょうね。やっぱり、大きなくちばしで、一突き、でしょうか。


亜種シマアカモズは、本当によく見かけます。この個体は、♂のようです。

次回は、石垣島/西表島紀行の最終編です。

西表島/石垣島紀行 その4 リュウキュウヨシゴイ カンムリワシ ズグロミゾゴイ リュウキュウコノハズク シロハラクイナ等 

2018-03-19 | 琉球地方

3月18日西表島後半:丸一日かけて西表島を巡りました。南西諸島のハシブトガラスは、亜種オサハシブトガラスで、声も違って、体が少し小さいです。そのせいか、カラスにしては、ちょっと可愛いです。

そして、夕刻になり、宿に戻ってくつろいだ後、夕食に向かおうとすると、近くの田んぼにリュウキュウヨシゴイが出ているとのこと、この際夕食は置いといて、慌てて、カメラを取り出し、駆けつけました。もう夕闇が迫りかけていましたが、なんとか間に合いました。近距離だったせいでしょうか。いたのは、♂のようで、コッ、コッ…と鳴いていました。目の金色の虹彩がC字状になっていて、ちょっと滑稽な感じです。


ライファーのさらなる追加で、嬉しい夕食。そして、今夜もナイトツアーです。ガイドのNさんのおかげで、今夜もちゃんとリュウキュウコノハズクに会わせていただきました。そして、オオコウモリにも会わせていただきましたが、写真は間に合いませんでした。





翌19日は、午後には西表を後にして、再び石垣島です。朝食前に、近くの田んぼに昨日のリュウキュウヨシゴイがいないかと出かけましたが、残念ながら、遠くで声がします。田んぼには、シロハラクイナが出てきてくれました。


昨日と同じ個体でしょう、虹彩の黒い、なんとも言えず可愛い感じのカンムリワシもいました。

朝食後、出発。昨日会えなかったズグロミゾゴイを探しにポイントの集落に向かうと、今日は、ちゃんといました。民家の裏庭なので、遠慮がちに(気持ちは)写真に収めさせてもらいました。ヌッと立っていて、なんとも言えません。

植え込みの赤い実と亜種リュウキュウサンショウクイです。

集落の裏はすぐに森で、センダンの木に花が咲いて綺麗です。理想的に、カンムリワシが止まっていました。

そして、森から、ウッ、ウッ…と低い連続した声が聞こえてきます。あれが、キンバトの鳴き声との事。姿は簡単に見えないようで、またの機会にとっておきます。写真はそのヤシの生えた熱帯風の森です。この中のどこかにキンバトが潜んでいるはずです。

上原港から船に乗り、西表島を後にします。ジャングルを遠くに見ると、40年前の記憶が蘇ってきます。それにしても、あんなジャングルの中をよく横断したもんだと、今更ながら感心、ではなく、呆れてしまいます。
さて、再び石垣島に到着。まずは、クロサギの白色型です。気が強いのか、コサギをおっかけていました。


こちらは、川平湾近くでのクロサギ黒色タイプです。


次回は、19日石垣島の続きで、カンムリワシの若や、カタグロトビをたっぷりアップします。


西表島/石垣島紀行 その3 カンムリワシ ムラサキサギ リュウキュウツバメ オオノスリ マミジロタヒバリ キビタキ 

2018-03-18 | 琉球地方

西表島の海とマングローブ、やはり亜熱帯です。

3月18日西表島で朝を迎え、朝食前に宿を出ると鳥の声で溢れています。聞きなれない一本調子のさえずりに耳をすませます。亜種リュウキュウキビタキと後で教えてもらいました。宿近くの田んぼに出かけるとシロハラクイナがお散歩しています。カンムリワシもいましたが、数少ない虹彩の黒い個体で、宿近くをテリトリーにしているようで、石垣島が地元のガイドMさんによれば、6年以上前からいるとのことです。黒いつぶらな瞳が何とも可愛いです。

朝食後、今日は一日かけて、西表島を回ります。まずは、白浜から、祖納、干立と巡ります。海沿いの休憩所前の電線にリュウキュウツバメがとまっています。


ヒヨドリの一群が出現。渡り鳥の亜種リュウキュウヒヨドリです。沖縄島あたりに渡って行くそうで、留鳥のイシガキヒヨドリに比べて、同じように色黒ですが、胸の茶色味が少ないようです。かわいそうなことに休憩所の窓にバードストライクしてしまい、7羽が死んでしまいました。

ある集落に降り立ち、歩いていると上空に猛禽が飛んでいます。オオノスリです。やはり、ただのノスリより、大きく、精悍に見えます。

小さな森の中で早速覚えたリュウキュウキビタキのさえずりが聞こえます。目を凝らして、探すと、いましたいました。亜種キビタキと違って、喉のオレンジ色がなく、背中の黒みが薄いです。さえずりも随分違い、将来独立種になる可能性があるようです。


浦内地区あたりの芝生にマミジロタヒバリの小群がいました。足の長いすらっとした小鳥です。


飛んでいるカンムリワシがいましたが、全身が白い、若鳥です。成鳥とは別種のように見えます。


島の東部に向かって進むと、多分昨日と同じ田んぼにムラサキサギがいました。日が当たると紫色が何とも言えません。

観光名所の由布島に渡る水牛車を横目に、昼食。水牛小屋の屋根に亜種イシガキシジュウカラがいました。亜種シジュウカラより、随分色黒です。数はそんなに多くないようです。

島を4分の3周して大原地区までやってきました。それまで、道路脇の電柱の上などにカンムリワシがよく止まっていましたが、ガイドのMさんは、ほぼ個体識別ができるそうで、朝から30羽以上カウントされたようです。




本州のアオバトよりは、警戒心が薄いのでしょうか、ズアカアオバトは電線によく止まっていて、割と近くまで寄らせてくれます。

次回は、西表島の18日夕刻から夜。翌朝と移動した石垣島編をアップする予定です。


西表島/石垣島紀行 その2 リュウキュウコノハズク ムラサキサギ ズアカアオバト ツメナガセキレイ アオバズク

2018-03-17 | 琉球地方

石垣島の川平湾です。青い海と白い砂浜。南国です。

3月17日石垣島編後半:この季節のガイドのポイントは、市内、郊外の田園地帯を巡るようです。田畑の中やそばの木立でムラサキサギに出会えました。濃い紫色と細長い首がなんとも言えません。


道を走っていると電柱や電線によくカンムリワシが止まっていますが、ズアカアオバトも止まっています。先島諸島にいるのは、亜種チュウダイズアカアオバトとのことですが、違いはほとんどないそうです。アオバトより色が濃く、お腹は全部緑色です。


午前中のみのSeaBeansのガイドを終えて、HMさんと二人で、港近くの海岸を散策してみました。ムナグロ、キョウジョシギ、チュウシャクシギ等のシギチがいましたが、数は少なく、特別な種類には会えませんでした。そんな中クロサギの黒色タイプが採餌をしていました。

海岸そばの草地に、ツメナガセキレイの20羽足らずの群れがいました。まだ冬羽のようで、道北で見た夏羽よりは、色が薄いです。


17日西表島編:YBツアーに離島ターミナルで合流し、船で西表島に向かいました。航路に海鳥はほとんど見えず、一度オオミズナギドリ数羽を見たのみでした。到着は、予定の上原港ではなく、島の東南部の大原港でした。島の西側の宿泊地まで、バスで向かいますが、石垣島と変わらず、カンムリワシがそこかしこに止まっています。1時間ほどで宿に到着。食事を済ませた後、本ツアーの目玉ともいうべきナイトツアーに出発です。外に出ると早速リュウキュウコノハズクのコホッ、コホッとアオバズク(亜種リュウキュウアオバズク、留鳥)のホー、ホーが聞こえてきます。少し歩いて行くと、島の診療所あたりでアオバズクが鳴いています。街灯に寄ってくるガ等を狙っているのでしょう。ここで、ガイドのNさんの秘技鳴きまねのおかげでしょうか、ちゃんと本体が飛んできました。電柱の上に止まったところをライトで照らすと、目が爛々と光っています。昼間見る何だか眠たそうな顔とは大違い。やっぱり、活動しているときの姿は見応えがあります。



そして、少し山の中に分け入って、再びNさんの秘技。どっちが本物だかわからないうちに、遂にやってきました。初めて姿を拝ませてもらいましたが、目は金色に輝き、頭を回してあちらこちらを見たり、首を傾けたりとたっぷり楽しませてくれました。やっぱり、なんとも言えず可愛いです。進化したデジカメのおかげで、夜の猛禽が撮れるとは…感激です。








次回は、その3 西表島の午前の部、マミジロタヒバリ、オオノスリ、カンムリワシ、キビタキ等をアップする予定です。

西表島/石垣島紀行 その1 カンムリワシ ズグロミゾゴイ シロハラクイナ カタグロトビ カラムクドリ ムネアカタヒバリ シロガシラ等 

2018-03-16 | 琉球地方

3月16日〜21日まで、西表島/石垣島にYBツアーに前後2日プラスして、鳥友HMさんと遠征してきました。両島には35年ぶりの訪問で、特に西表島には、学生の頃友人たちと長期滞在し、ジャングルを横断したり、ダイビングでサンゴ礁と熱帯魚を見たりと島の自然を堪能しました。また、新婚旅行でも訪れた思い出深い島です。さて、鳥見で出かけるのは初めてのことなので、ライファーは外来2種を含めて15種に及びました。留鳥のカンムリワシ、シロハラクイナ、ズグロミゾゴイ、カタグロトビ、ムラサキサギ、リュウキュウツバメ、ズアカアオバト、リュウキュウコノハズク、キンバト(声のみ)、リュウキュウヨシゴイ、旅鳥のムネアカタヒバリ、マミジロタヒバリ、オオノスリ、外来鳥のインドハッカ、インドクジャクでした。亜種のリュウキュウキビタキ、イシガキシジュウカラ、コウライキジにも会えました。ライファーではないですが、カラムクドリ、シロガシラ、ツメナガセキレイにも会えました。
その1石垣島編:初日は到着後2時間ほどバンナ公園で過ごし、まずは亜種リュウキュウサンショウクイのお出迎えを受けました。

いつもならスルーしてしまうヒヨドリですが、こちらのヒヨドリは、亜種イシガキヒヨドリで、全体に黒く胸に茶色味があり、思わずシャターを押しました。

翌17日の午前中は、SeaBeansのKさんのガイドで、ポイントを回りました。石垣島を知りつくしたKさんのガイドで次々にライファーたちに出会えました。ガイドの時間まで、港近くに取った宿の隣の小さな公園をふと散策してみると、カラムクドリの10羽近くの群れがいました。
肩に白い班がある♂のカラムクドリです。

班がない♀です。

旅の途中でもペアになっているのでしょうか。仲睦まじい♂♀です。

ガイドの最初は港近くの草地で、いきなりムネアカタヒバリです。胸が赤い夏羽でした。



続いて、田園地帯を回るとそこかしこにシロハラクイナ。民家の裏庭のようなところにもいました。


ちょっとした芝生があるポイントには、ツメナガセキレイが数羽いましたが、うち1羽は眉班の白い亜種マミジロツメナガセキレイでした。

亜種シマアカモズはあちこちで見かけます。

シロガシラも大きな声で鳴き、よく電柱の上などにいますが、なんとか枝どまりで撮れた写真です。

カタグロトビはポイントで、巣材らしきを運んでいるのをなんとか収められました。

市内のこんもりした御嶽の森にいたズグロミゾゴイです。


そして、電柱の上によく止まっているカンムリワシですが、あちこちで見かけ、枝どまりでも撮ることができました。



次回は、17日石垣島ガイドの後半と西表島での夜の鳥見のリュウキュウコノハズク等をアップする予定です。