ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

道東紀行2022年6月 その1 落石クルーズ エトピリカ チシマウガラス ケイマフリ 等

2022-08-08 | 北海道 夏の道東
チシマウガラス夏羽 落石クルーズ ユルリ/モユルリ島付近 6月18日

妹の救援で、久しぶりの長期遠征が可能となり、夏の道東を巡ってくる事が出来ました。野付半島、根室、知床、網走、紋別を回って来ましたので、暫くの間、本遠征記録をアップしたいと思います。
6月17日、岡山空港を発ち羽田を経由して、中標津空港に降り立ちました。先ずは野付半島で夏の草原の鳥達にご挨拶しようと思い、ネイチャーセンターの先の原生花園に向かいましたが、花も鳥も今一つ。ノビタキ、ノゴマ、オオジュリン等を見ましたが、あまり大した写真にはならず。ペアで採餌中のタンチョウを収めて、根室の常宿、フィールドイン風露荘に向かいました。

6月18日、本日は落石クルーズの予定ですが、朝食前に近くの国有林を散策し、エゾライチョウを探しましたが、不発。宿近くの牧場付近の道端でタンポポの種を食すウソに遭遇。
落石漁港に到着し、午前10時出航の漁船に乗り込みました。船は満席で、空は晴れて海は波穏やかな中、ユルリ、モユルリ島に向けて出航です。港の灯台付近にはアマツバメが乱舞。
沖に出ると早速ケイマフリ が出現。
ハシボソミズナギドリもあちらこちらに浮かんでいますが、大きな群れは見当たらず。
ウトウも単独から10羽近くの群れがしばしば出現。
こちらはハシボソミズナギドリより、嘴が少し長く、額がなだらかで、全身灰色なので、ハイイロミズナギドリでしょう。
ユルリ、モユルリに近づいたところで、晴れて波穏やかな日は出にくいと言われるエトピリカが登場!‥‥幼鳥でしたが。それでも久しぶりのエトピリカとの出会いに興奮しました。細々と繁殖は続いている様です。
ケイマフリも島近くに多く見られます。
最近はカモメを含めた海鳥を捕食し、悪役になったいるオジロワシの若鳥。
可愛いですが、高級食材を大量に食べてしまい漁業者には嫌われ者のラッコ、親子で登場。
そして、今年は珍しい事に13羽ほどのチシマウガラスが繁殖にやって来ており、初めて夏羽を拝ませていただき感激でした。夏の落石クルーズに何回も乗っていますが、チシマウガラスに遭遇するのは初めてです。無事、繁殖を終えて、来季からも数多くやって来て欲しいものです。

飛び立つケイマフリ 、赤い脚が印象的です。
午後からは、春國岱ネーチャーセンターの森を散策してみましたが、めぼしい成果はなく、こっそりと子育てをしているエゾムシクイが出てくれたくらいです。
納沙布岬近くの北方原生花園に行ってみましたが、ベニマシコ、オオジュリンをチラッと見かけたのみ。オオジシギも遠く、近くでフライトしてくれません。そして根室地方の名物、海霧がすっぽり辺りを覆い早々に退散でした。

次回はこの霧が翌日も海をスッポリ覆い、さっぱりの見通しでしたが、船は出航し、海霧の中、出現してくれたエトピリカ成鳥などをアップする予定です。ご覧いただき有り難う御座います。