今日は出張講習会(お花)
認知症のお母様のリハビリで、お嬢様のお家でプライベートレッスンです
ほぼ予定時刻に私が到着した時には、お母様はまだいらしてはいませんでした(隣の市にあるご実家からお父様が車で送って来ると)
10分ほど待ったところで「ちょっと私見て来ます」と携帯だけ持ってお嬢様が出ていきました。(私はお留守番)
暫くすると携帯が鳴りました。
「なんか迷子になったみたいです」
送って来たお父様はアパートの前の道で下ろしたそうです。
ただ「前」といっても、2階の部屋に上がる階段は道には面していなく、路地を10メートルほど入らなくてはいけません。
どうやら、その路地に入れなかったのではないかと・・・
となれば探すしかありません!!
お父様も駆けつけて、警察にも届けて、手分けしての「捜索大作戦」の開始です。
私は近くを担当しました。
何分かに一度は部屋に戻って確認しながら、まわりの似たようなアパート・マンションの二階(彼女の部屋が二階なので)を覗いて回ります。
途中で、市の広報無線での呼びかけもありましたが、発見には至りません。
範囲を徐々に拡げながら、
「人が集まっているところが好きです」
と言うことで、小学校の運動会や市民ホールのイベント、図書館等も何回か覗いてみました。
自分が生活している町では無いので、知っている場所も少なく、ただ足腰は丈夫なので、どこまでも歩いて行ってしまうということから、最後は、家から1キロ以上離れた大きなホームセンターまで行ってみました。
行方不明から4時間近く経ち、だんだん暗くなってきました。
「警察の方から、警察犬を使って後を追わせることになったと連絡がありました」
という電話が入ったので、彼女の家まで戻ると、ちょうど警察の方が到着したところでした。
お父様から車を降りた場所などの話を聞いている時でした。
彼女の携帯が鳴り、出ると実家にいるお兄様から。
お母様が帰ってきたというのです!
「とても疲れたから(当然でしょう)話したくない」と仰って居る様子でしたが、なんとか電話口に代わって貰い、本人の無事を確認しました。
「間違いありませんか?」
と聞く警察の方に
「ハイ、間違いありません。
よく分かりませんが、歩いて帰ったみたいです」
「歩いたって、〇〇までですか?」
「ハイ」
「かなりの距離だと思うのですが、お母さんの年齢からして信じられません」
(帰ってから調べてみたら、直線距離では5キロも無いと思われますが、知らない土地なので、実際に歩いた距離はいかばかりかと...)
「それでは、我々は引き上げます」
と言う警察の方にお礼をして、父娘は実家に向かうということで私も帰ることにしました。
「暗くなってきたし、死んじゃったかと思いました」
という彼女に
「でも、お母さんに会ったら、怒っちゃダメよ」
と言って別れました。
と、安心できる結果だったところで、ちょっと思ったのは
「実際の警察犬の活動を見てみたかった」
状況確認をしている間に発見の連絡があったので、ワンちゃんは「警察犬移送中」というシールを貼ったワゴン車の中。
何犬なのかも分かりませんでした。
でも、よくよく考えたら、連絡が入らずに警察犬の捜索が始まってしまったら、そこからご実家まで歩くことになっていたかも...?
(既に3時間以上歩き続けていたので、途中でこちらが「遭難」(!?)した)
本当に無事でヨカッタです。
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