〈アウターゾーン・気仙沼の結論②〉
彼は無事だった。
彼は3階建てのアパートの3階に住んでいた。
彼はあの日、海に釣りに行っていた。
なぜか、地震の15分前に家に帰っていた。
いつもより早かった。
そして大地震。
続いて大津波の警報。
高台に走るか、このまま3階で腹をくくるか。
究極の選択を迫られた彼は、後者を選んだ。
奥さんの手を握って目をつぶった。
津波は一気に2階まで飲み込んだ。
建物はかろうじて倒れなかった。
高台に走る方を選んだら、多分助からなかった、と彼は言う。
彼は英さん。の友人だ。
彼は東京でスナックのマスターをやっていた。
約40年前、高卒で東京に出た英さん。
ふとしたきっかけで、そのスナックに通うようになった。
音楽の趣味が同じこともあり、客とマスター以上の付き合いをしていた。
彼はその後、後継の関係で故郷の東北に帰った。
ずっと音信がなかった。
そしてこのたび・・・
ふとしたきっかけで所在がわかった。
気仙沼だった。
いてもたってもいられなくなり、気仙沼に突っ走った。
彼は元気だった。
あの日と同じ笑顔だった。
長い長い歳月が一気に消えた。
抱き合って泣いた。
そして、40年前の彼と英さん。の写真の封印が解けた。
あの頃の自分に言ってあげた。
・・・・・大丈夫だ!と・・・・・
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彼は無事だった。
彼は3階建てのアパートの3階に住んでいた。
彼はあの日、海に釣りに行っていた。
なぜか、地震の15分前に家に帰っていた。
いつもより早かった。
そして大地震。
続いて大津波の警報。
高台に走るか、このまま3階で腹をくくるか。
究極の選択を迫られた彼は、後者を選んだ。
奥さんの手を握って目をつぶった。
津波は一気に2階まで飲み込んだ。
建物はかろうじて倒れなかった。
高台に走る方を選んだら、多分助からなかった、と彼は言う。
彼は英さん。の友人だ。
彼は東京でスナックのマスターをやっていた。
約40年前、高卒で東京に出た英さん。
ふとしたきっかけで、そのスナックに通うようになった。
音楽の趣味が同じこともあり、客とマスター以上の付き合いをしていた。
彼はその後、後継の関係で故郷の東北に帰った。
ずっと音信がなかった。
そしてこのたび・・・
ふとしたきっかけで所在がわかった。
気仙沼だった。
いてもたってもいられなくなり、気仙沼に突っ走った。
彼は元気だった。
あの日と同じ笑顔だった。
長い長い歳月が一気に消えた。
抱き合って泣いた。
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あの頃の自分に言ってあげた。
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