元ラーメン屋店主のツイート集

ラーメン屋を10年経営し、今は閉店し、介護士をしています。

「働きたい者に仕事」「労働力に見合った賃金」それが当たり前の世の中

2009年01月19日 | 店主の人生哲学
今、シラフですがメロディック・パワーメタルバンド「ガルネリウス」
のCDを爆音で聴きながらヘッドバンキング、エアシャウト、エアドラ
ム、エアギターをしていたので「ハイ」状態です。

いつもよりアグレッシブな表現文体に成るかもしれませんが、ご了承
ください。

昨年は、原油高騰、エタノール影響による穀物高騰、食品総高騰、
と、消費生活を苦しめ、食の安全を脅かす事件が多発しました。

そして、昨年末には、アメリカのサブプライムローン、物資高騰、
円高ドル安、株価暴落、不景気が怒涛の如く襲い掛かり、未曾有の
極寒不況状態に突入しました。

100年に1度の不況という、現存の殆どの人が未体験の大不況
と成りました。

日本は、バブル崩壊(91年)後、不況時代が続きました。
長きに渡り続いた就職氷河期時代は15年間で一旦終結しました。
団塊世代の一斉退職に伴う欠員補充で2年ほど売り手市場に成り
ましたが、不況と共に育った学生に就職は魅力が無く、世の中は
ニートとフリーターと引きこもりで溢れ返りました。

ITバブルは投資家、ベンチャーが沸き、格差社会を生んだだけ
で、国民生活には不況の雨は止む事無く降り続けました。
「実感が無い好景気」とも言われています。

ワーキングプア、ネットカフェ難民、若年ホームレスが増殖して
社会問題化していた時代に対策を練っていた矢先、世界大恐慌時代
に突入しました。

25歳未満就労者の50%以上が非正規雇用、偽装正社員(正社員
採用の表向きであり、保険・年金をかけずボーナス支給もせず、
残業手当も出さないのに、連日残業させる、最低賃金就労者)
なんて雇用形態がおかしいです。全労働者の3分の1が非正規雇用
で成り立っている貧弱日本経済は、もう経済大国日本の終焉を
意味すると思います。

10代労働者に至っては、70%以上が非正規雇用です。
現代の労働者は最低賃金で、過酷な重労働を強いられ、就労という
より貴族に仕える奴隷と変わりません。

以前まで「自分の年齢 × 1万円」が平均給料でした。僕は30歳
だから、30万円ってのが適正給料額です。でも、今は、月に30万円
てのは高給取りの方です。月に15万円で、早朝から深夜まで、
休日も無いほど働き、仕事内容も過酷な人も僕の周囲にいます。

企業の価格競争の為、コスト削減として、給料を最低賃金にしたり、
非正規雇用でまかなう傾向に成りました。企業の価格競争は、消費者
も喜んでいれない時代です。

物が売れない時代ゆえ生産数も減ります。生産数が減るから仕事量も
減ります。仕事が減れば雇用先が無くなったり・給料が減ります。
お金を持たない人が増え物が買えません。と、いう不のサイクルに
完全にはまってしまっています。

OECDの調査で日本の貧困率は世界2位になった。誤解してはいけま
せんが、貧困率は、国の年収平均値の半額以下の収入の世帯を出した
統計であり、格差統計です。すなわち、貧富の差の大きさを表しています。

構造改革の「市場原理主義」は所得格差を生み出し、市場弱体化しました。
銀行の貸しはがし、貸ししぶり、雇い止め、新卒者の内定取り消し、
派遣切りと、政治介入しなかった「市場原理主義」が生んだ人的災害とも
思えます。

戦後復興、高度経済成長と良き時代を築き上げたのに、政界・財界の上層
部が利得がある日本に作り変え、大衆の生活を顧みなかった結果が、現状
です。企業が競争社会を生き抜く会社防衛策と、利益優先のみで、従業員
に温情的な雇用が成されず、日本の未来を考えてこなかったゆえ、日本は
迷走し、滅びる道を歩んでいます。

経済状態が激しく上下する昨今、正社員を必要最低限に抑えたい雇い主の
言い分も分からなくもありませんが、企業の指示者、管理職、幹部、もし
くは、それらの候補者しか正社員にしない雇用は絶対に間違っています。

高い支持率を維持した小泉首相が打ち出した構造改革で、非正規雇用を
推進した、人材派遣の緩和は、国民生活を脅かす恐ろしい改革だと
今に成り気づかされました。失業率の増加が何を意味するかは皆さんも
薄々感じているように、犯罪率の増加を意味します。自暴自棄になった
人間が何を仕出かすか分かりません。また、生きる為に、人は何をしで
かす分かりません。新ドラマ「銭ゲバ」じゃないですが、金の為に人は
とことん邪悪にも、卑怯にも成ります。

第二次世界大戦も世界中の大恐慌が招いた戦争でした。

労働監督署が介入出来ず、労働基準法が適応されない人材派遣雇用で、
雇い主が解雇を自由にする「ハケン切り」により、ホームレスや
失業者が恐ろしく急増しました。派遣社員は人員整理をしやすい
メリットから導入している企業が多いゆえ、工場閉鎖や、
生産量の減少で、真っ先に整理されるのは、末端の「派遣社員」
です。

企業の経済状態により、簡単に切られる事は、派遣社員も承知の
上での事です。いつ切られるか不安定で、肩身が狭い立場で、
企業の使い捨て要因に成ってしまうのは、派遣社員も合意の
上で働いていましたが、まさか、こういう事態になるとは誰にも
想像できませんでした。要するに例えるなら、タバコを吸う人は、
誰しも体に悪いし、脳卒中やガンになる可能性があるというデメ
リットを知りながらも「周囲はともかく自分は大丈夫」と根拠なく
過信し、自分の身に降りかかって後悔するのと同じです。


でも、倒産、廃業、解雇、契約打ち切り、失業などの本当の混乱は
3月末・・・すなわち、年度末とも専門家が言っています。

人間とは何故に歴史を繰り返す生き物なのだろうか?

歴史が警鐘を鳴らししているのに、目先の利益で生きてしまいがち
です。18世紀のイギリスの産業革命により、量産主義と価格競争
で、格差が生まれ、低賃金労働という社会的貧困を生んだ悲劇があ
りながら、現代人は同じ過ちを犯している。

企業は株主の利益優先って考え方を改めた方がいいです。
消費者と従業員を優先すべきです。劣悪な労働環境は、株主の
自殺行為でもあります。

僕の、以上の思想はマルクス思想や、共産主義思想、社会主義思想
と誤解を与えかねないが、僕は、ああいった、文化も、言論も、
思想も制圧し、国民の自由と人権を無視した共産主義の独裁主義
を推奨した意見ではありません。共産主義、社会主義が、経済発展
を停滞させた他国の事例は沢山あります。

すなわち、マルクス政権のように、上流階級を敵対視する思想では
無く、資本家・企業運営者と政界と労働者の三位一体改革で、働き
たい者に対する雇用機会を与え、労働力に見合った賃金を支払う
当然あるべき正常な国家体制を整えるべきだと思います。

もう、ほぼ決定案に成っている、労働力の大量輸入は考え直すべき
だと思います。低賃金だからと日本に数千万人も入れ、多民族国家
にすると、ますます日本人の雇用機会が奪われてしまします。
まず、日本人の雇用安定を整えずに、変な政策を進めるべきじゃ
ないはずです。