高校に入学したばかりの1年生の春、僕は勉強も出来ないし、
コンプレックスばかりあり、学校に親しい仲間が出来たものの
学校生活は然程楽しくも無かった。将来の目標も、夢も何も
無く、夢中になれるものはハードロク/ヘヴィメタルぐらいで
1日の大半を悩みに費やしていたと思います。思春期、反抗期
真っ只中で、やり場の無い怒りと、世の中の汚さばかり気に
かかり、自問自答、自暴自棄に近かったです。
そんな時、暇な放課後をただ費やす目的で、映画館に行きました。
その時、見たのが「三銃士」です。
それまで、映画に然程、興味も無く、何となく話題作を見には行って
いたけど心にズンと響く程の作品には出会っていませんでした。
「三銃士」は、僕が失いかけていた「夢」「正義感」「仲間」の
重要性を訴え、生きる希望を色濃く僕に与えました。
高鳴る心臓と、全身の鳥肌、深い感動を「三銃士」から受け、極めつけ
は、「ロッド・スチュワート」「スティング」「ブライアン・アダムス」
の3大ハスキーが聴かせるエンディングテーマ曲「オール・フォー・ラブ」
です。中学時代から抱えていた重荷が取れた感覚で、シクシク泣くという
レベルでは無く、映画館で大号泣しました。
それ以来、中世ヨーロッパとは、僕にとって永遠の憧れです。