元ラーメン屋店主のツイート集

ラーメン屋を10年経営し、今は閉店し、介護士をしています。

情熱の差

2009年07月25日 | 店主の人生哲学
もう、彼について書く事はやめようと思いましたが、1年半の
付き合いがあるG青年の、好奇心や探究心の低さに多少不信感
を抱きました。

G青年について詳細は書きませんが、仕事もせずに
1日中ラジオを聴いてG青年は過ごしています。

G青年は、社会や世間と接さずに過ごした期間が長いゆえ、
繊細で落ち込みやすい性格です。悪く言うなら、弱い人間で
積極性が全くありません。

でも、G青年も、表に出るようになり、徐々に外部との交流を
持つようになりました。しかし、1年半接した僕でも、いまだに
彼の事をよく分かりません。自分の考えや、思いを、あまり相手に
伝えず、人の意見に合わせているようにしか感じません。友達づき
あいで、言葉を選んだり、相手に過剰に遠慮したりは、マイナス要因
でしかありません。

相手を警戒しながら、いつまでたっても打ち解けない人と仲良くする
のは難しいです。僕は、まず、自分の胸襟を開き、洗いざらい自分の
事を語り尽くしましたが、G青年は、堀や石垣で距離を保ち、鎧兜に
身をまとったまま自分を明かす事はありません。

僕が、前々から「興味持ってくれたらいいな~」と、思ってG青年に
奨めていたハードロック/ヘヴィメタルを、ここ数ヶ月は、とても興味
を示した態度をされたので、僕も色んなCDを次々に焼いてあげました。

僕はハードロック/ヘヴィメタルを強要するつもりも、無理示威して
聴かせる事も無く、ただ、可能性にかけてみました。

要するに、ハードロック/ヘヴィメタルは、満たされない若者の最低最悪
な鬱憤と、反抗心を音楽で表現したのが始まりゆえ、思春期にはまる事が
多いです。多くの反抗期の救済音楽に成ったはずです。

僕も、ハードロック/ヘヴィメタルに出会っていなければ、今頃、引きこ
もりか、ウツなど、現代病に陥っていたのかもしれません。どんなに、辛く
ても、苦しくても、僕にはハードロック/ヘヴィメタルがあったからこそ
強く生きれました。

感性は人それぞれですが、G青年も、何事にも満たされなく、自由が少なく、
将来が不安で、あらゆる事から逃げてばかりの人生ゆえ、もしかすると
ハードロック/ヘヴィメタルにより、前向きなエスケープ手段を身に着け
る事が出来るのではないかと思いヘヴィメタルを薦めました。

僕は、いかなる境遇も怖くないです。どんな逆境が訪れようとも、僕には
ハードロック/ヘヴィメタルがあります。どんな、カンフル剤より強力な
元気の源があるから、落ち込む事や考え込む事など最小限に抑えれます。
世の中、善か悪か?正か否か?常識か非常識か?とかで判断するから
何を選択すべきか分からなくなるのです。僕は、迷ったときは常に
「どっちがロックか?」です。それは、ロックか?ロックじゃないのか?
常にロックに進めば万事OKです。

で、G青年は、ハードロック/ヘヴィメタルの良さに気づいてくれました。
その頃、当店を介して、G青年にもヘヴィメタル仲間が出来、僕もG青年
に、僕が選曲したスペシャルなCD-Rを36枚焼いてあげました。その
36枚のCD-Rは、新旧のハードロック/ヘヴィメタルを網羅した内容
で、G青年の更なる起爆剤になると信じていました。

すなわち、G青年が、生き方や、考え方や、性格などを改善し、立派に社会人
に成るキッカケにもなればとの期待も含めていました。G青年も、少しば
かり楽しそうに成って来たし、僕も熱を込めてハードロック知識や歴史を
語りまくりました。

でも、僕が渡したCD-R36枚は、まだ2,3枚ぐらいしか聴いていなく、
じゃ一応、聴いたというCD-Rから「誰の曲でしょう?」と、クイズを
出したら「エアロスミス」「ジャーニー」「ヨーロッパ」「レインボー」
「キッス」「ジューダス・プリースト」「レッド・ツェッペリン」「ヴァン・
ヘイレン」「ミスター・ビッグ」「メタリカ」「パンテラ」・・・など、
全問不合格です。数問の間違いはあるだろうな?と、思いながら、最初は
遊び感覚でしたが、出題する度にどんどん腹が立ってきました。
なぜ、1問も答えられないのか?そのバンドのメイン曲ばかりを流して
いるのに・・・・。

G青年は、自身のブログで、ヘヴィメタルが好きだと公言しながらも、
所詮はその程度です。僕が熱を込めて話したヘヴィメタル話も、ほとんど
頭に入っていないようですし、僕が紙に書いたブリティッシュヘヴィメタル
とアメリカンヘヴィメタルの歴史も「絶対に覚えてください」と、何度も
念を押したけど、覚えてくれていません。それどころか、3大ギタリスト
「エリック・クラプトン」「ジェフ・ベック」「ジミー・ペイジ」という
一般常識すら、僕が今まで10回以上「3大ギタリストは?」と、出題し
正解したのは1回だけで、数週間あけて「3大ギタリストは?」と、聞く
と、1人も名前が出てこない有様です。

要するに、ハードロック/ヘヴィメタル好きのパッションがG青年には
無いです。

G青年がハードロック/ヘヴィメタル好きを嘘というつもりはありません
が、明らかに、僕たちがハードロック/ヘヴィメタルに向けている熱い
想いと、G青年がハードロック/ヘヴィメタルに対する想いは、かなりの
温度差があります。

僕達、ハードロック/ヘヴィメタル好きの、優先順位は、常にハードロック/
ヘヴィメタル最優先の人生ですが、G青年にとっては、沢山ある娯楽の一片
でしかないのでしょう。G青年にとっては、ハードロック/ヘヴィメタルも
単なるBGM音楽ジャンルの1つでしか無いのでしょうね。

僕は、ハードロック/ヘヴィメタルは娯楽なんてレベルでは無く、生きがい
です。世の中からハードロック/ヘヴィメタルが無いなら、生きてる意味も
価値も無いと思います。

全身全霊を傾け、ハードロックに感動し、興奮し、快楽を感じ、満たされた
気分になり、ハードロック/ヘヴィメタルを人生羅針盤にして生きてきた
僕から見ると、G青年の好きさ度合いは羽毛よりも軽い、浅はかな好きさ
にしか感じて成らないです。

G青年が、ハードロック/ヘヴィメタルを通し、将来に夢や、希望を持ち
力強く逞しく生きるキッカケになればと思いましたが、元来、ハードロック系
が合わない人間なのかもしれません。僕達は無理強いはしていませんが、
会話同様に、僕たちに合わせようとして「ヘヴィメタル好き」と言うように
なったのかもしれません。

このブログをG青年が読むと、失望し、人間不信になるのかもしれませんが、
そんな落ちこんだ時「ブラック・サバス」でも聴いてみると、本質を見極め
れるかもしれません。

G青年には、悪意が無いのは承知していますが、無意識に人を傷つけ、不信感
を抱かせている事にそろそろ気づいた方が良いです。せっかく築きあげた人間
関係も信頼関係を失うと意図もたやすく崩壊します。

G青年が離れない限りは、僕は縁を切る気はありませんが、僕みたいなタイプ
は珍しく、合わないと感じたら離れていく人が多いです。

ま、あまり個人的な話になりすぎるのも何だし、G青年に受け止める覚悟が
あれば、僕はシリアスに欠点指摘し、改善策の相談にのります。