8月は連日猛暑が続く。久しぶりに伊作麓に寄ってみた。
伊作郷御仮屋跡の上にある武家屋敷。前回特に印象が残った。夏雲も印象的
背後の山の景色に溶け込む武家門の姿が素晴らしい。
伊作郷は名門・伊作家の領地で近くの伊作城で忠良の息子貴久ら、貴久の息子三兄弟が生まれた。
伊作は島津の歴史の中で重みのある土地である。
伊作中心に残る武家門。石垣の緻密さが見事である
今回新たに発見した武家門
国道から脇に入ったところに所在する
屋敷は既に取り壊されている
石製の棟木は加治木の武家門や松江市の小泉八雲旧居の武家門でも見ることができた
門はシンプルな構造だけに屋敷に比べると風雨に耐えやすいのかも知れない。
屋敷の持ち主の心情としてせめて門だけは残したいと言う気持ちも働くのかも知れません。
門の先には白壁の倉も残されていた。
倉の手前の記念碑には実吉安純博士生誕の地とある。
1848年伊作郷中之里村生まれ。
明治2年大学東校(現東京大学)医学部入学、海軍軍医総監、貴族院議員、日本医師会名誉会長等歴任。
吹上町が生んだ不世出の医学博士であったとある。
金峰町の田布施麓(尾下麓)を車で通ると田布施の亀ヶ城の麓から石垣や生垣がもう少し広がっていることが判った。
国道270号線を北上すると大野地区に目が留まった。国道から入ると石垣や石柱の門がまとまって残っている。
麓の郊外に郷士がまとまって居住したのかも知れない。
参考:田布施麓(2007.11訪問)、