戦闘は終わった。アエネアスは、血なまぐさい戦場の中にいる。彼は、イリオネスを呼んだ。
『敵に生きている者がいるか。いないか、どのようだ。とにかく、武装の解除だ。そのうえで対処してくれ。それから、イリオネス、戦後処理について、四人で打ち合わせしたい、揃ったら声をかけてくれ。』
アエネアスは、この戦いを振り返って考えた。作戦と実行に、これと言った落ち度もなく戦った。各隊長たちも兵たちも、本当によく戦ってくれた。その上で、手にした勝利であった。彼は、心から安堵した。彼の心の中には、厳しく自分を律するものがあった。それは、アエネアスにとって、民族を統べていく上で戦争に負けることは、戦争に負けること以上に許されることではなかったのである。戦いを終えてアエネアスは、これまで以上に強く、そのことを自覚した。
この3日間、追いつめられて策を練り、戦闘の場に臨んだ、己と自軍軍団に思いを馳せた。
『統領、四人揃いました。』
『お~お、よう来た!四人とも怪我はなかったか。まあ、少々のかすり傷は、怪我のうちにははいらん。無事のうちだ。ようやってくれた。深く礼を言うぞ。ありがとう。』
『敵に生きている者がいるか。いないか、どのようだ。とにかく、武装の解除だ。そのうえで対処してくれ。それから、イリオネス、戦後処理について、四人で打ち合わせしたい、揃ったら声をかけてくれ。』
アエネアスは、この戦いを振り返って考えた。作戦と実行に、これと言った落ち度もなく戦った。各隊長たちも兵たちも、本当によく戦ってくれた。その上で、手にした勝利であった。彼は、心から安堵した。彼の心の中には、厳しく自分を律するものがあった。それは、アエネアスにとって、民族を統べていく上で戦争に負けることは、戦争に負けること以上に許されることではなかったのである。戦いを終えてアエネアスは、これまで以上に強く、そのことを自覚した。
この3日間、追いつめられて策を練り、戦闘の場に臨んだ、己と自軍軍団に思いを馳せた。
『統領、四人揃いました。』
『お~お、よう来た!四人とも怪我はなかったか。まあ、少々のかすり傷は、怪我のうちにははいらん。無事のうちだ。ようやってくれた。深く礼を言うぞ。ありがとう。』