どよめく喊声が最終便で浜に帰りついた兵たちを迎えた。浜に降り立つ兵たち、彼らに抱きつき歓びを交わす風景がそこにあった。
パリヌルスがオキテスを出迎えて二人連れ立って、アエネアスに近づき、今日の作業の完了を報告した。三人の表情は、安堵に満ちたものになっていた。
アエネアスの残る心配は、ポリメストルの砦に赴いたイリオネス、アレテス、そして、この二人に率いられている部隊のことに及んでいた。
アレテスが出発させる手筈になっている伝令の兵が、まだ、到着していない。アエネアスの心は兵が持ち来る第一報に対する懸念でゆれていた。彼は、『まあ~、この時間だ、少々の遅れはあるだろう。』 と思っていた。
アエネアスの心配が図に当たった。
伝令の兵が到着した。その兵の息遣いの荒さが尋常なものではなかった。彼は、ポリメストルの砦から、このエノスの浜までの13キロ余りを駆け通して来たのである。
パリヌルスがオキテスを出迎えて二人連れ立って、アエネアスに近づき、今日の作業の完了を報告した。三人の表情は、安堵に満ちたものになっていた。
アエネアスの残る心配は、ポリメストルの砦に赴いたイリオネス、アレテス、そして、この二人に率いられている部隊のことに及んでいた。
アレテスが出発させる手筈になっている伝令の兵が、まだ、到着していない。アエネアスの心は兵が持ち来る第一報に対する懸念でゆれていた。彼は、『まあ~、この時間だ、少々の遅れはあるだろう。』 と思っていた。
アエネアスの心配が図に当たった。
伝令の兵が到着した。その兵の息遣いの荒さが尋常なものではなかった。彼は、ポリメストルの砦から、このエノスの浜までの13キロ余りを駆け通して来たのである。