時は進み、陽は西に傾いた。激しく干戈を交えた戦野の中に戦死者の家族や友の姿があった。彼らの悲しみが、荼毘の煙とともに戦野に漂う風景がそこにあった。彼らに近づいたアエネアスは、心からの哀悼と慰めの言葉を贈った。
パリヌルスとオキテスは、イリオネスとアレテスのいない戦場処理の指揮をして、今日の作業を終えた。
『統領、今日の作業が終わりました。見まわれますか、如何されますか。』
『よし、見まわろう。君たちに苦労をさせたな、パリヌルス。では、行こうか。』
彼らは、戦場を一巡した。凄絶な戦いを制した戦野に歩を進めたが、彼らは、終始無言でひと言も声を発することはなかった。
程なく、茜色の夕陽が照らす浜に着いた。オロンテス、浜頭たちは、すでに船上の人となっていた。乗船するアエネアスを船上の者たちは、盛大に喊声を上げて迎えた。
『あともう一回、戦場の兵たちを迎えに来る船を仕立てる段取りになっています。オキテスが戦場点検の上、最終便で浜に帰ることになっています。』
パリヌルスは、このあとのことについてアエネアスに伝えた。
パリヌルスとオキテスは、イリオネスとアレテスのいない戦場処理の指揮をして、今日の作業を終えた。
『統領、今日の作業が終わりました。見まわれますか、如何されますか。』
『よし、見まわろう。君たちに苦労をさせたな、パリヌルス。では、行こうか。』
彼らは、戦場を一巡した。凄絶な戦いを制した戦野に歩を進めたが、彼らは、終始無言でひと言も声を発することはなかった。
程なく、茜色の夕陽が照らす浜に着いた。オロンテス、浜頭たちは、すでに船上の人となっていた。乗船するアエネアスを船上の者たちは、盛大に喊声を上げて迎えた。
『あともう一回、戦場の兵たちを迎えに来る船を仕立てる段取りになっています。オキテスが戦場点検の上、最終便で浜に帰ることになっています。』
パリヌルスは、このあとのことについてアエネアスに伝えた。