浜に降り立った三人が駆けて来る。彼らは、大息を突いてアエネアスの前に立った。
四人は、無言で見つめ合う、駆けつけた三人の目は涙で潤んでいる、互いに手を握り合い、生を確かめ合った。
先ず、オロンテスが声をかけた。
『統領、ご無事でしたか。』
続いて、二人の浜頭もアエネアスに声をかけた。負傷で足の具合の悪いアカテスが遅れて四人のいる場に着いた。アカテスは、感激に胸を詰まらせながら、『統領!』 と叫んだまま、絶句してアエネアスの腕にすがりついた。
五人の感激の対面であった。日陰のない浜に立っている五人を真夏の太陽が容赦をせずに焼いた。
浜一帯に食事の場が作られていく、作業の監督をしているテカルスの指示で二人の兵がイリオネス団長に連絡に走った。
程なく、歓声のどよめきが押し寄せてきた。軍団の兵たちが、どっと歓声とともに浜に押し寄せてきた。彼らは、身体を洗うべく、海に飛び込んでいった。負傷した者たちも介助されながら、海に身を浸していった。彼らは、薄明の時以後、身命を賭して干戈を交え、招からざる敵と闘った。斬り結んで浴びた血と戦塵とその労苦を洗い流した。
四人は、無言で見つめ合う、駆けつけた三人の目は涙で潤んでいる、互いに手を握り合い、生を確かめ合った。
先ず、オロンテスが声をかけた。
『統領、ご無事でしたか。』
続いて、二人の浜頭もアエネアスに声をかけた。負傷で足の具合の悪いアカテスが遅れて四人のいる場に着いた。アカテスは、感激に胸を詰まらせながら、『統領!』 と叫んだまま、絶句してアエネアスの腕にすがりついた。
五人の感激の対面であった。日陰のない浜に立っている五人を真夏の太陽が容赦をせずに焼いた。
浜一帯に食事の場が作られていく、作業の監督をしているテカルスの指示で二人の兵がイリオネス団長に連絡に走った。
程なく、歓声のどよめきが押し寄せてきた。軍団の兵たちが、どっと歓声とともに浜に押し寄せてきた。彼らは、身体を洗うべく、海に飛び込んでいった。負傷した者たちも介助されながら、海に身を浸していった。彼らは、薄明の時以後、身命を賭して干戈を交え、招からざる敵と闘った。斬り結んで浴びた血と戦塵とその労苦を洗い流した。