あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

嘘まじえ本当をみせる蝉の声  あきオジ

2011-08-05 21:18:24 | 日記
昭和記念公園です。

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萩がすすきがけふのみち  山頭火

すわれば風がある秋の雑草  山頭火

わかれて遠い人を、佃煮を、煮る  山頭火

(表現形式を模索する山頭火を見るような気がします。)

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相手に向かって眼を開き
俳句を作る。
そんなことではなく
自己陶酔の世界に入り込み
他人が入り込むことを拒否し
そして、自分に語りかける。
そんな句が現代俳句には多いですね。
私が最も苦手な傾向です。

でも、私も現代人
すっかり嫌っている色合いに染まっているのでしょうね。

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名人戦桔梗おさまる床を背に  あきオジ 

2011-08-05 06:14:28 | 日記
神代植物公園です。
虫が気になる景色です。
冬はどうなっているのでしょうか。

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能なしは罪も又なし冬籠  一茶

湯に入りて我身となるや年の暮  一茶

とにかくもあなた任せのとしの暮  一茶

(一茶にも春が来て、そして夏が回ってくるのは、同じ。それぞれにとって同じでようで同じでない。だから面白い。そして、それぞれの季節はそれぞれのものなのだから、自分と同じではない。そんなことを思うこのごろです。)

鉛筆を挟んだ歳時記夏のまま  あきオジ

2011-08-05 06:02:02 | 日記
神代植物公園です。

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鳩がなくまま昼の屋根が重たい  放哉

針に糸を通しあへず青空を見る  放哉

糸瓜が笑つたような円右が死んだか  放哉

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放哉にしても山頭火にしても出たり入ったりしているから面白い。
入り浸りになると、その体臭にまいってしまいます。

そこそこの距離をおいてぼちぼちの付き合いがよいようです。
でも俳句を目指したのではないけれど俳句しか残らなかった。
そんな人生も興味ありますね。

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