あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

儚げを描き分けたる桔梗なか  あきオジ

2011-08-12 20:45:05 | 日記
昭和記念公園です。

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秋風の石を拾う  山頭火

酔うてこほろぎと寝てゐたよ  山頭火

志布志へ一里の秋の風ふく  山頭火

(どの俳人も同じ傾向なのでしょうが、秋の句に「しみじみ」が多いですね。山頭火も代表的俳人の一人なのでしょうか。いいですね。一人の侘びしさがにじみ出てきます。それが魅力なのですね。)

海の色船の臭いも男子かな  あきオジ

2011-08-12 06:36:58 | 日記
みなとみらいです。
船は異国情緒があるし
不安を含んでいるから面白いですね。

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吹き消したやうに日暮るる花野かな  一茶

(瑞々しい感性のままの句ですね。いいですね。)

秋の暮野中の杭を小雨打つ  蘭更  

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われ寂し火を噴く山に一瞬のけむり断えにし秋の日に似て  若山牧水

(ときには短歌をとりあげます。俳句には限界があるように思えます。)


赤レンガ昼顔からまる屋根のうえ  あきオジ

2011-08-12 06:31:05 | 日記
赤レンガ倉庫、そして引き込み線の遺構、そして鉄橋

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秋のお堂で顔が一つ  放哉

菊の乱れは月が出てゐる夜中  放哉

すっかり病人になつて柳の糸が吹かれゐる  放哉

(この句は最晩年の句です。これは諦観を象徴する名句だと思っています。涙が溢れるような孤独感ですね。)

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土砂降りを文字にした恐ろしさ  あきオジ

2011-08-12 06:23:21 | 日記
みなと未来から見える電車です。

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雷鳴鳴り響き
土砂ぶり
こうなると情緒もないもありません。

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名月や流残りのきりぎりす  一茶

深川の家尻も見へて朝寒き  一茶

ほつほつと馬の爪切る野分哉  一茶

(俳諧は教養人や庶民の言葉遊びだったのですね。文芸とか芸術ではなく、社交の場だったのですね。そのように思うとなるほどと思います。そのような文化の中で育ち、そのような文化がなかったら、消滅するようなものだったのでしょうね。お花もお茶も同じようなシステムで生き続けてきたのですね。)

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今日は神代植物公園でも出かけましょうか。