あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

聖観音ほのかに揺れるわれもこう  あきオジ

2011-08-16 20:45:40 | 日記
神代植物公園です。

ほおづきの色合いはいいですね。
お気に入りの色合いです。

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秋山や草むら浅き焚火屑  飯田蛇笏

秋虹をしばらく仰ぐ草刈女  飯田蛇笏

みるほどにちるけはしさや秋の雲  飯田蛇笏

(何とはなしに現代俳句を拾うのですが、飯田蛇笏が多いことに気づきました。近代的な言葉遊び、そんな技法がほどよく感じているのかもしれません。それにしても現代俳句の人たちは、技巧をこらし、忙しいですね。野暮ったい句は作れないのでしょうかね。)

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可愛いさがちょうどよい夜の団扇哉  あきオジ

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熱帯夜眠れぬままの流れ歌   あきオジ

2011-08-16 19:09:46 | 日記
神代植物公園です。

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しぐれますと尼僧にあいさつされて居る  放哉

わらじはきしめ一日の旅の川音はなれず  放哉

落葉へらへら顔をゆがめて笑う事  放哉

(放哉の句は最晩年の体力だけでなく気力も衰え、諦観に近づいたときの句が逆に断然光っていますね。それだけで十分だと思われるような充実ぶりというか表現が透明になっています。それがいいですね。出家以前のいいかっこしようとする句は、どうなのでしょうかね。素人はそんなとき断言して、切ってしまいます。)

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最近、立川談春をテレビで見ることが多くなりました。
今日は徳光さんと対談していました。
その話を聞いていると、言葉の選び方が適切で、言葉が倒置することもありませんし、表現が的確ですね。
ああ、こういうのが落語家なのだ思いましたね。
落語家も大変ですが、一生かけてもいい仕事ですね。

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熱帯夜団扇動かす孫あれば  あきオジ

2011-08-16 19:07:37 | 日記
神代植物公園です。

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薫風やともしたてかねついくつしま  蕪村

遠浅に兵舟や夏の月  蕪村

堂守の小草ながめつ夏の月  蕪村

(ときには蕪村もできすぎていて、これでいいの?というような句もあるように思えるのは味わうことを知らない素人だからでしょうか。)

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ぶらぶら美術・博物館という番組を見ています。
素人が楽しめるように贅沢な解説があって楽しいですね。
今日は奈良国立博物館を紹介していました。

帰省してそれぞれの夏語りつぎ  あきオジ   

2011-08-16 05:50:16 | 日記
神代植物公園です。

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夜間飛行階席の果てに女待つ  寺山修司

ジャズさむく捨てし吸殻地で湿る  寺山修司

母とわれつながり毛糸まかれゆく  寺山修司

虹のあと祈りめきたることをせず  寺山修司

(現代俳句や短歌の中では寺山修司が好きです。絵柄があって、イメージの飛躍がいかにもという感じが好きです。俳句も虚構であり、イメージの創出であると思っている私には「土着性」が加わっているだけ楽しいです。金子兜太という俳人には「根っこ」が感じられなのです。戦争体験をしただろうし、苦労もしてきたのでしょうが「臭い」が感じられないのです。興味をもつのはこれからです。ぼとぼちということでいきましょう。)

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キュウリ売る露店の簾ゆれもせず  あきオジ

(私は、このまま「つくればいいや」で終わりそうですが、苦労して作り上げるよりもいいかな。そんな感じです。)

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日焼け顔荷物にならぬ土産かな  あきオジ

2011-08-16 05:31:26 | 日記
神代植物公園も秋の準備期間です。
あと少しで秋の薔薇のシーズンです。
昭和記念公園はコスモスが移植されています。

花を見るだけでも楽しいです。
外国へいったり、旅行するのも楽しいでしょうが
私は近間の公園で一日過ごすだけで十分です。
季節を感じたり
花の名前とか由来を知ったり
万葉の中の花を見つけたり
じっくり楽しむのはこれからです。

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女郎花あつけらこんど立りけり  一茶

御仏や寝てござつても花と銭  一茶

年寄と見るや鳴蚊も耳の気際  一茶

(芭蕉、蕪村であっても、どれもが名句というわけでもないでしょうが、そのように読まないといけないような錯覚があります。でも、最近は自分が楽しめればいい。そして、自分にとっての名句は二度三度とりあげてアップする句です。まだまだ、馴れる段階にありますし、鑑賞するには程遠いですが、なぜか、そんな日が来るような気がします。)

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風抜ける半開きのまど女郎花  あきオジ

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秋風が吹き抜け西行読んでみる   あきオジ

2011-08-16 05:23:36 | 日記
神代植物公園です。

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妻激して口蒼し枇杷の花にたつ  飯田蛇笏

落葉ふんで人道念を全うす  飯田蛇笏

死病得て爪うつくしき火桶かな  飯田蛇笏

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今月は夏休みです。
仕事が負担になっていたことが分かります。
そろそろ
御隠居生活に入ろうかと思っていますが
どうなることやら

つつましく
ささやかであれば
金の心配をしないで生活できることは
ありがたいことです。