さあ、今回の主目的。山本勘助のお墓参り。八幡原神社で伺ったところ、ここから歩いて40分という方も、いや20分という説も。その前に、信州といえば蕎麦です。”山勘祭り”という旗がなびいているお店があったので、そこへ入りました。お店の方に案内して頂いた席は、窓際。外を見ると胴合橋という看板が。
討ち死にした山本勘助の胴と首を合わせた場所とのこと。全然、知らずに入ったのですが、何とも奇遇。そんな場所から3mと離れていない所で鴨セイロの大盛りを食する罪な自分。でも、ツユに柚子が入っていて美味かったっす。
さて、山本勘助のお墓はナビにも載っていなくて、大体の住所を打ち込んで車を走らせど、全然、見当たらず。それらしき案内板も皆無。適当に曲がったところ民家ばかりの細い道に入ってしまい、ターンする場所も無いまま直進せざるを得なくなり、千曲川の畔に出てしまった。長閑な風景だなと思い、車を降りて千曲川を見下ろすと、有るではないか、山本勘助のお墓が!これは、わからんわ~。ホント、偶然に感謝。というか、どうしても行きたいと思った所は、時間やお金の都合も含めて行けるもんです。ナビの無い頃から、わからなくて帰ったとか、時間が無くて行けなかったとかは全然ない。まあ、今回も、ホント、感謝。
軍師・山本勘助のお墓は、まさしくひっそりと、そこにありました。【風林火山】で勘助を演じられた内野聖陽さんが5年程前に植えた松があり、その頃は、たぶん、大勢の人が来たんでしょうけど、僕らが行った時は、他には誰もいませんでした。川中島古戦場の様な賑わいは無く、駐車場も無く、当然、お土産屋さんも無し。軍師・山本勘助も、物見遊山のおばちゃん連中等に墓の前で騒がれるのは本望ではないでしょう。地元老人会のお世話で、お墓のまわりの花壇はとても整然とされていました。綺麗というよりは、整然という表現がぴったりの感じ。五月晴れの下、長閑で整然とした雰囲気。あ~、来れてよかった。
嫁が、『何で山本勘助なん?ハイ、5秒以内で!』と聞く。(僕が話し出すと、長いんで・・・)
『メイン・キャラじゃないけど、数年間にびっしりと濃い人生が詰まっているイメージだから。』(だいたい、5秒以内)
たぶん、知らない人の方が多いと思うのですよ。後世の創作が多いとは想像しますが、この人は、国の為でも無く、民の為でも無く、自分自身の為でも無く、武田信玄の為のみに熱く生きたという部分で、人間臭くて惹かれるのです。
このイタイおっさんに、貴重な休みを付き合ってくれた家族にもサンキュウですわ。中2の息子は、最近、ほとんどマトモに返事もしない、当たり前にオレの話なんて聞きもしない。旅行と言えば、相変らずの城と武将の墓巡り。つまらんだろうとは思います。各所で写真を撮りまくる私に、『おとうさん、カメラを向けるのは武将に失礼だろ!』と言う息子。伝えたい事は通じていると思っています。