先日、嫁の伯父さんが亡くなられた。息子さんが柔道でかなり良いところまでいっており、私が柔道・空手経験者ということで、結婚当初は、わりと親しげにお声を掛けて頂いた。ここ数年は、すっかりご無沙汰していました。
お通夜の時、その柔道青年である息子さんが挨拶。
”父は、何事にも口を出さず、好きなようにさせてくれた。実際、自分も親になってみて、それがどれだけ凄いことかが解った。”とのこと。
この、”好きなようにさせる”というのが微妙なところ。
自分も子供に対して、ついつい口を出してしまう。
もっとも、僕が若い頃は、反抗することや人と違う生き方をすることを美化し、寧ろ、そういう生き方を声高に押し付ける大人は随分といた。今は、変な意味で、自由や個性を強要する親や年長者がいっぱい居る。それも、何か息苦しいし、そういう人達は、大概、胡散臭い。必要以上に自由を押し付ける人に対しては、”あんた、本当は弱くて自信が無いのだろう”と感じてしまう(更に、頭も弱いのだろうって思う)。
僕自身も親になり、また、まだまだ半人前であるのだけど、本当に凄いと感じる人は、一切、口を出さず、見守り続けれる人。伯父さんは、そういう感じの方であった。
子供を信頼することが出来て、何かあれば全て背負ってやれる自信があったのでしょう。
僕も、少しでも泰然とした大人でありたいものです。
伯父さんのご冥福をお祈り致します。