西の空は晴れている

絶望の向こうに希望がある............、はず!

”かぶれ”の映画

2011-01-30 08:45:42 | 映画

ずっと前から、どこかのチャンネルでやってくれないか期待していたのだが、漸く、チャネルNECOで今月、放送。感謝。

【幕末青春グラフティRonin坂本龍馬】 。

25年ほど前に、”かぶれ”さんが主演した映画。

結構、大物が出演している。菊池桃子や大仁田厚までちょい役で出ている。

今から観ると、とても荒削りなものに感じるのだが、反面ものすごいエネルギーを感じる。

喰っていく為に誰にでもぺこぺこ頭を下げまくる龍馬が、高杉に啖呵を切るシーン。

『けんど、わしゃーフリーじゃけんの!』

ラストのエイブラハム・リンカーンについての件を語るシーン。

『かの者、我らが同士なり。もし道に迷うたらエイブラハム・リンカーンを探せ。』

ここの所は、何度観ても熱くなる。

去年の”なんとか伝”と違って、皆、汚なくて格好悪い。

でも、こっちの方がストレートに心に響いてくる。

黒船に乗って、家族みんなで世界旅行をしようなんて、安っぽい家族愛は間違っても出てこない。

表題に”青春”が付いているが、この映画を観る度に、自分もその頃の気持ちを思い出す。

長崎に駐在している外人が、言う。

『ローニンとやらがいるかぎり、この国は滅ぶまい。100年後も。』

大学浪人、就職浪人等、どの組織にも属することが出来ていないけども、夢を持ってがんばっている人達が世の中を動かす原動力になっているというような事が、映画のパンフレットに書いてあったように記憶している。

これを観た時分、自分は受験浪人だったのもあって、即座に龍馬に傾倒。

大学入試の一週間前に、気まぐれで【幕末青春・・・】を観て感動し、その足で本屋へ行き、司馬遼太郎の【龍馬がゆく】を全巻買い、受験勉強もせずに3日間で読破。若かったので、今以上に影響を受けやすかった。幸運にも、大学に合格でき、これと言った志も持たず平々凡々と生きてきた。龍馬が亡くなった年齢を過ぎ、”かぶれ”さんが龍馬を演じた年齢を超え、馬齢を重ねる日々。 

『それでも、まだ・・・。』

そういう思いを抱かさせてくれる映画である。



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