メドレー日記 Ⅱ

by 笠羽晴夫 映画、音楽、美術、本などの個人メドレーです

パーフェクト・ケア

2022-08-07 09:31:51 | 映画
パーフェクト・ケア( I care a lot、2021米、118分)
監督:J.ブレイクソン、ロザムンド・パイク、ピーター・ディンクレイジ、エイザ・ゴンザレス、クリス・メッシーナ、ダイアン・ウィースト
 
いかにも今ありそうな話を極端に展開、指摘・批評と娯楽性をうまく(うますぎでもある)まとめた作品といえよう。
現代の豊かになりすぎたアメリカ、法廷後見人のマーラ(パイク)は老人のケア施設業界の関係者や医師と結託して、裕福な高齢者で身寄りのない金持ちに対し介護の必要性をでっちあげ、施設に放り込み、最終的には後見人の彼女に遺産が転がり込むようにするという、あくどい仕事をしている。
 
あるとき、いかにもカモという老女を見つけ施設に放り込んだが、しだいにその背後にロシアン・マフィアがひかえていることがわかり、という展開。
 
マフィアが出てくるまでは現代の極端になりすぎた介護業界、後半はマフィアと立ち回るマーラの意外な女傑ぶりの展開。
 
スピード感のある画面の進行は久しぶりに見jた今のアクション映画という感じだが、あんなになって双方とも死なないというのは映画のなかのお話とはいえ、どうなのか。
 
この世界、業界の極端な姿を強調して終わるかと思ったら、、、というところはやはりアメリカの映画としてはこうなるという、ある意味で限界なのだろうか。
 
パイクはさすが評判の怪演(あまり好きではないが)、相棒が同性のパートナーでそれらしいシーンがかなりあるのも今風なのか。
マフィアのボスは障害で小柄なピーター・ディンクレイジ、うまい演技で、これまで何度か見た覚えがあるけれど、何だったか思い出せない。

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