「岡村桂三郎展」(神奈川県立近代美術館 鎌倉、9月13日~11月24日)
岡村桂三郎(1958-)の作品を見るのは初めて。終了期日ぎりぎりで、紅葉めあてか、また小春日和のいい天気だからか、初詣みたいな鎌倉だった。
ずべてが人の背より高い屏風みたいな木の板を焼いて黒くし、それを削ったり岩彩を塗り、魚の鱗状にしたものがベースで、それを削ったり、その上に描いたりして、作品となっている。大きな家なら、一つ飾っておきたくもなるだろう。魔除けになりそうな気もする(これは冗談)。
描くもものは、鳥、ガルーダ、泉、象、龍、兎など。それもリアルではなく、何か人間に親しい生命でない、なんと言ったらいいか恐竜時代の感情移入しがたい、それでも生き物、、、
解説によると、北斎や若冲を意識しているというが、そういう意識的な力の張り方はあるようだ。
焼いて、削って、描いて、といように体を動かしている中で、何かを追求しているようでその先なにが出てくるか。