メドレー日記 Ⅱ

by 笠羽晴夫 映画、音楽、美術、本などの個人メドレーです

キュビスム展

2023-12-15 10:12:12 | 美術
パリ ポンピドゥーセンター
キュビスム展 美の革命
国立西洋美術館 2024年1月28日(日)まで
 
キュビスムときいて、なんとなくのイメージはあるけれどそうまとめて見たことはなかった。セザンヌが静物画で複数の対象を別の視点から描いた「一枚の」絵からブラック、ピカソなどがそれぞれ意欲的な活動をはじめた、というくらいは知っていて、特にピカソの何枚かは説得力もあった。
 
今回こうして盛沢山の展示を見ると、それがだんだん一つの手法として落ち着いてきて、コラージュのようなものも増えてくる、その中には優れたものもあって、今回は楽しめるものとなった。
 
ピカソ、ブラックのほかドローネー、シャガール、デュシャンなどやはりポンピドゥーセンターの全面的協力となるとかなりのもの。
 
解説によると(私の受け取りが正しければ)第一次世界大戦あたりから、いろんな方向に分散し始め、ピカソなども新古典主義というかそんな面も出てきたらしい。そのあたり、音楽でストラヴィンスキーなど一時そっちにいったこともあったことと呼応しているのだろうか。
 
それで思い出したのだが、ほぼ同じ時期にドイツ中心に「表現派」があって、私にはどちらかというとそっちの方が親しみやすいというかわかりやすいからか、キュビスムにはそういうものがあるという認識にとどまっていたように思う。クレーなどは表現派からキュビスムの間ではないけれど、見る側からすると橋渡しになっているかもしれない。
1971年、ところも同じ西洋美術館で「ドイツ表現派展」を見ていた。
 
ドローネーの「パリ市」、人気があるのはわかる、大きく見栄えがして。
意外なみどころはかなりの数の彫刻で、これはあとに残った。
 
一つ、これ全体に絵画自体の著作権は切れているのだろうが、写真撮影が許可されている。それにしてもスマートフォンでほとんどすべて作品を撮影する人がかなりいるがこれは迷惑。いろんな距離に入ってくるし、シャッター音もそう小さくはない。これなら禁止したほうがいい。





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