アデル、ブルーは熱い色(2013仏、179分、LA VIE D'ADELE/BLUE IS THE WARMEST COLOR)
監督:アブデラティ・ケシシュ 原作:ジュりー・マロ「ブルーは熱い色」
アデル・エグザルコプロス(アデル)、レア・セドゥ(エマ)
高校生のアデルと美大生エマが出会い、愛するようになって、おそらく数年間、小学校の教師、画家として巣立っていく間、その愛の崩壊とその受容、再出発が描かれる。
原作はあるようだが、、台本に沿った演技、撮影というよりは、シチュエーションごとにおそらく自由な会話もさせそれを編集して作ったのだろう、だからこんなに長いのかもしれないが、退屈するというほどではない。
フランス映画ではよくこういう楽しみ(?)があって、クラブ、パーティ、家庭の会話、小学校の教室、などは見ていて興味がつきない。特に教室での授業は、「大人は判ってくれない」でもあったように、年齢のわりに高度で、ちょっとうらやましい。今回はおそらく小学校1年生。
女性同士の愛を中心に置いたのは、一般向け(?)の映画としては特殊なんだろうが、男女のそれよりは詳細に丁寧に描けることがあるかもしれない。ここまでの性描写が必要かという議論はあるだろうが、見る側の理解はこのほうが確かになるだろう。
カンヌ映画祭パルムドールにふさわしいのかどうかはわからない。ただこの作品が抜きんでているとすれば、それは主人公アデル役のアデル・エグザルコプロスだろう。おそらくかなり長期にわたって撮影されたのだろうが、何気ないシーンが続く長いカット、しかもほとんどがアップ、そこでの彼女の顔、表情がいい。「映画」でこの要素は大きい。
監督:アブデラティ・ケシシュ 原作:ジュりー・マロ「ブルーは熱い色」
アデル・エグザルコプロス(アデル)、レア・セドゥ(エマ)
高校生のアデルと美大生エマが出会い、愛するようになって、おそらく数年間、小学校の教師、画家として巣立っていく間、その愛の崩壊とその受容、再出発が描かれる。
原作はあるようだが、、台本に沿った演技、撮影というよりは、シチュエーションごとにおそらく自由な会話もさせそれを編集して作ったのだろう、だからこんなに長いのかもしれないが、退屈するというほどではない。
フランス映画ではよくこういう楽しみ(?)があって、クラブ、パーティ、家庭の会話、小学校の教室、などは見ていて興味がつきない。特に教室での授業は、「大人は判ってくれない」でもあったように、年齢のわりに高度で、ちょっとうらやましい。今回はおそらく小学校1年生。
女性同士の愛を中心に置いたのは、一般向け(?)の映画としては特殊なんだろうが、男女のそれよりは詳細に丁寧に描けることがあるかもしれない。ここまでの性描写が必要かという議論はあるだろうが、見る側の理解はこのほうが確かになるだろう。
カンヌ映画祭パルムドールにふさわしいのかどうかはわからない。ただこの作品が抜きんでているとすれば、それは主人公アデル役のアデル・エグザルコプロスだろう。おそらくかなり長期にわたって撮影されたのだろうが、何気ないシーンが続く長いカット、しかもほとんどがアップ、そこでの彼女の顔、表情がいい。「映画」でこの要素は大きい。