前々回の「法律事務所からの手紙」のその後は
裁判日時が決定して、あとは裁判に臨むだけとなった。
当日の打ち合わせは必要だがある程度の目先は見えてひと段落はついた。
少しホッとしていた束の間、沖縄出身の社員佐◯◯さんから
アパートを移るので保証人になってくれないかと依頼が来た。
しかし彼は新しいアパートに移ってから2ヶ月くらいしかたっていないはずだ
おかしいなと思いなぜこんなに早く移るのかを聞いてみた
彼の説明によると不動産屋が出てくれと言ってきたので
10月いっぱいには移動しないといけないと言っている。
そしてそれを受け入れたとの事であった。
私は何気なく聞いていたがそれっておかしくないか?
一方的な退去要求じゃないの?と思った。
彼は普段から無口でおとなしい、朴訥としていて人が良い。
仕事は黙ってコツコツ行い不平不満を言うところを見たたこともない。
だから彼は誠実で仕事ができる人だと私は評価している。
本来なら個人的なことなので退去内容までは
私も立ち入らないのだが
そんな彼の事なので他人事にもしておけず不動産屋ミ◯ミ◯の退去要請について詳しく聞いてみた。
内容について詳しく書くと長くなるのでここでは書き込まないが
不動産屋Mは当社社員Sさんの居住権を無視した不当な退去要求を出していると
私は判断した。
当社社員Sさんの法律的知識が薄い事を良い事にして
一方的にアパートの追い出しにかかったようだ。
私からすると社員のSは毅然と断れば良いものを
上記で書いたように人が良いというか駆け引きが出来ないので
そのまま不動産屋の言う事を聞き入れてしまったらしい。
私がその頼みごとを聞いた日は退去日まで数日の事で後がなかった。
そこで私は社員Sの上司という事で不動産屋Mに連絡を入れて担当者と話をした。
最初は先方は私を法律に無知な素人だと判断をして
高飛車な対応をとって来た。
しかし私が
Sには居住権があるので今回の退去要求は不法な要求であること、
それとこちらは引っ越し費用の請求もできることなどを説明したら
不動産屋Mは手のひら返しの態度になってきた、しかし退去日時を
ずらすことに同意はしたが出ていけの一方的な要求は撤回しない。
仕方ないので法律事務所に相談することにした。
正式案件として法律事務所に依頼すると費用はだいたい30万円位かかる。
数ヶ月ほど前に私は法律事務所に30万円の費用を払い
ある事の相談をしていた、相手を虚偽告訴罪で訴えることだ。
今までの事を考えると身も蓋もなくなってしまうのだが
相手はそれを承知で行動しているのでこちらも対抗するよりしょうがない、
最悪の相手である。
私の行動も感情が過ぎていた言動もあるから此方にも非は有る。
しかしそうこうしているうちに相手も穏便に済ませようとしていると弁護士から聞いた。
最悪、裁判も考えていたがそれはなくなった。
争えば、会社にも傷がつくことになる、
なのでこのまま何もなければ大人の対応で終わりにしようとなっていた。
私は相手の裏切り行為は早くから分かっていたがなかなか言いそびれていた。
言いづらい問題なのでコミュニケーションが取れていなかった。
お金の問題は難しい、だから爆発してしまったのだ
取れていれば納得した退社ということで解決していたんだろうな。
確信犯で裏切られるとこちらも対処は難しい。
相手はばれていないと思っているからね。
弁護士活動は思いの外少なく済んだ、弁護士からその時点でその代わり
今後何かあったら無料で相談にのるからとその時に言われていた。
そんなことが有ったので今回の件を相談することにした。
相談をした結果はまず本人の意向が一番という事、
それはそうだ。
そこでもう一度本人に状況を分かりやすく説明をして
ある程度の妥協をこちらもして解決をした。
私的には少し納得いかないが本人の意向が一番だ。
結果住むところの確保が必要となり会社の二階に引っ越しをした。
こちらの問題も取り敢えずの解決はした。
まあ本人に任せておけばそれでいいのだが
そうすると今回などは不動産屋の一方的要求に社員が負けて
損をしてしまうところであった。
結果は6万ほどお金を社員Sさんに不動産屋が戻すことで和解をした。
法律事務所絡みの問題がここ数ヶ月続き少し気が重くて疲れたが
それでもほんの少しは社員のためになった。
それといづれもこちらが悪いという話ではなくこちらが難事に立ち向かった案件だ
そして結果はハッピーであったので満足だ。
それで良しとしよう。