yama room

山コンビ大好き。

ブログではなくて妄想の世界です。

きらり

短編集 part4

2014-09-09 20:21:10 | 超短編


嵐にしやがれ 8/16 女子力






「どうしたんですか?」


楽屋に戻ると翔さんが一人椅子に腰掛け
難しい顔をしていたからどうしたのかと話かけてみる。


「いやぁ不思議だなあって」

「何がですか?」


まあどうせ大野さん関連だろうとは思いつつ
近くの椅子に腰掛け聞いてみる。


「綺麗なのと女子力って、比例しないんだなって」

「それって、リーダーの事ですか?」


やっぱり大野さんのことか。


「そう。あんなにダンスの時はしなやかで柔らかくて綺麗なのに
女子力っていうと、何か違う気がするんだよね」

「まぁ、そうですね。
リーダーは、はっきり言って女子力は高くないですね」

「不思議だよねぇ」


そう言って翔さんは不思議そうな顔をする。


「翔さんはリーダーに女子力が高くいて欲しんですか?」

「女子力が? いや、智くんは今のままがいいな。
女子力が高い智くんなんて想像つかねえし」


確かにリーダーのダンスにはしなやかさと柔らかさがある。
手先足先まで神経が配られていて動きがとても
キレがあるのに綺麗だ。


でもかと言ってそれが女子力かというと、そうではない気がする。
力強さと繊細さを持ち合わせていて動きも身体も綺麗なのに
不思議と言えば不思議な気がしなくもない。
本人は全く自覚していないところが、またすごいところだけど。


「でも、女子力で言ったら翔さんの方が高いんじゃないんですか?」

「え~俺ぇ?」


翔さんは意外って顔をする。
あんなノリノリだったくせに~。

「ぬいぐるみ抱いている姿、可愛かったですよ」

「え~でもあんなの演技だし」

「ふふっまあ、そうかもしれないですけどね」

「でもさ、そう言ったら、にのの方が女子力高いじゃん?」

「俺が?」


突然思いもしないことを言われて思わず聞き返す。


「そう。まあ松潤は間違いなく高いけど、
ニノのあの床に座っている姿とか、ソファの横に座っている姿は
女子力が高くて可愛かったよ」

「そう言われても、あんま嬉しくないですけどね」

「ふふっ」

「でも、リーダーと決定的に違うのはリーダーが無自覚ってことですよね」

「そうなんだよね」

そう。あれだけ指先まで神経が行き届いた綺麗なダンスを
踊ったり色気があったり艶やかだったりするのに
すべて無自覚なんだよなぁ~凄いよなぁ~なんて思いながら
翔さんと笑いあった。











部屋に帰ってから二人で久々に過ごす時間。
シャワーを浴びてお互い自由な時間を過ごしながら
お酒飲んだりして過ごす。


そして今日ニノと話したことを思い出し
思わずその身体をゆっくりと押し倒す。
智くんは突然どうしたの? って顔をして見つめてくる。


その智くんの綺麗な顔、そして顔の横には
智くんの美しい手があってそれを見つめた。


智くんの手って静止画でも動いていても色気があって
すごく綺麗な手なんだよね。
でもかと言ってやっぱり女子力ではないんだよね。


不思議だな~なんて思いながらその手を見つめていたら
智くんが不思議そうな顔をして見つめてくる。


「ふふっ何でもない」


この無自覚な美しさがまたいいんだろうな。
そんな事を思いながらその美しい手にちゅっとキスをした。









VS嵐 8月7日 ホットロードチーム






『やっぱスピードですよ。言ってたやつです』

『そうねぇ』

『大野さん毎回そう言ってるんですけど本当にできるのかって
 すごく不思議がってて。今投げたら赤ピン取れるんですか?』

『取れますよ』

『じゃあエキシビションで投げて頂いて~』







「にの喜びすぎだったよ~」

「へ?」


セットの交換の合間、一人でいたにのにそう言って
話しかけた。


「さっき智くんが赤ピン倒したじゃん?
そん時すごい喜んでたじゃん」

「ああ、あれ。
なんだろう? 俺ああいうの、めちゃくちゃ楽しくなっちゃう人なんだよね~」


にのは他人事のようにそう言って可笑しそうに笑った。


「ふふっ。でも、いつもそんな感じだよね」

「そうですか?」

「そうだよ~」


いつも冷静で周りをよく見ているにのだけど
智くんのああいう場面を見るとはしゃいで
子供みたくなっちゃうんだよね~。
そこがすごく可愛いとこだけど。


「でもあの人って、やっぱりやる時にはやる人、
そして結果を出す人なんですよね」

「うん、そうなんだよね」


普段はのんびりしているけどいざとなると
すごい力を発揮するんだよね。
昔はそれさえもあまり表にはだそうともしない人だったけど
最近は少しずつどこがどうって訳でもないけど変わってきた気もする。


まあそうはいっても俺が俺がって前に出るタイプでないと
言うことには変わりないけどね。


「ああいうとこが、やっぱかっこいいんですよね」

「まあね」


そう言って二人でやっぱり相葉ちゃんとのんびり話をしている
智くんを見つめた。








嵐にしやがれ 8/2 内田選手




『良かったんですか? この5人で』

『それは良かったよ』

『一人チェンジできるとかなったらどうします?』

『スゴく良い質問だと思うけど
 一人チェンジしちゃうとね、嵐にならないんだよね』

『バランス変わっちゃうからね』

『いやぁなくなるだろうね』





「不思議だよね」

「ん~?」


二人でベッドに入ってそろそろ寝よっかって感じに
なってきた時、智くんが上を向いたままそう言った。


「俺らって性格も考えてることも、てんでばらばらなのにさ
この点だけは昔から5人とも考えが変わらないんだよね」

「ああ、今日の収録のこと?」


智くんはまっすぐ上を向いたままそう小さく呟いた。


「そう」

「まあ、そうだね」


確かに5人とも性格とかはバラバラだけど
この一点だけは昔から共通している。


「よくさ奇跡の5人って言われっけどさ。
そん時は、そっかな? なんて思うんだけど
改めてああいう話になるとやっぱりそうなのかなって
思うんだよね」

「うん、そうだね」


そう。自分たち5人はこの5人でないとダメだ。
そしてそれぞれそうみんな思っている。


この5人でないと嵐にはならない
だから一人でもかけたらニノの言うとおり
そのものがなくなるんじゃないかと思っている。


何年か前、ニノが撮影で海外に行っていた時、4人で活動をしたことがあった。
たまに撮影とか入院とかでってことはあったけど
あんなに長く離れていたのは初めてだった。


で、その中で歌番組の収録とかもあって4人で
歌ったりもしたのだけど、その時の違和感は
今もまだどこか残っている。


そして、やっぱり5人じゃないとダメだと強く思った。
多分5人ともそう思ってたんじゃないかと思う。


「ずっと、これからも5人でやっていこうね」

「当たり前じゃん。それにこの5人じゃなければ考えられないし
 それに一番凄いところは5人がみんなそう思っているところだよ」

「そうだね」


そう言うと智くんはどこか、ほっとしたような顔をした。


「うん、そうだよ」

「何か、不思議だね」

「まあね。でも、もう家族よりも一緒にいるから、ね」

「ふふっそうだね」


そう言うと智くんは可笑しそうに笑う。


「5人ともなんやかんや言っても好きじゃん?」

「そうだね」

「だから変わんないよ、俺たちは」


そう言って身体を少し起こすとちゅっと
その唇にキスをした。




短編集 part3

2014-09-09 20:20:39 | 超短編



いつの話? って話が多々あるかもしれません…。

とりあえず8月分





VS嵐 ゴールデン200回記念



「ね、何か言うことな~い?」

「へ?」


家でソファにゴロンとしてスマホを眺めていたら
翔くんが突然そう言ってニコって笑いながら
ソファの前に座って顔を覗き込んできた。


“何か言うこと? 翔くんに何か言う事なんてあったっけ?”


そんなことを考えながらニコニコと嬉しそうに
見つめてくる翔くんの顔を眺めた。


「……別にないけど」

「ええ~あるでしょう?」


考えたけどなんにも思い浮かばなくってそう言ったら
翔くんはびっくりした表情を浮かべながらそう言った。


「……」

「……」


そのまま黙ったままで考えていたら翔くんが
ワクワクしたような顔をして見つめてくる。


「ん~やっぱナイわ」

「ん~もう。今日は俺のあご攻略記念日でしょ」


あ~そう言えばそんなことがあったっけね。
なんて思いながらその顔を見ると、えっへんって感じで
そう言ってくるから思わず吹き出しそうになった。


「何か今、笑いそうになったでしょ?」

「え、そんな事ないよ?」


でも正直に答えたら怒られてしまいそうで
思わずそう言って誤魔化す。


「俺、初めて攻略したんだよ、すごくない?」


その顔をみると、凄く嬉しそうで
褒めて~褒めて~って顔をしていた。

“そんなに嬉しいものかな?”

でも、アゴなら翔くんが達成できていなかっただけで
自分自身もそうだけど松潤やゲストの方々も何度も達成してるしな~
なんて思いながらその嬉しそうにしている翔くんの顔を眺めた。


「俺、頑張ったんだから」

「うん、頑張った頑張った」


翔くんがそう言ってくるから頑張ったねって
言ったら不満そうな顔をする。


「その言い方~。そりゃあ、智くんは何度も達成してるけどさ」

「まあ、ね」

「でも凄く大変だったんだから」


そう言って口を尖らす。


「ふふっまあ、あれホントきついよね」

「そうだよ。智くんはデキる人だから
たいしたことないかもしれないけどさ」


デキる人って。


「それに最近じゃコツも掴んじゃってかなり余裕じゃん。
だけど俺にとって達成できたことは感無量のできごとだったんだから」


何だか凄いこと言ってるぞ?


「そんなに凄いことだったの?」

「そうだよ~」

「っていうかさ腕の筋力があるのはわかるけど
もっと腕だけじゃなくて身体全体を使うと楽だと思うんだけど」

「それができないの~だから今まで登れなかったの~」


そう感じたことを言ったらそれが出来てれば苦労しませんって
顔をして訴えてくる。


「そっか」

「ね、だから、褒めて褒めて」

「うん、すごいすごい」

「それだけ?」


……足りないらしい。


「よく頑張った、頑張った」

「なんか無理やり言ってない?」


そう言ってまた不満そうな顔をした。
あ~そんな大層なことだったなんてわかってたら
ケーキでも買ってきといたのに。


「そんなことないよ。それに登りきったときの翔くん可愛かったよ」

「え~かっこいいじゃなくて?」


そんなことを思いながらそう言ったら
また不満そうな顔をした。


「ふふっ不満そうな顔してるね」

「だってさ、やっぱかっこよかったって言ってもらいたいじゃん」

「ふふっかっこよかったよ。ただあそこちょっと高いじゃん。
だから降りれるかなってちょっと心配しちゃった」


そうだ、あの時翔くん高いとこ苦手だから大丈夫かなって
そればっかり気になってたんだった。
でもそう言うとやっぱり不満そうな顔。


「今日の翔くんすご~くかっこよかったよ」


そう言って、ちゅっと頬にキスをしたら
嬉しそうに、うんって言ってようやく満面の笑顔を見せた。

普段は冷静で真面目な姿でニュースなんて読んだりしちゃってるのに
(しかもその姿がかっこいいと何度も言ってるのに)
こういうところがかわいい人なんだよね
そう思いながら心の中でクスッと笑った。








VS嵐 8月28日 ほっとけないチーム



『大野解説員的にはどうですか?』

『いや、さっきと似てるよね?』

『さっきと似てる?』

『ほっとけないチームの方ね?』

『真ん中あるバージョンになっちゃったぐらい』

『真ん中あるバージョンです』

『あのみなさん真ん中縦で想像されるかと思うのですけど
大野さんの場合はあの横の真ん中で話をされているんですね~
あ、大野の解説員です』



「翔さん、さすがですね?」


楽屋で一人でいたらニノがそう言って話しかけてきた。


「え~何が?」


なんのことか分からずそう言って聞き返す。


「さすが大野さんの解説委員。
わかっていらっしゃる」


そう言ってニノはクスリと笑った。


「ああ、あれ? でも、にのもわかってたでしょ?」

「まあね」


にのも、さっきと似てるって智くんが言った時
瞬時に察して答えていたもんね。


「でもさ、あれやっぱ俺ら以外だとわかんないんだよね~」

「確かに。俺らはすぐ理解できたけど
ほかの人たちってみんな頭の中がハテナマーク
になってたからね」


智くんの話し方って感覚的なんだよね。


「そうなんだよね」

「だからつい解説したくなっちゃうんだよね~」


智くんはあまり多くを語らない人だから
こういうことが言いたいんだよって
つい伝えたくなっちゃうんだよね。


「まあ、俺らにしかわかんないからね」

「そうね、もう長いこといるから
俺らだけはわかっちゃうね」


そう。智くんの言いたいことは瞬時にわかるけど
周りがなんの事かわからず呆然となってて
初めて伝わってなかったんだってわかるくらいに。


「ふふっでもまあ、それだけじゃないですけどね」

「え? それってどういう意味?」

「いえ、別に。翔さんは大野さんの一番の解説者ですから」


そう言ってニノは意味深に笑うと
俺、トイレって言って歩いていく。


“大野さんの一番の解説者?”


まあ、確かに言われてみるとそうなのかもしれないな。
なーんて思いながら、歩いていくにのの後ろ姿を眺めた。