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きらり

ありふれた日常 part34(VS嵐 翔くんverプラス)

2016-08-19 14:15:10 | 山コンビ ありふれた日常







part33を翔くんバージョンで書いてみたりして💦
次回からは続きものに戻ります。









あのタッキーと大野さんが一緒にいる。


しかも一緒に歌って踊っている。


これって、凄くない?







タッキーとは年代も近くジュニア時代は
一緒に踊ったり歌ったりしていた。


でも自分たちのデビューが決まり
タッキーのデビューが決まり
そういう機会があまりないまま今日まで来てしまった。


事務所のメンバーが一斉にそろう年末の恒例行事でさえ
舞台があったりして一緒に踊ったり歌ったりという機会が
ほとんどなかったように思う。


だからあのタッキーと大野さんが二人で
一緒に踊って歌っているなんてすごく珍しくて貴重で
もうこんな二人の姿が見られるなんて
二度とないかもしれないと夢中で
写真を撮りまくった。





その画像をパソコンで眺めながら


その時の興奮が


またよみがえる。








「ちょっ、これ凄すぎない?」

「……」


でもこちらの興奮とは裏腹に
智くんは大して興味もなさそうな顔で
よっこらしょっと言って隣に座った。









あのタッキーと智くんが一緒に並んで歌って踊っている。


自分の中ではあり得ないくらい凄い事だ。


ジュニア時代の代表的存在だったタッキーと
自分自身の憧れの存在だった智くん。


そんな自分の中のジュニア時代のツートップが時を変え
その時代を彷彿とさせる姿で目の前にいる。


やっぱ信じられない。







「って、その顔~」


そんな事を思いながら画像を見つめていると
智くんが呆れたような表情をしてそう言った。


「だって」

「……?」

「だってタッキーと智くんが一緒に歌って踊ってんだよ?
貴重すぎじゃない?」

「めっちゃ興奮してるし…」


あまりにも興奮していたせいか
写真がたくさんあったのを見てびっくりしたせいなのか
智くんがちょっと引き気味にそう言った。


「だってこんなのジュニア以来だよ?
めちゃくちゃ貴重だよ? お宝だよ?」

「……」


きっとこのツーショットがどれだけ凄い事で
貴重な事なのか智くんはわかってない。










「すげえよ、コレ。俺のお宝コレクションとして永久保存版にしよっ」

「……俺の一番のファンって、実は翔くんなんじゃね?」


画像を見ているだけで嬉しくなってきて
何だかウキウキしながら整理していると
智くんがそうつぶやくように言った。


「え? そうだよ」


そんなの当たり前だ。
以前から智くんのファンであることを公言してきたし
本人にだって何度も伝えているのに
何を今さらと思いながら答える。


「そうだよって平然と答えてるし…」

「だってそうなんだもん」


昔からその才能を近くで見てきて
他の誰よりもファンだった。



「凄いね?」

「凄い?」


だからそう答えると智くんは不思議そうな顔をして言った。









「だってずっと一緒にいて俺の嫌なところとかダメダメなところとか
散々見ているのにファンでいられるって…」


智くんは少し困惑したように言う。
でも、そんなの知ってる。
そんなの、わかりきっている。


「まあね」


でも誰よりも一緒にいてずっとその姿を見てきたから
嫌いになんてならない。
なるはずなんてない。


「でしょ?俺が逆の立場だったらもうダメだコイツって言って
とっくのとうに辞めてる」

「え?」


だからファンを辞めるなんてあり得ないのに
智くんはそう言って自嘲気味に笑った。









「でも翔くんは変わらず一緒にいてくれるね。何で?」


そして智くんは少し考えるような顔になると
そう聞いてきた。


何でって。
何でなんてそんなの決まってる。


「それは俺が智くんのコアなファンだからかな」

「……」


昔からその才能を知るたびにファンになった。
その人柄を深く知れば知るほど好きになっていった。


「ダメなところももちろんたくさん見てるし、
知ってるけどそれ以上のものを見せてくれるから
ファンを辞める事なんて全然考えられないんだよね」

「……」


そう言うと智くんが真っ直ぐな視線で見る。


「俺、何だか凄く好きみたい。智くんのこと」

「……何か恥ずかしいんですけど」


その言葉に智くんはちょっと俯いて照れくさそうに笑った。
可愛い。
そしてその顔を見ながらこういう可愛らしいところも好きだなと思う。









「だってジュニアの頃からずっとファンなんだもん」

「……」


でも誰がどうこう言おうとそれがすべてなのだ。
出会った時から。
最初に手本にして踊れと言われたその日から
多分ずっと、ファンだった。


「だからジュニア時代しか見られなかった貴重な2ショットには
めちゃくちゃ興奮したし嬉しいし。
だからこれはもうお宝ファイルに保存するしかなくない?
いや、いつでも見られるように待ち受けにでもする?」

「ほんとに、好きだね?」


そう言うと智くんは少し困惑しながらも
照れくさそうにそう言って笑った。


「うん、好き。ずっと好き。
だからずっと何があってもファンでいられる自信ある」

「すげえな」


そう断言するように言うと智くんが感心するようにすげえなと言った。


「昔からコアなファンですから」

「……」


確かに色々あった。
目にしたくないことも耳にしたくないことも
全くないと言えばそれは嘘になる。
それでもやっぱり好きなのだ。
ずっとファンなのだ。
そしてそれが、まぎれもない事実なのだ。













「だから、ファンの分際でこうして一緒にいられることが幸せなんだよね。
それにこんなこともできるし」


そう言って智くんの顔を見つめ
そしてゆっくりと手を伸ばすとその華奢な身体を抱きしめた。


「……役得」

「役 得?」


そしてその身体を抱きしめたまま
そうつぶやくように言うと智くんが
意味わかんないって顔をして聞き返す。


確かにこういう時に使う言葉ではないことはわかってる。
でも、同じメンバーでなかったら
お互い違う人生を選んでいたら
こんなことはできなかった。


「そ。同じメンバーだからファンである智くんとずっと一緒にいられるし
こんな事も出来ちゃう」

「……」


そう言って抱きしめたその身体にぎゅっと力を込めた。










「好きだよ。どんなあなたも。ダメなところもいいところも全部知ってる。
いつも控えめでどこか自信なさげなところも知ってる。
でもそういうあなたも全部好き」

「なん…」


きっとそういうあなただからずっと好きなのだ。


でも智くんは納得できないようで
何でって顔をしてそう言ってくる。
だからもう言葉はいらないよとその小さな唇に指をあてた。


何で? なんて聞かれても理由なんてない。


その才能に惚れファンになり
その人柄を好きになり
そしてその美しい顔も、
透き通るような歌声も、
体重を感じさせない美しくキレのあるダンスも
秘めた才能の数々も
そしてそれをひけらかさない所も
そしてそんな才能がありながらも
なぜかどこかいつも自信なさげで控えめなところも
そういうあなたのすべて好きなのだ。


そんな事を思いながらゆっくりと顔を近づけていく。


そしてゆっくりとその唇にあてていた指を離すと
代わりに自身の唇をその唇に重ねた。


「好きなのに理由なんてないでしょ?」

「でも…」


そしてゆっくりと唇を離すと智くんがでも、と言う。


「何がそんなに不安なの?」


こんなに好きだと伝えているのに
誰よりもあなたの事を知っていて
ファンだと伝えているのに
やっぱり信じきれずにいるあなたはそう言って目を伏せる。









その身体をそのままゆっくりと倒し上から
その美しい人を見つめた。


「どう言ったら伝わるのかな?」


どれだけ好きだと伝えても
あなたはまだ信じられないって顔をして
いやきっとわかっているのだろうけど
でもその自信のなさからなのか
丸ごとは信じきれずほんの少しの疑いの眼差しを向ける。


「何かいっぱい考えているみたいだけど
好きなことには変わりないから」

「……」


そう言ってその人を見つめる。


「好きだよ」


何度も伝えているけどまた伝えたくてそう言うと目を伏せ気味にする。
そのままゆっくりと顔を近づけていって唇を重ねると
智くんの口が小さく開く。
そのまま自分の舌を差し入れ深いキスをした。


唇が離れるとその人の顔を見つめる。


そして視線が合うとやっぱりその人は照れくさそうな顔をして
目を伏せがちにするからそのまままた唇を重ね
ちゅっと触れるだけのキスをした。


そしてまた唇が離れると角度を変え今度は深いキスをする。


その身体を抱きしめて体温を感じあう。


そして腕の力を緩めるとお互いの視線が合って
お互い照れくさくて思わずくすっと笑いあう。
そしてまたその華奢な身体を抱きしめた。






どのくらいそうしていただろうか。






『俺も好き』






智くんが背中に回している腕に力を込めてきて
力強くぎゅうっと抱きついてくるから
そのままぎゅっと抱きしめ返す。


そして力を弱め少し身体を離し智くんを見ると
智くんも真っ直ぐな視線で見つめてくる。


何? とわらいかけるとその人は、俺も好きと
つぶやくように言った。


その言葉に思わず笑みが浮かぶ。


智くんは照れくさいのか視線を落とした。


だから俺も好きだよとそう言って
またその身体を強く強く抱きしめた。








翔くんバージョンでした。