人生には
試されるときが
必ず来る
八幡垣 睦子
先日のテレビ朝日 「 Gウーマン 」 という番組
ゲストは 「 八幡垣睦子 」 さん、
この方は、和のキルト作家で日本に伝わる古い布で、
ひとつの作品を作っていかれるのです。
キルト ??
ただのパッチワークかと思っていましたが、
その細かい作業によって生み出されてくる作品は
目を見張るものです。
「 孔雀 」 の作品が紹介されていました。
ふとよみがえったのが修行の時のことです。
東寺の西院流 ( にしのいんりゅう ) の時の
ご本尊は 「 孔雀明王 」 です。
仏教では煩悩を食べて菩提心を生み出してくれる
象徴として、孔雀明王をお祭りします。
たぶん、孔雀が毒蛇を食べても死なない
そういうところからシンボライズされたようです。
明王といっても、怖いお顔はされていません。
孔雀に乗ってとても美しい顔をされています。
と、いうこともあってか、その孔雀を見たとき
心に響くものがありました。
孔雀の羽の小さな一つ一つを古い端切れから
選び出し、それを細かく繫ぎ合わせていかれるのです。
何ヶ月もかけて縫い合わせていかれる。
その根気の要る仕事ぶりには頭が下る思いです。
また何よりもうれしかったのは、
古い布といえば捨ててしまうのが当たり前ですが、
その布をなんとか活かしたい、
その思いがまた素晴らしい作品を生み出しているのです。
そのレポートの中でおっしゃった一言が、
「 人生には試されるときが必ず来る 」
です。
2006年には故郷の島根県斐川町で、
「 出雲キルト美術館 」 を開かれて
ご自身の作品を展示しておられます。
ここまでご苦労された、その思いのこもった
言葉のように受け止めました。
人間誰しも必ず、試されるときがあるのです。
それを見落としてしまうか、
それを掴み取るかで人生大きく変わると思います。
その時を見逃さないで欲しいと、
願って今週の言葉にいただきました。
ネットでも是非 「 八幡垣睦子 」 さんで
検索してください。
私も是非キルト美術館を訪れたいと思っています。