本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

風に震える チョウチョ

2010-04-29 22:17:11 | 住職の活動日記
 夕方、郵便物をポストへ  

少し風もあり、日が落ち始めると肌寒くなってきます。

 ふと目をやると、

ガラスの窓に 『 チョウチョ 』 がしがみついています。

風もふくので、吹き飛ばされそうなのですが、

懸命に足でガラスとアルミの隙間のゴムのところを掴んでいます。



    



 ちょっと、孵化するのが早かったのでしょうか ?

出てきたものの、あまりの寒さに震え上がっているようです。


 吹き飛ばされなければいいのに、と願っています。




      





見上げれば、ここは当院のお隣さんの

『 第一信用金庫 本荘支店 』 の窓ガラスでした。
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『 端午の節句 』

2010-04-29 21:40:00 | 住職の活動日記
 もうすぐ、四月も終わろうとしています。

けど、朝夕は妙に冷え込み、ストーブが手放せないでいる今日この頃です。

明後日からは五月です。

 『 端午の節句 』 です。

毎月お邪魔する、ここのお宅では時期時期になると、

欠かさずお飾りしておられます。

 毎年同じものとはいえ、なんか心待ちにしていて、

拝見するたび、懐かしく、昔のことを思い出されます。



    



 この図は、横広がりの図で幅が約180センチほどあると思います。

その当時の武者飾りの様子が表されています。

細かいところですが、武具の一つ一つにここのお宅の家紋が描かれています。

この当時はまだ 「 鯉のぼり 」 がないのですね、

「 吹流し と 昇天している龍 と 鐘馗様 」 の三本が

建てられています。




     




 ここの 「 武具揃い 」 もとてもいいですね。

細かいところまで丁寧に書いてあります。

よそのお宅とはいえ、こういう季節のものを大事にお飾りされるということは

見せていただく私たちも心嬉しくなるものがあります。



    



 この、元気のいい 『 金太郎さん 』 もお姿も端正に作ってあります。

やはり歴史というものを感じさせるお姿です。

右手に釣り上げた鯉を持っておられます。

 その後ろにはかすかに少しだけ見えますが、

年代物の 『 兜 』 が何気なく飾ってあります。


 とてもいい、目の保養をさせていただきました。 
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UMAKA  BY

2010-04-29 21:14:49 | 住職の活動日記
 『 馬肉巻きおにぎり 』 のお店、

名前が 『 UMAKA BY 』  ( うまかばい ) 

というのです。

 とても上手なネーミングだと感心させられます。


 当院の檀家様の息子さんがオープンされて、

ちょっと落ちつきましたので、『 御祓い 』 をお願いしますということで、

今朝行ってまいりました。



     



 ここの社長さん、やはり商才があられるのでしょう、

次々とお店を展開していかれます。

 スノボーのお店を始められたり、

今は 「 四駆専門 」 の店を持ちつつ、

畑違いの、テイクアウトの 『 馬肉巻きおにぎり 』 というのを始められたのです。




    




 お店は、健軍一丁目、東郵便局の近くで、お向かいさんに

『 ツタヤ 』 のお店があります。


 店の中でお焼香を焚いても大丈夫ですか ??

 御祓いですから、どうぞよろしくお願いします。

お店の従業員の方も全員集合で勤めさせていただきました。


 「 熊本PR商品 」 にも選ばれ、

roassoのグルメスタジアムでも出店が決まっているそうです。

そのときはとても好評で、準備された品がわずか40分で完売されたそうです。

 店内にはいろいろな方がお見えになったようで、

色紙が並んでいました。



   



 「 しぶがき隊 」 の 『 布川和敏さん 』 もご来店されたようです。


 益々の商売繁盛をご祈念いたしております。  


 ( お土産に頂戴したのですが、とても美味なるかなです。

   馬肉が苦手な私が美味しくいただけるのですから、

   とても上手な垂れとかに工夫されているのでしょう。)

ヘルシーな180カロリーというのも、うれしいところです。


        で~す。  
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第一回 九州八十八ヵ所巡礼

2010-04-28 11:01:30 | 住職の活動日記
 昨日27日、早朝より巡礼に出発しました。

朝からあいにくの雨    結構きつくも降ったりしています。

 ( 本蔵院の巡礼は雨が降らない ! というジンクスは  … ? )


 やはり、ジンクスどおり、福岡につく頃には雨も上がってきました。

昼過ぎごろからは   さまも顔を出されました。


 日帰りコースの六ヶ寺とはいうものの、とても見ごたえのある、

というか、立派なお寺さんばかりでした。




     




 『 福岡大仏 』 として有名な 『 東長密寺 』 さんです。

『 東長密寺さん 』 は 【 密教が東に長く伝わるように 】 との願いを込めて

造られたお寺だそうです。




     




 九州八十八ヵ所霊場一番札所なのです。

門前には立派な 「 日本最初霊場 」 の石柱が亀さんの上に鎮座しておられます。




     



 今、『 五重塔 』 を建立されている最中です。

五重塔が造られている風景はとても珍しいのではないでしょうか。

 ( 建設中のところの拝観があれば面白いとおもうのですが … ? )




    




 駐車場の塀越しにとても立派な 「 五輪塔 」 の頭の部分を

垣間見ることができました。

 「 黒田藩 」 の供養のための 「 五輪塔 」 でしょう。


とても歴史を感じる立派なお寺です。

 『 一番札所 』 から圧倒される大きさに驚いておられます。


 それから4ヶ寺札を打ち、

今日の最後は 「 第三番札所 如意輪寺 」 さんで打ち止めです。

『 如意輪寺さん 』 もとてもユニークなお寺さんで、

なんと、3000匹のカエルさんが          

賑々しくお迎えをしてくれました。




     



 ここのご住職とてもお話が上手で、皆さん笑い転げながら、

また真剣に聴聞されておられました。




     



 ここの原口ご住職とは二十数年来のご縁で、京都の東寺にいるときからなのです。

今日も福岡のNHKさんが取材の下見に見えられていました。




     




 お寺の裏の壁面には、 「 カエルさんで、生れてそしてお浄土へ行くまでの

一大ドラマ 」 があらわしてあります。

 なにせどこを向いても 「 かえるさん 」 です。


とても充実した一日を楽しく和気藹々と過ごし、   一路帰路へと向かいました。


 バスの運転手の方とお話をしていましたら、

今日は2時におきて4時に会社でバスを準備して、

5時に牛深を出発されたそうです。

今日も牛深に帰り着かれるのはたぶん夜の11時過ぎになるでしょう。

ということです。

私たちは楽しく過ごさせていただいているのですが、

黙黙と安全に運転していただくことに、心から頭が下がります。


 今日も一日、安全運転 ありがとうございました。  




     




   

   
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巡礼のしおり

2010-04-26 22:01:51 | 住職の活動日記
 いよいよ明日から巡礼です。

楽しい反面、はらはらドキドキすることもあります。

今回はバス2台となり、私が乗りますのは天草よりの方々のバスになります。

当院の団信との方は崇正が先達を務めることになります。



     



 家内工業でみなさんの協力で一日で 『 巡礼のしおり 』 を作り上げました。


天気が心配ですが、たぶん   から曇り

という予報です。当院の巡礼は不思議と雨マーク   でも、お寺に着くと

うまい具合に上がったりしていますのでたぶん大丈夫と思います。


 明日は7時集合ですので、みなさまどうぞ早起きして

元気にお参りいたしましょう。   


 わたしもこれから早めに    させていただきます。
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久しぶりの春の陽気 

2010-04-25 22:05:50 | 住職の活動日記
 朝から    

久しぶりの春の陽気です。

4月も終わりかけようとしているのに、まだ

ストーブがいるというこの肌寒さ

 『 は~るよ こい ! 』 と切に望むところです。



    



 バラの蕾が膨らみかけています。

 しかし、今日はバラの葉がとても美しく輝いていたのです。

 「 虫 」 が来ないように、

 ネットで見て、食酢を薄めたものを散布しました。

 そして、栄養剤もスプレーしました。

 昨年と違って、葉っぱに勢いがあります。

 楽しみです。      




     



 あじさいも着々と花の蕾を膨らませています。


 反対に寒さが良かったのでしょうか、




     



 シクラメンはまだ美しい花を次から次に咲かせています。

 昨年の11月頃からですので、本当に花持ちがいいのです。


 自然の生き物たちも、戸惑いながらも

 着実に春の息吹を膨らませているようです。     
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今週の言葉 4/26~5/2 『朝夕に顔と手足を洗うなら … 』

2010-04-25 21:24:25 | 今週の言葉
     朝夕に 顔と手足を洗うなら

                心の垢もすすぐべきなり


 明日、明後日に 「 九州八十八ヵ所巡礼 」 の旅がまじかに迫り、

初めての方もおられます。何とか有意義な一日となりますよう、

いろいろ考えています。

 巡礼の功徳というか、意味は何なのだろう ???


やはり、私たちはいろいろな 『 縁 』 によって 『 今 』 の私があるようです。

しかし、考え方によってはいろいろ言えると思います。


 人は、自分以外の神とか大きな力によって運命は決まっている、

という考え方もあるでしょう。

 また、過去世の運命によって決定されている、という立場もあるでしょう。

反対に、刹那主義とでもいうのでしょうか、何の因果関係もなく、

出たとこ勝負というか、たまたまという偶然の積み重ね、と考える人もいるでしょう。


 しかしここで、共通していえることは、自分の精進努力ということは

上の三つの考え方にはないということです。


 お釈迦さまが一番大事に説かれたのは 

「 精進努力 」 ということです。

怠りなく励みなさい。


けど    のですが、    ちょっと   一休み、ということも出てくるのです。

 やはり、自分だけの努力には限界があります。

だから、 『 縁 』 ということがとても大事なのです。

どれだけ、いいご縁、に出会うか、ということです。

そこには、自分から求めていくということも大切なことです。

じっと待っていて、いい縁がやってくるわけではありません。


 自分も振り返ってみると、

「 いいご縁によって、歩まさせていただいた 」 

という実感が、今頃わかってくるのです。


 巡礼の旅に出る、お寺へお参りする、お墓参りをする、

すべて、いいご縁を求めてということです。


 そこに、 『 縁の力 』 ということがあり、

朝夕顔を洗うという、なんでもない行いのように

縁に会うというと、自然に、心の垢がすすがれていくのです。
           じねん

最近は 『 ◎◎ の力 』 ということが盛んに言われますが、

仏教で言う 『 力 』 とは 『 縁の力 』 ということでしょう。


 求めて与えられた 『 縁 』 を、どうぞ大切に !

縁によって、少しずつ、自分が変わっていくのです。
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機能性とおしゃれ

2010-04-24 22:05:34 | 住職の活動日記
 デザインも機能性を突き詰めたところに、美というか、

おしゃれなものが欲しいと思うのですが、

今のところ、機能性一点張りでデザイン性はいまいちという、

品々が多いように思います。


 もうこの歳ですと、さほど、おしゃれには気を配らず、

機能性重視の方がいいと思うのですが、

無性に 「 アンチエイジング 」 をしたくなるものです。

 若い頃は、 「 年甲斐もなく ! 」 と思って

父とかを見ていましたが、自分がだんだん近づいてくると 

なんか派手目なものを身につけるようになっているようです。


 今日新しい 『 めがね 』 が出来上がりました。



      



 今回もちょっと細身です。

やはり、一番身体にフィットします 『 アイメトリクス 』 という

めがねにしました。

 以前の分も、ちょっとおしゃれな 『 アラン・ミクリ 』 という

メーカーのものでしたが、老眼が進んでくると、

遠近両用というと、だんだん視界が狭くなってくるのです。

 どうも掛けていて、車の時などサイドミラーが見にくくなってきたのです。

かすむようで、目の調子もなんか不安 !!

ということもあり、今回は

 『 日隈眼科 』 で目の検査をしていただき、

検眼もお願いしてメガネの処方箋も作って頂きました。


 出来上がってみると、やはりに顔と目にピッタとしんなりなじむ感は

やはり 『 アイメトリクス 』 です。

 老眼鏡らしくない老眼鏡で、ちょっとおしゃれに決めてみました。


        
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お遍路さん入門 

2010-04-23 22:40:23 | 住職の活動日記
 いよいよ、九州八十八ヵ所の巡礼がまじかに迫ってきました。

    来る 4月27日  です。


 いま、着々と 「 巡礼のしおり 」 を製作中です。

今回お参りに伺う各霊場札所のお寺さんの簡単なご紹介と、

お遍路さんの心得入門、というような簡単なものを書いています。

 少しご紹介します。


      『 お遍路さん入門 』

 ◎ お遍路さんは 「 同行二人 」 といっていつもお大師さまと一緒に
              どうぎょうににん

   お参りしているということを忘れないようにしましょう。

 ◎ 先達さんの言われることはお大師さまの言葉として

   何を言われても 「 ハイ 」 と大きな声で返事をしましょう。

 ◎ どんなこともお大師さまのお導き、

   道に迷っても、時間が遅くなっても、雨が降っても、

   晴れても、 …

   なんでも 「 ありがとうございます 」 口に出して言いましょう。


 ◎ 巡礼が終わったら、家のなかが一番の、巡礼中に稽古したことを実践する

   何よりの場所です。

   「 ハイ 」  「 ありがとうございます 」 を躊躇せずに

   実行しましょう。

   それが、巡礼の何よりの効果です。


      などなどと続きますが   …


 それに今、お参りする上で、一番の基本となる

「 合掌の意味 」 「 お灯明・お花・線香 」 などなどの意味

を書いています。


 裏方さんは、人数の把握やみなさんにお渡しする 

『 お遍路さんグッズ 』 の振り分けにおおわらわです。


 こうやって、着々と準備を進めていますと、

こちらの方も何かしら心がわくわくしてくるものです。


 今年から来年一杯ぐらいは 「 お遍路三昧 」 になりそうです。

今回が 「 第一回目 第一団 」 バス2台ほどでの出発です。

5月8日が 「 第一回目 第二団 」 でバス1台、それから

次々と出発してゆきます。

 本蔵院 『 お知らせ 』 のページでそのつど     します。


 『 巡礼の旅 』 は観光旅行とは違って、いろいろ困難はありますが、

お参りしてみると、その達成感は何事にも変えがたい喜びがあります。

巡礼というのは、人間本来の旅の姿のように思います。


 いつかと思っていらっしゃる方は、思い切って

 是非是非、ご参加下さい。

 行くたびごとに巡礼の醍醐味を味わっていただけることと思います。


 思い立つ心の起こる時   が   吉日  です。
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「 病む時は病むがよろしく候 」

2010-04-22 22:24:55 | 住職の活動日記
 今朝は4時ごろから     そして激しい   

思わず、その雨音で目が覚めてしまいました。

 お寺の屋根は銅板、その音は強烈な響きで反響します。

ここのところ世界中天候不順です。

 お天道様のおかげ、雨が降ってくれることの有り難さをしみじみと

思い知らされます。


 山頭火は

  
   山あれば 山を観る

   雨の日には 雨を聴く

   春夏秋冬

   あしたもよろし

   ゆうべもよろし


と詠んでいます。


 晴れの日は元気で働けることを楽しみ、

 雨の日には四辺の静かであることを喜ぶ。

 山頭火にとっては晴れの日も雨の日も幸せと受け止めたのでしょう。


順境は晴れの日であり、逆境は雨の日である。

されど人は順境においてのみ育つのではない。

人間ができているということは、多く逆境に育てられたのである。


 「 病むときは病むがよろしく候 」 といわれる。

病んでようやく宗教書を読み、

人生を考えることができたと語る人がある。


 人生は長さだけでなく、幅もあれば、深さもあるのである。

親に死なれて初めて真の親に会い、

子に先立たれて見えぬ精神の世界を感じる。


 「 人生の意味 」 は、と問う人がいる。

いかにも答えることの出来ないような難問のようである。

けれども、意味というのだから、

味わってみなければ、わからないものであろう。


 その味わいは、甘いのみではない。

 苦味もあれば、酸いものもある。

 その味を味わっていくところに精神は育っていくのである。

 そして、その経験が人生の有り難さを感じさせるのである。

    …   …   …


この言葉は、

祖父が遺した 「 金子大栄 」 という方の本の中で出会ったものです。

この一文も金子先生の83歳の時の言葉です。

83歳とは思えないほどの若々しさを感じます。

高校時代に読んだ  『 人・佛 』 

とても感動し、私の一つの方向を決定した本でもあります。

 
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