本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

今週の言葉 8/1~8/7 『 自分の敵は自分。負けたら 』

2011-07-31 20:25:32 | 今週の言葉
     『 自分の敵は自分。

          負けたらしみゃあ 』


                          ばってん荒川



 整理してましたら、新聞の切り抜きを見つけました。

平成15年1月8日の熊日新聞です。

 - 私の 「 老い 」 考 -

    ばってん荒川さんの記事です。


 「 自分の敵は自分ですよね。

   人でも病気でもない。

   常に自分との闘い。

   自分に負けたらしみゃあ 」


バッテン荒川さん、「 たけしさん 」 も唯一頭を下げる芸人だそうです。

二十歳代から老け役、「 およねばあさん 」 を演じてこられました。

子どもの頃、当院でも 「 肥後にわか 」 をしてもらったことがあります。

「 およねばあさん 」 を楽しみに待っていましたのに、

その姿が見つかりませんでした。

そしてら突然、登場されて、いつ来られたのか不思議でした。


 この方も随分ご苦労されて、

50代後半、糖尿病を患われました。


 「 とにかく気力と欲が無くなる。

   熊本弁では 『 がほんなか 』 。

   精も根も尽き果てたちゅうか。

   『 私ゃ、自分の人生終わったなぁ 』

   ってふらーっと飛び込もうかていう気になったもん 」 。

気力体力の無くなる怖さを知った。


 このインタビューに応じておられたのが65歳の時、

病気から解放されて、

 「 その時は ( 仕事も ) あと5年タイって思いよったけど、

   バッテン最近また欲の出とるごた、

   このごろは年を忘れとる。

   おかしかね 」

と話しておられました。


 しかし、この記事が出てから、3年後

2006年 平成18年10月22日 帰らぬ人となってしまわれました。

「 たけし 」 さんを初め、そうそうたる方々がお別れに見えられたそうです。


今また、この記事を読み返して、切り抜いた時とは違った

心境で受け止めました。

 なにかしら、心にジ~ンとくるものがあります。


そして、思い出したのが先生の言葉です。

 三浦先生から頂いた言葉に

  『 人間は億劫がる心を刻々と切り捨てて、

    年をとるほど、それが凄まじくなること。』

ということを思い出し、日々精進という気持ちに立ち返らなければなりません。


 いくつになっても、初心忘るべからず !!   です。



 明日から8月、お盆の行事、9月にはお彼岸と続きます。

心して迎えていかなければいけません。







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九州八十八ヶ所 78番開元寺・77番最教寺

2011-07-30 10:03:20 | 住職の活動日記
 朝日で目が覚めました。

カーテンを閉めずに休みました、窓は東向き、

気持ちのいい朝日が飛び込んできました。





    




今日も暑くなりそうです。


今日の 「 開元寺 」 気持ちよく晴れ上がっています。





   





 『 空海 』  という名前にふさわしいよな、空と海が広がっています。

やはりここでは、記念撮影が何よりのスポットです。




    



そして、引き続き 「 最教寺 」 さんです。

奥の院でお参りし、





    





三重塔は外からのお参りです。



     




駐車場はこの三重塔のすぐ隣にありますので、お参りの方々にとっては

とても便利です。

「 天草城観光バス 」 との ツーショットも

きれいです。

ここを打ち終わると、平戸を後にして一路佐世保へ向かいます。





     




 平戸大橋をわたり、これで印象的だった平戸ともお別れです。







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童心にかえって !!

2011-07-29 22:26:36 | 住職の活動日記
 「 道心 」 という言葉もありますが、

夜は夜とて 「 童心 」  にかえって、楽しみました。

 今回のみなさま、準備もよろしく、次々とかくし芸が繰り出します。





     




 なかなかのもので、みなさんお上手です。

その、踊りの指先はお年を忘れられているようで、

なかなか妖艶です。





     





 ご準備よろしく、ハワイアンも飛び出しました。

本当に楽しみました。!!

このときが最後かもしれません。

精一杯の踊り、思わず        

いいですね。  

これも巡礼の楽しみです。

杖をついて、手をとってもらい舞台へ上がられます。

心が開放されるということも大事なことです。 





     
     





巡礼、最年少の方です。

美空ひばりの 「 乱れ髪 」  のご披露です。

 上は90歳から下は20代まで、それぞれの世代の方が仲良くお参りできるのも

この巡礼の楽しみでもあります。

 出来る方が助け合いながら、手を取ったり、荷物を持ってあげたり、と

和気藹々の姿はとても麗しいものがあります。

 これも巡礼の醍醐味のひとつです。

元気な方ばかりでなく、年とともに体が思うようになれない方も、

一緒にお参りできるのも、お互いにうれしいことでしょう。



 最後は、わが母の 「 ばけたらあかん長生きしなはれや 」 を

一緒に踊って、夜も更けてゆきました。


    おやすみなさい  !!!








PS






これが今日のご馳走です。






     





一番先にやってきました、今日の会場です。

皆様のお越しを心待ちにしているようです。




 ではでは、明日も早朝より元気でがんばりましょう。!!!















      
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『 平戸海上ホテル 』

2011-07-29 19:06:18 | 住職の活動日記
 夕陽をうけて、平戸大橋をわたり、平戸へ着きました。

遅れたことも幸いして、夕陽がとてもきれいで、景色も輝いているようです。

今回の部屋は7階、「 海 」 が澄んでいて、波の模様も

面白いものがあります。





     




 部屋の上から覗き込む海の様子は紺碧の色をしています。





    




 潮が満ちているのでしょうか ?

ザワザワと音を立てて渦を巻いています。

ここの海はとても動きがあり、泳ぐには不向きでしょう。

しかし、波の動きを見るには飽きないものがあります。


 「 海 」 

仏教ではよく使われる文字でもあります。

「 空海 」  スケールの大きさがそのまま表しています。

『 観音経 普門品 』 には

 「 梵音海潮音 」 ( ぼんのんかいちょうおん ) とか

 「 福聚海無量 」 ( ふくじゅかいむりょう ) など

とにかく、お経の中にもよく出てくる言葉です。


深くて、広い、という意味のたとえとしてよく使われます。

人間の心も浅く見れば浅いようにも見えますが、

自分を虚しくして他のために尽くすということになると、

とても深い働きを持ってきます。



 ま~   とてもいい景色の部屋を頂き、楽しんでおります。





      





 遥かには 「 平戸大橋 」  も眺めることが出来ます。







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九州八十八ヶ所 第71番浄漸寺

2011-07-29 17:40:45 | 住職の活動日記
 今日、最後の打ち止めは 「 第71番浄漸寺 」 さんです。

ここはバスが入っていきません。

緩やかな坂道を7~8分ほど歩きます。

さすがに、足の悪い方にはタクシーを準備していただきました。


 私の今回の新しいアイテムは 「 ハット 」 です。




     




 前回はカンカン照りのなか、頭が暑くなって往生しました。

作務衣に足元は足袋と草履、頭はパナマ帽、アンバランスかもしれませんが

今日の暑さには大助かりでした。





     




 ご住職からのご法話を頂きます。

とても歴史のあるご本尊で秘仏となっています。

隣の部屋には 「 高麗仏 金銅如来像 」 がおまつりしてあります。





    





 本堂前には珍しい 「 アジサイ 」 が咲いています。

まだ花をつけているのは珍しいようですが、

花びらが、ちょっと変わっているのが目に留まったのです。





     




 アップで撮ってみたのですが、趣も違うようです。


今回は少しずつ時間が押してきています。

約50分ほど遅れて、今 「 平戸 」 へ向かうバスの中です。

この予定ですと6:30、平戸の 「 海上ホテル 」 着になりそうです。


 一番の暑い中、皆さんご苦労さまです。






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天草城観光バス

2011-07-29 08:15:46 | 住職の活動日記
 長崎方面巡礼、第3回目です。

「 熊本港 」 ナウ     です。





    




8:30のフェリーで島原に渡ります。

今回も前回と同じ、 『 天草城観光バス 』  運転手は 「 柴田さん 」

写真のバックミラーに小さく写っておられます。


 暑い日になりそうですががんばってお参りいたしましょう。



    
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「 さ~  いこかね !! 」

2011-07-28 21:59:11 | 住職の活動日記
 「 もう、母に連れてきてもらって80年になります。

  本蔵院さん、いこうかね ! 」


この方は今年で90歳、毎月お不動さまやお彼岸など、行事あるごとに

お見えになります。ちょっと前までは車でした。

それからバイクになり、ここ数年は自転車です。





    




 後ろ姿を見ていると頭が下がります。

私たちにとっては当たり前の道ですが、この方にとっては

山あり谷ありの難所です。

ちょっとした坂道もペダルを踏んで上がることはできません、

押して上がられています。

交差点も右見て左見て、そろそろと渡られます。


 「 これが私の行です。 !! 」


暑い最中、今日もたくさんのお参りでした。

私的には、夏のお護摩が好きです。

真鍮製の仏具が触れないほど熱くなります。

 「 小さく アッチ !!  と声が出そうになります 」





     



でも、思いっきり全身に汗をかくのも気持ちがいいものです。

お不動さまの 「 火 」 は 『 智火 』 ともいいます。

護摩の煙が堂内をお清めし、お参りの方々の身も心も清浄にするのでしょう。


 ふと台所では、




     



 「 ネコの手も借りたいのですよ  」

でも、何事にも動じない寝姿に救われます。


 7月の猛暑の中のお不動さま、皆さまご苦労さまでした。

心より御礼申し上げます。


 早々に、明日は早朝より、再び長崎方面への巡礼です。

今回は、当院の壇信徒の方々が中心です。



 では、 行って参りま~す  





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九州八十八ヶ所 第77番 『最教寺』

2011-07-26 15:18:03 | 住職の活動日記
 78番 「 開元寺 」 をお参りしたあとは引き続き、

西の高野山として有名な 『 77番最教寺 』 へ、

ここでのお参りは、奥の院でのお参りです。

 バスで、一気に上まで上がります。納経は下の本堂で頂きます。

添乗員の西本さんにとってはここのお寺が一番の難所です。





     




 コンクリート作りの三重塔が控えています。

本堂で参拝の後、内部も特別に見せていただきました。




     




 最上階の3階からは遥かに 「 平戸城 」 を見ることができます。

とても大きな寺領のようですが、いきなり上の奥の院へお参りし、そして

駐車場より、失礼するという、ご本尊さまには申し訳ないような気がします。


 午前中に、あと2ヶ寺打ったら今回の巡礼も打ち止めです。


あとは島原港までひたすら走ります。





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九州八十八ヶ所第78番札所 『 開元寺 』

2011-07-26 09:37:10 | 住職の活動日記
 早めの朝食です。6:30には会場のバイキングを頂き始めました。





     




 朝食会場から、朝日を拝むことが出来ました。

今日も暑くなりそうです。


 7:30にはホテルを出発、最初のお寺 『 78番開元寺 』 へ向かいます。

ここはお寺といっても本堂はありません。

遥拝所と石碑が立っているだけです。





    






 ところがみなさんにとっては、一番印象深いようで、

要望も多く、今回は写真屋さんが呼んであり、全員集合の記念写真とあいなりました。

不思議なもので、キンキラ金に飾り付けたお堂もさることながら、

なにもない、という所がみなさんの心に残るのです。

この地から 『 弘法大師 』 が中国へ出発された、

その心に思いをはせてお参りするのです。





    




 「 弘法大師渡唐解纜之地 」 という石碑が立っているだけです。

この地から、弘法大師が最初に入唐された中国の 「 赤岸鎮 」 に思いをはせ

お参りします。

 みなさまがたそれぞれに、なかしらの感無量の気持ちを抱かれたことと思います。







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九州八十八ヶ所百八霊場 65番延命寺

2011-07-25 18:23:13 | 住職の活動日記
 やはり不安定な天気でした。

島原も突然の雨の後、気温もぐんぐん上がり35,2度を記録したそうです。

 長崎は走る距離がとても長くなります。

長崎市内でお昼を頂いた後、最初の札所65番延命寺さんです。

市内はここの一ヶ寺です。





      



もともと長崎奉行所の門だったという石のアーチ状の門をくぐり境内に入ります。

食事の後の軽い運動をかねて、60段ほどの階段を上がります。






     




本堂ではご住職さんの弟さんよりお話をお聞きしました。


珍しかったのは本堂の右に安置されている、

四体の 「 弁財天 」 です。





      




すべてきれいに彩色がほどこされているものの、とても歴史を感じる

仏さまです。それぞれに形が違うのが興味深いところです。





     





 境内を降りてくると、 『 めがね橋 』 を見ることが出来ます。

ここのお寺さんで問題は駐車場です。

坂が多いのでどこも十分なスペースが取れないのです。

 上がり口近くにある、有名な鼈甲屋さんの駐車場をお借りします。

お参りが終わって、一応、お店の中をのぞき、失礼します。



 これから、約1時間ほど、波佐見方面へ向けて走ります。

今日はあと二ヶ寺で札を打ち終わります。













    
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