本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

「高校三年生」

2014-03-29 21:42:20 | 住職の活動日記

 4月29日には 当院の本堂を舞台に

「 ベイビーブー 」 のコンサートが

またまた、開催されます。

 ( 詳しくは本蔵院ホームページお知らせの欄をご覧ください )

 

 お彼岸の法要のあと崇正住職の法話があり、

コンサートの紹介もありました。

 そこで、 …  突然のご指名で

「 高校三年生 」 を歌う羽目になりました。

 

 といいますのも、

西国三十三ヶ所巡礼の満願の打ち上げで

いろいろかくし芸など飛び出す中、

最後の〆は 「 緒方女子 」 の提案で

「 高校三年生 」 を全員で肩組んで歌ったのです。

これがとてもよかった     

 

 そんな話をしていたということもあり、

熱唱いたしました      

 

 そんなこともあったのでしょうか ?

今日の帰りの新幹線では、

頭の中ではずっと 「 高校三年生 」 の曲が

流れていました。

 思わず口から歌が飛び出し

口ずさんでいたら、通りすがりの人に

  と、変な顔をされてしまいました。

 

 しかし、この時代のことを思い出すと

あまりいい思い出はないのです。

 男子校のそれも中高一貫の学校で、

「 甘く匂う黒髪 」 なんぞ、

見たこともなく、ひたすら受験勉強に

追われる日々でした。

 憧れの京都へ行ったものの、

お寺のなかは、これまた男だけの世界、

大学も仏教の大学で女子の姿はめったになく、

お寺での掃除と炊事の毎日でした。

 

 「 高校三年生 」 を歌っている人たちを

羨望のまなざしで眺めていました。

 

 しかし、そんな思い出があるものの、

いま、あらためて歌ってみると、

嫌な思い出はなくなっていて、

ただ、この曲を聴くと妙に元気が出てくるものです。

 

 「 ベイビーブー 」 のコンサート、

この 「 高校三年生 ジャック 」  飛び入りで

してみようかな  …  ?????

などと、企んでいるのですが 、

密かに  密かに   

有志を募って  飛び入りしましょうか 

せっかくのプロの歌声を邪魔するな 

とお叱りうけそうです  が  …

 

 でも、

 「 ベイビーブー  一音一仏コンサート 」  

   ですよ  

 

 是非ぜひ  お待ちいたしております。   

 

 

 

 

 

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熊本は春爛漫 !!

2014-03-28 18:02:23 | 住職の活動日記

 気温もぐんぐん上り     

お不動さまはそれこそ汗だくの行です。

お彼岸の頃はまだ肌寒く、

あたたかくなるのを待ち望んでいましたが、

一気に夏が来たようです。

 

    

 

お隣のわが母校 「 本荘小学校 」

見事な桜です。

 

    

 

山桜でしょうか ??

真っ白で葉も出ています。

 

 近くを流れている 「 白川 」 両岸の桜は

今が盛りです。

 

   

 

遥か向こうには熊本で一番高い 「 森都心ビル 」 が望めます。

 

   

 

眩しいほどのさくら、

 

   

 

まだ花は散ってないようです。

 

  

 

桜の下ではお弁当を広げて、

たぶん、ご主人が近くの会社にお勤めなのでしょうか ?

奥さまと子供さんがお弁当を持って

一緒に食べられているようです。

 

   

 

なんとものんびりといい景色 !!

 

   

 

こちらではお昼をここで頂かれているようです。

 

   

 

蒲公英も元気一杯 

 

 でもでも、天気は下り坂 、

予報では、明日は午後から雨

せっかるのお休みなのに 、

残念 !!

 でも、まだ残っていることでしょう。

 

 「 散るさくら 残るさくらも 散るさくら 」

 

春は命を輝かせて、育て膨らませて、

すべての命を祝福しているようです。

 

 

 

 

 

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当たり前のことを当たり前に

2014-03-27 20:48:37 | 住職の活動日記

 今日は久しぶりに新幹線で熊本入り、

京都は少し肌寒いか な ?? と

中に薄でのセーターを着込んできたのですが、

熊本に着くともう初夏の陽気 !!

 新幹線の中から見る景色は桜が満開の様子。

着くと、その足で 「 済生会病院 」 へ

いつもの定期健診です。

 

    

 

済生会病院も桜が満開、

 

    

 

もう半袖の方も見えます。

車の中はクーラーが必要なほど。

 受付で、

    

 

この冊子が目にとまりました。

以前も紹介しましたが済生会病院は 「 JCI  」

という、国際基準の認証を取得したのです。

西日本では初めて、日本でも僅か9箇所の病院です。

それには14章1220の項目をクリアーされたそうです。

その中で目にとまったのが、

 「 当たり前のことを当たり前に。

   患者さんの視点に立った医療へ 」

ということです。

とても地味な作業の積み重ねを実行され、

「 ペイシェンツ・アイズ ( 患者さんの視点 ) 」

をキーワードに取り組まれたということです。

 

 それからもう一つ、感心させられたのが、

『 明文化 』 ということです。

日本ではすべて明文化せずとも、

暗黙の了解というか、言わずもがなの文化がありますが、

国際基準では適用しません。

全員で共有できるよう何事も明文化することを

徹底させました。

と述べておられます。

 簡単なことですが徹底するということは

大変です。

 そういわれてみると、行く先々で

名前と生年月日の確認がおこなわれます。

もう分かっているのではないの ??

と、言いたくもなりますが、

この冊子を見て頷かされました。

 

 仏教のほうでも、当てはまるところがあります。

鳥の鳴き声を聞いて悟りを開いた、 とか

滝の音を聞いて豁然として悟りが開けた

という話がよく伝わっています。

 しかし、それは個人的な体験談であって、

いかに明文化するということが大変なことです。

 お経も8万4千の法門といわれています。

それはありとあらゆる人間の経験を

明文化したということでしょう。

 煩悩でも108もあるという発見は

人間の迷いの構造を明文化していったということです。

 お釈迦さまのほかの聖人といわれる方々と

一線を画しているのは人間という存在のあり方を

明文化されたということです。

 今読んでいる 「 唯識三十頌 」 でも

「 十地経 」 でも、人間の構造を

微に入り細に入り研究し尽くしているということです。

 

 そのことも、特別なことがあるわけではなく

当たり前のことを当たり前にする

それも丁寧に、

し続けていくしかないように思います。

 

     

 

受付のロビーで待っていても、

そのことを考えていたら心が熱くなりました。

 

 

 

 

 

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催花雨

2014-03-26 15:42:29 | 住職の活動日記

 日本は季節を表す言葉がたくさんあります。

それも、どの言葉をとっても表情豊かです。

「 催花雨 」 ( さいかう )

ちょうど今頃に降る雨のことです。

 

 今日、東京でも 「 桜の開花宣言 」 が発表されました。

「 催花雨 」 なるほどよくいったものです。

花が咲くのを催すような雨、

これを機に次々と開花宣言がなされ、

恵みの雨によって桜の花も勢いを増してくることでしょう。

 

 今日は一日     私たちには鬱陶しい雨でも、

植物たちにとっては甘露の雨でしょう。

 

     

 

我が家の 「 ボタンの花 」 も勢いよく

蕾を膨らませています。

五輪ほど蕾をつけているようです。

 

     

 

バラの木もたくさんの芽を出しました。

 

     

 

昨年から蕾のままのバラも、

この暖かさで一気に開くか ?

そのまま散ってしまうかもしれません。

 

     

 

家の前の少しの空いたスペースに植えた

紫色の 「 ツルニチニチソウ 」 

日も当たらず、水やりも怠りがちだったのですが、

少しずつ花を出し始めました。

 

    

 

これくらいの隙間です。

庇があって雨も日も当たらないのですが、

この 「 蔓日日草 」 

無精者にはもってこいの花で、

水やりも適当でいいし、ほっといても

元気に育つということです。

 

     

 

 

もうしばらくすると、こんもりと

花が咲いてくるのでは ?? と期待しています。

 

 「 催花雨 」 またの名を 「 菜種梅雨 」 ともいいます。

そして 「 春雨 」 とも、

昔の映画で  『 月形半平太 』

 雛菊が 「 月さま 雨が ! 」

 半平太 「 春雨じゃ 濡れてまいろう。 」

という有名なせりふがありましたが、

   …

春雨は油断大敵、

人間にとっては思わぬ風邪をひいてしまう

こともあります。

 

 これからグングンと育っていく

生き物を見るのは楽しみなことです。

植物が育ち始めるということは

それを頂く動物たちも出産ラッシュだということです。

あちこちでかわいい動物たちの赤ちゃんに

出会う時でもあります。

 

 

 

 

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春めいて …  !!

2014-03-25 17:52:15 | 住職の活動日記

 今朝起きてみると、10度ちかく、

やっと春らしく暖かさももどってきたようです。

 天気予報通り、午後からは曇ってきて

明日にはまた天気も崩れそうです。

 何はともあれ、暖かくなってくるのは何よりです。

 

 散歩に出てみると、

あちこちに春の気配が、

 

    

 

「 かいどう桜 」 でしょうか ?

蕾を膨らませはじめているようです。

 

    

 

それとは対照的に真っ白い 「 タイサンボク 」

 

     

 

見事なまでに満開です。

この花は注意して聞いていると花が咲くとき

「 ポコン 」 というか 「 パカッ 」 と

音がするそうです。

 

    

 

お茶畑では農家の方がお茶の木の周りに

藁を敷いておられました。

 

    

 

紅梅も満開です。

 

    

 

なんともピンクの色が美しい   

 

 家まで近鉄電車の線路沿いに歩きます。

そのやっと一人通れるほどの通路、

周りはコンクリートで固められているのですが、

その隙間から、

 

    

 

タンポポが芽をだし、花を膨らましています。

そのたくましさに感服するばかりです。

 

 近鉄特急が通り過ぎていきます。

 

     

 

その線路沿いの畔のところには、

 

    

 

水仙がたくさん咲き誇っています。

 

    

 

 

黄色い花も美しい  !!!

 

 これからは、歩いて見ても

色々な美しい自然の姿に合うことができるようです。

 

         

 

 

 

 

 

   

 

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六甲山ホテル 「アップルパイ」

2014-03-24 17:51:42 | 住職の活動日記

 娘夫婦の案内で、六甲山へ、

ここの 「 アップルパイ 」 は絶品とか、という

情報を聞いたらしく、

さっそくの行動となったようです。

 結構、急な坂をくねくねと登っていきます。

歩いて登るのにちょうどいい高さなのでしょう、

たくさんの登山者とすれ違います。

 六甲山ホテルの見晴らしのいい喫茶店へ、

 

 

       

 

 

眼下に六甲アイランドが広がっています。

天気も上場  

ここの 「 アップルパイ 」 はとても人気で、

売れ切れることが多々あるということです。

今回はかろうじて、頂くことができました。

娘が頼んだもう一品のケーキは最後の一つでした。

 

 

      

 

 

この高地で練り上げて焼くパイ生地が、

下で焼くのとではふんわり感が違うとのことです。

 評判通り、さくっとしたパイ生地とリンゴの甘酸っぱさが

絶妙のバランスでした。

 

     

 

この喫茶店から見下ろすように椿でしょうか ?

大きな木に満開に咲いていました。

 

     

 

途中、山の木の下にはまだ雪が残っています。

 「 今日が最後の薪ストーブです 」

やはり火の燃える温かさは格別です。

結構燃えるのも早く、お世話するのが大変と

薪をくべておられました。

 

 下に下りてくると、そろそろ夕闇も迫り、

 

      

 

ポートタワーは夜景が素晴らしい、

 

     

 

真っ白い船では、

 

     

 

結婚式のパーティーが行われていたようです。

 

     

 

夜景も堪能し、

 

     

 

アンパンマンミュージアムもあるようで、

夜景とおしゃれな神戸の町も楽しみ、

美味しいアップルパイも頂き、

おともさせていただき、感謝です。

 

 

 

 

 

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繰り返し !  繰り返し !!

2014-03-23 16:10:15 | 住職の活動日記

 浅田真央選手、その練習風景、

同じことの繰り返しの練習です。

 佐藤コーチも、

「 繰り返し、この我慢との戦い 」

とおっしゃっておられます。

 今までやって来たことを全部捨てて、

一から見直し、基本からやり直す。

 練習では何度でもできても、

いざ本番になると、失敗してしまう。

 練習に練習の積み重ね、

それしかない  と、

日々の練習に取り組んでおられます。

 

 ということを聞いて、

仏教の修行も繰り返しの積み重ねです。

「 数習 」 ( さくじゅう・さくしゅう ) ということがあります。

お経の中では、

「 善法に於いて数修し、数習す 」

という言葉で出てきます。

「 数数修習 」 ( さくさくしゅうじゅう )

 修行も一回できたくらいで、出来たと思うな !

繰り返し繰り返し、

「 数 」 を重ねて書き、無限にというような

ニュアンスも表すのではないでしょうか。

修行し習得しさらにくりかえすと、

努力の向こう側というか、

努力が努力でなくなってくるまで、

 そのことをまた別な言葉で

「 無功用 」 ( むくゆう ) ともいい、

「 常修 」 ( じょうしゅう ) ともいいます。

「 功用 」 ( くゆう ) とは身口意の動作ということです。

この動作が自然 ( しぜん ) のままの状態を

 「 無功用 」 ( むくゆう )

このことが 「 自然 」 ( じねん ) ということにもつながります。

昼も夜も、寝ても覚めてもということです。

努力でやるというと、やっぱり暇がある。

休む時があります。

修行しているという意識がなくなるまで、

もう、手段と目的の区別がない。

やること自身が目的。

その日その日が目的。

結果なんか眼中にない、

そういうところに 「 無功用行 」 という

努力がなくなってくる心境があると思います。

 

 ニーチェというかたが、

「 初めはラクダのように、

  なかはライオンのように、

  最後は子供のように。」

ということをいわれたと思います。

 修行の最初は 「 従順 」 ということが大切です。

言われたことは素直に聞いて実践する。

 ライオンは責任を象徴しています。

世間の誘惑に負けず、勇猛に真理を求めていく。

 そして最後は子供のように、

遊びも仕事も区別がなくなる。

すべてが遊びであり、すべてが仕事となるような

そういう何かのためにとかいうことがない、

「 自然法爾 」 ( じねんほうに )

というような、努力ということがなくなってくる

ということも、

「 無功用行 」 ということです。

 

 浅田真央選手を見ていると、

まさにその繰り返しの練習が 

「 無功用行 」 ( むくゆうぎょう ) 

そのもののような気がします。

 

 経典は 「 数数修習 」 ( さくさくしゅうじゅう )

繰り返し繰り返し、読んでいく、

ほんとうの言葉に触れていく以外に

道はないようです。

 その日その日が目的です。

読んでこうなるというような結果が目的ではない。

読み続けることが 「 常修 」 です。

修行しかない、ということです。

 

 繰り返し、 繰り返し    です。

  

 

 

 

 

 

 

 

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かたよらないこころ 「 お彼岸 」

2014-03-22 10:39:50 | 住職の活動日記

 やっと今日の昼ごろより、暖かくなりそうです。

21日の中日をはさみ24日までが彼岸の一週間です。

 昼と夜の時間が同じ、

 太陽も真東から上がり真西に沈む、

お彼岸には真ん中という意味もあります。

 

 お釈迦さまも 「 中道 」 ということを

教えておられます。

 どちらにも偏らないこころです。

お経の中では、

 「 苦楽の二辺を離れよ 」

という言葉で出てきます。

 「 琴の糸もゆるけりゃ音が出ない

   きつく張りすぎても音が出ない

   ちょうどいい具合でいい音が出る 」

という、村娘が歌う歌を聴いて、

お釈迦さまは、ハタッと気がつかれました。

修行も、苦しい苦行だけでも体を傷めるだけで

悟りを開くことができない。

反対に、瞑想だけしていても、その時は

心は穏やかになるが、瞑想を離れると

またもとの自分に戻ってしまう。

 ということで、苦楽の二辺を離れる

とおっしゃたのです。

 

 なかなか、 「 かたよらなこころ 」

といっても、難しいもので、

私たちは偏る心、というか癖をもっているのです。

 

 修行時代、師匠の三浦先生の言われることも

理解できず、どうしていいかわからず、

 「 もう自分はダメです !! 」

と、逃げ出したくなりました。

その時、えらく叱られました。

 「 それほどまでに

  お前の我執が強いのだよ。」

といわれても、その我執が強いということすらわかりませんでした。

自分ではへりくだったつもりだったのですが ??

 

 丁度今読んでいる 「 十地経講義 」 の

なかにその答えを見つけました。

 『 大乗というのは一切衆生というものに

  ことごとく持っている精神ですね。

  誰でも持っている

  どんな悪党もどんなつまらん人間も

  みなもっとるような法を大乗というのでしょう。

  その人だけにしかない、というようなのは

  小乗なんじゃないでしょうか。

  あの人は頭がいいとか、

  何か実力があるとか、

  腹が太いとかいってるのは小乗的なんでしょう。

  どんなつまらん人間もですね、

  わしは駄目だといわせんものが大乗ですね。

  わしだけもう駄目だと、堪忍してくれと、

  こういうようにいわせんし、

  しかしまた、わしだけがあるともいわせん。

  お前ら駄目やろと、わしだけがあるるんだと、

  そういう抜け駆けの功名も許さんのです。

  そうかといって、わしは駄目だということも許さん、

  威張ることも許さんし、

  同時にまた絶望することも許さん。

  わしゃ駄目だと、いうようなことをいってるのは

  謙譲のようだけど、我執を捨てんから

  そういうんです。

  我執を捨てんから、わしは駄目だということをいう。

  また、我執があるからして、わしだけやっとるんだ、

  と、こうなるんです。

  そこを破るところに初めて静かな、

  謙譲であってしかもお互いにいたわり、

  人を叱りつけんというのです。

  つまり、そこがディスカッションですよ。

  これが教育の原理です。

  お前ら駄目だろうというようなことじゃない。

  駄目ならみんな駄目なんです。

  駄目でも大丈夫だ。

  駄目なものは一人もおらんのだ。

 

   こういうので初めて、

  一切衆生というものが、

  一切衆生を一人一人が代表しとると、

  とともにまた自分も一切衆生の一人だと。

  自分が一切衆生の一人であるとともに

  また一切衆生を代表してると。 』

 

自分は駄目だとも言わないし、

また自分だけが偉いんだとも言わない、

大勢の人類の一人ではあるけれど、

また同時に人類を代表している

私でもある。

こういうところに本当の平等という

ことが成り立つのでしょう。

 

 かたよらないお彼岸とは、

どっちつかずということではなく、

その中の一人でありつつ、

その中の人を代表している一人でもある、

という、二つの構造があるように思います。

 

 

 

 

 

  

   

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寒のもどりの「お彼岸会」

2014-03-21 10:38:56 | 住職の活動日記

 「 暑さ寒さも … 」 というのに、

昨日から寒のもどり急に冷え込んできました。

そして、雨も   

 お彼岸の準備で家内は朝5時、一足先に出発、

私はアヤちゃんの世話をして、

12時近い飛行機で出発。

 

なんと   

 

    

 

手荷物検査で引っかかってしまいました。

 「 何か お椀のような金属の、

   そして、針状の金を見ましたが ? 」

 『 お寺で使う鉦ですよ ! 』

 「 どうもご協力ありがとうございます。 」  

ということで、

あまり、呼び止められたことはないのですが

  …

 

     

 

雨のフライトです。

お昼近くの便はプロペラ機です。

1時間20分、時間も少し多めにかかります。

 

 朝方まで雨が降っていたようです。

でも今朝目覚めてみると  

 

    

 

朝日に輝くアジサイが眩しく感じます。

この彼岸を過ぎると温かくなるのでしょう。

 

    

 

春を呼ぶ木 「 椿 」 も綺麗な花を咲かせています。

 

    

 

つつじも芽を膨らませています。

 春は変化の多いときです。

気持ちは春   と、つい油断しがち、

まだまだ冬の気配も残っています。

 

 今日は池の金魚も静か  

フィルターの水の出が悪いよう、

やはりびっしり汚れが付いています。

掃除しているうちに、底のほうに

水だ流れない汚れが ?? なんだろう

 

   

 

よく見ると、虫さん ? それとも

エビの幼虫が冬眠しているのか ?

 

   

 

手にとって見ると、

たぶんそうでしょう。   

かわいそうなことをしました。

簡単に洗っておけばよかったのですが、

流れ出た虫さんたちを拾い上げて

池に戻したのですが、

なんとか、息吹き返してくれることを願っています。

 

 台所の力仕事 !?

 

    

 

「 胡麻豆腐 」 を作りました。

分量は任せて、私は練りこむ仕事です。

最初はいいのですが、段々と固まってきます。

ここからが練り上げていかなければ、

と力がこもります。

 少し汗ばみながら、鍋二つ分作りました。

 

 奥方たちは、バラ寿司、白和え、煮物、と

準備万端整えて、お参りの方々の

お待ち受けも整ってきたようです。

 

 今年ほど春は待ち遠しく感じたことはありません。

新潟のほうではスキー場では

雪が降り積もっている光景が出ています。

 

 「 春 」 お彼岸 、といっても

まだまだ冬のところも多いようです。

ご法体たいせつに油断なく過ごしましょう。

 

 

 

 

 

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日本三大車窓 「ワイドビューしなの」

2014-03-19 20:56:00 | 住職の活動日記

 長野の 「 善光寺 」 をお参りして、

私たちはここでお別れ、一路JRで京都へ向かいます。

みなさんは長野から松本へそこから空路で

福岡へそして熊本帰宅の予定です。

 

 にわか 「 テツオクン 」 にとっては楽しみの旅です。

13時長野駅を出発、

「 ワイドビューしなの 」 です。

列車の写真も撮りたかったのですが、

時間もなく、乗り込むのに精いっぱいでした。

 座り心地のいいシート、

まだ雪の残る風景を見ながら進むます。

 

 途中、

「 これから、日本三大車窓を通ります。」

という車内放送、

  三大括りがたくさんあるものの、

三大車窓、というのもあるのですね。

 

 どこかしら ???

ここという場所はないようです。

通過している所がその風景のようです。

どこがどこかわからず、

夢中でシャッターを切りました。

 

    

 

とても雄大な風景が広がります。

 

    

 

言われて見れば、 すばらしい !!

 

 

    

 

季節によっては趣のある

風景を楽しむことができるのでしょう。

 

 

    

 

 

たぶん、棚田のようです。

雪景色もいいのもです。

 

    

 

小雪交じりの中、 「 ワイドビューしなの 」 は

カーブしながら、坂を上がっていきます。

 

    

 

 

 遠くに連なる山々、雪の中の姿は

神々しいものがあります。

 

 そんな景色を楽しみながら、

あっという間に、名古屋に着きました。

 

 後日談ですが、

それからみなさんは大変なハプニングがあったようで ?

松本に着いたものの、

飛行機のトラブルで飛ばない  

これは      今日中に着けるのか 

 急きょ、JRに変更されて、

私たちと同じ 「 ワイドビューしなの 」 で名古屋へ向かわれ、

新幹線で熊本へと、

列車のなかはそれなりに楽しい旅だったようです。

それはそれとして、いろいろあると

その巡礼もとても印象深いものになったのではないでしょうか。

「 ライン 」 が入り、熊本の方はなんとか

今日中に着くことができたということです。

天草からご参加の方はずいぶん遅くなったのでは、

心配しておりました。

 

 私にとっても、今度の西国巡礼は

満願ということもあり、また思わぬアクシデントもあり、

とても心に残るお参りになりました。

 

 この 「 ワイドビューしなの 」 また春とか

秋の紅葉とか素晴らしいのではないでしょうか。

また乗ってみたい列車でした。

 

 

 

 

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