本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

今週の言葉10/1~10/7

2007-09-30 00:08:15 | 住職の活動日記
 『 天才とは 努力する 才能である 

 あたりまえに読んでしまえば、なんてことはないのですが、

繰り返し読んでいくうちに、不思議な言葉だな、と感じます。

「 天才 」 という名詞ではないのです。

「 努力している才能 」 を 「 天才 」 というのでしょう。

努力している、というと、動詞です。進行形です。

進行形の状態を 「 天才 」 と名づけるのでしょう。

だから天才と言うものがあるのではなく、努力している働きそのものが

「 天才 」 というのでしょう。

         


 『 仏 』 という言葉も、名詞ではないと思います。

『 仏を行じている 』 という、『 ほとけING 』 という

進行形でなければいけないと思います。

 悟り、とか 悟った、という名詞や過去形ではないと思います。

名詞や過去形では、それは 『 仏 』 というものに対する固執でしょう。

固執すれば、悟りも悟りでなくなってしまいます。

 だから、仏さんとは 「 悟りを行じていること 」

つまり、 『 For Others 』 己を無にして、他のために

働いている、はたらきそのもを 『 仏 』 とかいうのではないでしょうか。

 
 少しこむつかしくなりましたが、

 たまには、言葉も感覚でとらえるのではなく、

 厳密に分析してみるのも大事なことです。

    それでは
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クリです。以後よろしく!

2007-09-29 23:07:03 | 住職の活動日記
 私は慧亮部長により 『 クリ 』 と拝命させて頂きました。

どうぞよろしくお願します。


 事務所のダンボールの箱の中でスヤスヤ眠っております。

無理やり起こしました。一応抱っこしたり、なでなでして、

しかし、どうも本人にとってみれば、

『 いまは、おねむの時間、ちょっと、静かにしといて ! 』

といっているようです。

箱に戻しますと、すぐ眠ってしまいました。

 クリちゃん、根性がすわってる。立派なもんや!

生き抜いていく力を感じる。もうちょっとしたら、事務所の主になるだろう。

  『 頑張れ!クリちゃん 』 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋の大祭

2007-09-28 23:43:06 | 住職の活動日記
 秋の大祭も盛大のうちに勤めることができました。

法螺貝も二丁はいり、兄も出仕 (しゅっし){ お勤めに出ること }

して、護摩の祈願も熱がはいりました。

護摩木の量も毎月の何倍もの護摩木で、焔の勢いもすごかったです。

火、焔はさほど暑くない、でも護摩木の燠( おき )が、炉の上に残って

その熱が、じわっと熱さを増してきます。

 右手の甲の部分は赤くはれ上がって、軽いやけど状態です。

護摩壇のお供え物の、みかんが焔のがあたる側は黒く焼けておりました。


 本来、炉はお不動さまの口なのです。火を燃やすと言うことは、

お不動さまにお供え物を上がっていただく、ということです。


 お護摩が終わって、掃除の途中ですが、まだ炉の中は赤々とした火が

生きてるかのように燃えています。


 ほんとうに、お不動さま、お参りの方々、助法してくださった皆々様

有り難うございました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

法螺貝のユニゾン

2007-09-28 23:25:27 | 住職の活動日記
 崇正と小山君が奏でる、二丁の法螺の音はすごい迫力です。

良い音でハモッてました。法螺貝も 年代ものと大きさ、貝殻の肉厚などによって

微妙に音が違ってきます。もちろん吹き手にもよりますが、…

 この二人の音は、昨日もずいぶんと音合わせをやってただけのことはあって、

とても素晴らしい音色でした。


 『 ホラ吹き 』 の語源も、この法螺から出ているのです。

小さな貝でも、とても大きな音が出るでしょう。

 だから、小さいことを大きく言う人を 『 法螺を吹く 』 『 ホラ吹き 』

になったのです。


 正式には、法螺貝を吹く人のことを 

『 吹螺師 』 ( すいらし ) というようです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山伏姿の小山君

2007-09-28 23:12:52 | 住職の活動日記
 『 旅の衣は鈴懸けの~ 』 と、三波春男の歌 

『 安宅の松風 』 でしたか? にあります。

『 鈴懸け 』 とは 『 鈴懸衣 』 (すずかけころも) のことです。

写真の小山君の晴れ姿が、山伏の正装の衣姿です。

頭には、『 頭襟 』 (ときん) をつけ、

首にかけてる、お袈裟も独特なものです。

右の腰には錫杖 (しゃくじょう) をさし、左の腰にはイラタカ念珠をつけています。

そして、左手に抱えているのは、法螺貝です。

当山も本来、阿蘇修験の流を汲むお寺ですので、先代の祖師方も大変喜ばれたことと

思います。

 わざわざ、石鎚山から駆けつけてくれました。

 本当に助法有り難うございました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山伏 小山君参上 !

2007-09-27 23:25:27 | 住職の活動日記
 父のお弟子さんにあたる、小山君が明日の助法に来山。

( 業界用語で、お手伝いすることを 『 助法 』 じょほう、といいます )

早速、息子と法要について打合せ、

法螺貝の音合わせをしておりました。

二人の法螺貝の音はすごいものがあります。

法螺貝も代々伝わっているもので、ゆうに100年以上は経ってる、逸品のものです。

明日の法要が楽しみです。

 今年最後の秋の大祭、みんなで
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

猫石

2007-09-27 00:05:03 | 住職の活動日記
 『 猫石 』 という石があるわけではないのですが、

花子にとってはお気に入りの場所のようです。

ひんやりした冷たさと、このくぼみが何ともいえないのでしょう。


 今週の言葉のように、今週は猫特集です。

 東寺にいるとき、師匠も猫が好きで、多い時には17匹位の猫の世話をしていました

半分ノラ状態で、食事時になると集まってきます。

 約束事がありまして、1.人間より先に猫にご飯を上げる。

           2.お腹の大きな猫には一番好きなお刺身かステーキを出す。

 私たちは 『 クッソー 』 と思いつつ、母猫にステーキを焼きました。


あるとき、

それは聞法会 (勉強会) のときの出来事です。

決まった猫達が、恐れ多くも、安田先生の一番近くに座っているのです。

気持ちよさそうに寝ています。

安田先生も猫には一切目もくれず、無視! しかし、

講義の途中でお抹茶一服、『 まあ、猫が自覚したら仏さんやね 』

この言葉にはビックリしました、

無視してるようでも、ちゃんと見てるところは見ておられる、

この言葉は難しい講義の中で、忘れえぬ一言でした。


 そんなことを思い出しながら、花子の幸せそうな姿を写真に納めました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

仲秋の名月

2007-09-25 23:19:47 | 住職の活動日記
 名月も デジカメで撮れば ただの点

 おそまつ!

 昨日、お参りに行ったお宅で、月餅を頂きました。

『 明日は、仲秋の名月です、月餅でも食べてください。 』

本当に綺麗です!

何回も写真に撮りましたが、なにせおもちゃみたいなデジカメ

何回とっても、ただの点にしか写りません。

考えたすえ、花を横において撮ってみました。

小さな点が、仲秋の名月です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『 はいよくわかりました 』

2007-09-24 22:33:50 | 住職の活動日記
 ひとしきり毛づくろいが終わると、甘えるような声で

私の机の上を占領してます。

 ちょうどそこへ、家内がやってきて

ひとしきり怒られました。神妙な顔で 「 にゃお~ん 」 と返事してます。

 「 ひとりで、どこでも、ふらふらいくから、おちるんでしょう 

 「 はいよくわかりました  」

家内の声に相づちを打って返事をするのがおもしろいです。


 まさに !

 『 みほとけの 化身の猫か 寺は秋 』  です。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

どぼん

2007-09-24 22:18:12 | 住職の活動日記
 閉門時に、いつも皐月や庭の木に、「 今日も暑かったね 」 と

水をやります。そのときは必ず銀太が一緒についてきてくれます。

 今日の水遣りの最中、

  『 ドボン  ガサガサ、ガサー 』

 まさか!!  銀太が川に落ちた?   救助にむかった。 が

幸い自力で上がってきた、本当に全身ずぶぬれ、

一目散に玄関へ、逃げ惑う銀太を捕まえて、バスタオルで拭きまわす。

後は、自分で毛づくろいが大変です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする