本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

今週の言葉 3/1~3/7 『 どんな仕事でもいい … 』

2010-02-28 23:19:04 | 今週の言葉
                                         
           どんな仕事でもいい

            やる以上は本気でやれ

             本気でやれば

             気持ちがいい


                        相田みつを


 先日 『 相田みつを美術館 』 へお邪魔しました。

いつもは写真集でしか拝見してなかったのですが、やはり

実物そのもをまじかで見ると、その伝わってくる迫力というか

写真とはまったく違った、先生の気迫のようなものが伝わってきます。

 美術館も壁は珪藻土で塗られてあり、床は昔の土間に使ってあった

タタキという、土を固めたものなのです。

 そういう雰囲気の中で、ゆったりした気分で先生の書に触れることができました。


 今週の言葉は美術館で求めた 『 相田みつを全貌展 』 のパンフレットの中に

同封されていた 『 相田みつを詩集 』 より抜粋しました。


    全文もご紹介させていただきます。


      本気

      - 我が子へ -


    どんな仕事でもいい

    やる以上は本気でやれ

    本気でやれば

    気持ちがいい


    本気でやれば疲れない

    疲れても疲れがさわやかだ

    本気であれば結果はどうあれ

    あとに悔いが残らない


    本気でないと

    いいわけやべんかいが出てきて

    わるいことはみな

    人のせいにしたくなるから


    高校野球を見ていて

    気持ちがいいのは

    彼らが終始一貫して

    本気だからだ

    
    本気だから

    勝っても負けても

    気持ちがいいのだ

    勝ってさわやか

    負けてさわやか


    本気だから

    勝ち負けを越えて

    みんなさわやかなのだ


 バンクーバーオリンピックも閉会式です。

それぞれ力いっぱい出し切られたのです。

『 MAO ASADA 』 素晴らしい演技ありがとうございました。

手に汗握る試合で、祈るような気持ちで応援しました。

 でも、閉会式を迎える今日、みなさん上の詩のような

『 さわやかな 』 気持ちなのではないでしょうか。 

   たくさんの感動ありがとうございました。        


    
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『 一生もの 』

2010-02-28 21:30:11 | 住職の活動日記
 先日お参りの若い女性の方がとても素敵なダウンジャケットを

着こなしておられました。

 最近知ったのですが 「 モンクレ 」 ( 簡単に ) という

メーカーの製品です。


 「 一生もの、と思って、奮発しました。! 」  という彼女、

 「 そうですよね 」  と、同感する私、


 私も服はとても長いスパンで着るのです。

恥ずかしながら、スーツも30年物を持っています。

夏冬一着ずつしかないのですが、年に一回袖を通すか、一回も着ないこともあります。

それで、買うときには少し奮発していい品のものを買うことにしています。

飽きも来ないし、長く着れるのでその方がとくかな ? と思って、


 昨年、京都に行ったときに、

思い切ってダウンのジャケットを買いました。

とても着心地がよかったのです。 スッキリしていて !

しかし、値段を見て  ちょっと    やっぱりやめよう  

いろいろ見て回り、やっぱり気になるのです。

今のダウンジャケットも30年余り着ているし、袖とか擦り切れてきている。

とかなんとかいいつつ、自分に言い訳を作りながら、

 「 一生もの 」 と思って   買っちゃいました 

とても着心地もいいし、デザインも素敵です。

お気に入りの一着となりました。


 ふと、最近思うのです。  

 「 一生もの 」 といっても、

 私にとっては、あと十年着れるかな ?

 ということに気がついたのです。


でも、

 『 生涯かけて 打ち込める仕事を一つ

   生涯かけて 信じあえる友一人

   生涯読んで いつも太陽となる本一冊 』

ということがあります。

 すべてのことにおいて、「 一生もの 」 と考えて接したり、

出会っていくということはとても大事なことではないでしょうか。
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『 真の仏弟子 』

2010-02-27 21:18:32 | 住職の活動日記
 引っ張りだこの一日となりました。

朝から9時、10時、11時と1時間おきのお参りで、

市内を縦横無尽に駆け回りました。帰り着いたのが6時を回っていました。

これから、明日の準備の仕上げです。

 ( あらかたは留守部隊が完了していてくれました。)


 「 真の仏弟子 」 という

私にとって一番厳しい言葉に出会いました。

この言葉は出会ったときからずっと自分の心の重石のように横たわっています。

振り返ってみると、

 頭は丸め、衣は着ているのですが、

 本当のところは偽者でしょう。

 仮の仏弟子です。

 静かに座れば、妄想ばかりが出てくる。

 お経を読めば間違える。

 かといって真剣に勉強するわけでもない。

そういう自分が ( 単に卑下しているわけでもないのです )

ゆくりになくも、京都で師匠の三浦先生と出会い、

そしてその 「 僧伽 」 ( サンガ ) に加えられた

そのことに大きな意味があるのです。


 ※ 『 僧 』 ということは単にお坊さんという個をさすのではないのです。

   「 サンガ 」 という共同体ということなのです。


なにも立派だからとか、価値があるからということで加えられたのではない。

値せずしてその僧伽に加えられたのです。


 このことは、普通の社会にも通用することだと思います。

なにも、最初からその会社に見合う人などいないのです。

しかし、会社の一員になった。

その個人は新人かもしれませんが、一旦会社の外に出ると、

新人といえども、その会社を背負っている、

その会社の代表としての一員なのです。

 いま、 「 トヨタ 」 は一番苦しい時です。

これはなにも社長だけが苦しんでいるのではないのです。

社員一人一人が会社を背負って苦しんでいるのです。

その苦しみの一つでも、背負った時にその社員は 「 真のトヨタ 」 になると思います。

その人が 「 トヨタ 」 を代表するのです。

「 私がトヨタだと ! 」


 仏教的表現をとれば、

仏弟子の資格があって仏弟子にされているのではないのです。

まったく資格がない無いのだと。

にもかかわらず仏弟子とされる。

だから、仏に帰命し、法に帰命すると同じように僧伽に帰命するのです。

帰命するような僧伽に値せずして加えられた、

それが勿体ないという意味です。

それだからこそ、そこに出てくるのは全身を賭して恩にこたえよ。

仏教では 『 報恩 』 ということをいいます。

仏道修行ということは全身を賭して恩に答えてゆくということなのです。


 『 報恩 』 というと、どうも古臭い言葉に聞こえますが、

「 ロイヤリティ 」 というか、会社への 「 忠誠心 」

そういうことが、この危機を乗り切っていくキーワードのように感じます。
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『 感応道交 』

2010-02-26 07:32:39 | 住職の活動日記
 仏教の言葉の中に 『 感応道交 』 ( かんのうどうこう )

という言葉があります。

 私自身もとても好きな言葉です。

 お寺の本堂にも古木に彫った 『 感応 』 という額があります。




    



 「 感に応じて、道に交わる 」

【 衆生が仏を感じ、仏力がこれに応じるのを感応という。

  道交とは相行き交わること、つまり衆生の感と仏の応互いに相通じ相交わること 】


とありますが、これは仏と人間だけに限ったものではなく、

人間同士でも、人と人との出会いは、この 「 感応道交 」 がなかったら

本当の出会いは成立しないと思います。


 もっぱらこの方の本しか読んでないのですが、

『 安田理深 』 という方は 「 感の教学 」 ということを提唱されています。

感想から教学が生まれてくる。 と、

しかし、 「 感 」 ということもデリケートな問題で、

普通使う 「 そんな感じ ~ 」 となると、とても浅薄なことになってしまいます。

そうではなく、

 「 非常に深い直感、根源的な直感 」

というようにも言われています。 また、

 「 反省で深められてくるような直感 」

とも重ねて述べられています。


 確かに、 「 感 」  ということも  『 責任感 』 ということもありますように、

「 責任 」 と取れるものではありません。

たとえ、辞職したとしてもそれですむものではありません。

 しかし、そのことについて、どれだけ深く責任感を感じていくかが大事なのです。


宗教ということも、自分が生まれた、ということの責任を

どのように感じ取っていくかということで、

宗教の深さも変わってくると思います。

 自分が生まれて、生きていくという責任をどう感じて

その重さを背負って生きていくかということが大事なことではないかと思います。
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忘れ物自慢 ??

2010-02-25 23:29:34 | 住職の活動日記
 最近とみに忘れることが多くなってきたようです。

お参りに行くと、やはり同世代の方とか少し上の方より

しきりに、この話題でもちきりになります。


 同窓会でお酒も入り、盛り上がってきたところで、

一人の方が 「 めがねがない !! 」 と騒ぎ出したのです。

来た時には、はめていたのだから、この店から他に無くなるわけがない、

ということで、店中探し回ったそうです。

 とうとう見つからず、この場は諦めて帰って、また酔いが醒めてから



 そうしたら、次の日に店から電話があり、

「 洗面所においてありました。」 ということで、

一件落着 !


 人事ではありません。

私も、先に書きましたように、京都に言った際、カメラやかばんを忘れるという

大失態をやってしまいました。


 今、若い方には発破を掛けています。

今のうちに 「 勉強してください 」 


若いときに真剣に勉強した。という記憶だけが残っていきます。

年とともに現在がなくなっていくのです。

 お参りに行くと、若かりし頃の話を生き生きと話されます。

「 そんな昔の話を … ? 」 

と思っていたのですが、ふと気がつくと、私自身もそうなってきているのです。


 しかし、まだまだ  …   そんな話ができるうちは

あるご家庭で、奥さんがお風呂に入っていると、

 「 あなたはどなたですか ?

     お風呂から上がったら私のうちから出て行ってください。」

と、ご主人から言われたそうです。


 このことも人事ではありません  

私にとりましてはお手本の 「 虎頭先生 」 「 三浦先生 」 という師匠方が

立派に自分の足で立っておられます。

 三浦先生は今年で96歳、その老いた姿をひっさげて凛として生きておられます。

見事なものです。

 そうありたいと願いつつも、

先生のような意志の強さもないだろう、

そして、その身は昔のようには動かない、そのじれったさ

そのことに耐えながらも、精一杯の限り生きておられます。

 頑張らなければと思いつつも、

聞法会、聞けども聞けども、次から次に忘れ去っていきます。  


 今日は情けない話になってしまいました。

   なんか愚痴になってしまったようです。  すいません 

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八代、 『 妙見宮 』

2010-02-24 23:02:35 | 住職の活動日記
 お邪魔したお宅の隣は 『 妙見宮 』 という

とても立派なお社がありました。

 九州の三大祭の一つにも数えられている 『 妙見祭 』 はとても有名です。

残念ながらその祭りはまだ縁がないのです。


 今日はとても大きな 『 楠木 』 が目にとまりました。



     



 なんとも大きい、本体の木自身はほとんど空洞状態です。

虫が食ったように穴ぼこだらけです。

その横から新しい枝がたくさん伸びています。

とても長い歴史を見続けてこられたのでしょう。




      



 手洗い場も凝った造りです。

屋根瓦はすべて 『 九曜の紋 』 が焼きこまれています。

面白かったのは、その柱や壁



     



 「 亀甲模様 」 が施されているのです。

たぶん、お祭りに出てくる 『 亀蛇 』 ( きだ ) のうろこを表現しているのでしょうか??




    



 この 『 亀蛇 』 は八代美術館に展示してあったものです。

この妙見宮にも展示してあったのですがガラスが反射してうまく撮れません。

ご覧のように 頭が蛇、体が亀、という姿です。



    



 『 妙見宮 』 のいわれを書いた石板を背中に乗せた 『 亀蛇 』 です。

「 北斗七星 」 を神格化したものが 『 妙見 』 といわれ、

仏教では 『 妙見菩薩 』 とよばれ、別名を 『 尊星王 』 とか

『 北斗妙見菩薩 』 として、星曼荼羅の中心にもお祭りされています。



 

    



 「 六地蔵 」 もお祀りしてありました。

昔は神仏習合というか、神様も仏さまも一緒にお祀りされていたのです。


 今日のところは時間もなく、入り口だけで終わってしまいました。

とても興味あるお宮です。

 また時間を作って是非ゆっくり参拝したいと思います。  
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22,2,22 を祝して!!

2010-02-23 23:07:46 | 住職の活動日記
 聞法会です。

京都からいつものように 「 虎頭先生 」 にお越しいただき

教えを聞くことができました。

 家族だけの聞法会ですが大変もったいなくも思っております。


 「 お斎 」 の席で、

「 いつもありがとうございます! 」

と、杯を交わしておりましたら、

なんと、今日は虎頭先生のお誕生日だそうです。

       と驚きながらも

であれば、 「 ケーキ    でも準備しましたのに … 」

といいながらも、不思議と熊本でおん年70うん才 ( 80にちかい )

このことを考えると、なんとありがたいことかと思います。


 『 虎頭祐正先生 』 

洛南高校でたくさんの教え子を育ててこられました。

有名な方々がたくさん巣立っておられます。

「 ネット 」 で検索かけると、面白方々がヒットします。


 40年前からご縁があるのです。

こうやって教えを聞いていますと、す~と昔にタイムスリップします。

年を忘れ、先生と生徒の立場になれるのです。

還暦を過ぎた身が静に頭をたれて教えを聞くことができる

生徒であるということがありがたいのです。


 なにかしら、人間はいつでも 「 生徒 」 になる

ということが大事なことではないかと思うのです。

教えを聞くことができるということがありがたいのです。

もうこの年になってくると、なかなか聞く立場にはなりにくいのです。

( 申し訳なく思うのですが )

お説教が多いようで周りにはご迷惑とは思うのですが … 


 ということで、先生にはいつまでもお元気でいていただきたいと願うばかりです。


   
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春のおとずれ

2010-02-23 16:29:30 | 住職の活動日記
 昨日、今日と春を思わせる陽気です。

気温もぐんぐん上がり      

今年になって初めて、車の中ではクーラーを入れました。


 特派員の話によると、バンクーバーは春だそうです。

『 冬季オリンピック 』 というのですが、季節は 『 春 』 です。




     




 ご覧のように、バンクーバーの町ではいたるところで

『 桜の花 』 が満開のようです。


 また、知人からも 『 春の便り 』 が届きました。




     



 赤や、黄色や、ピンクの花便りです。




     




     



 この温かさにつられて、お寺の庭を見てみると、

木の芽が、固い蕾をしっかりと膨らまし始め、春の準備をしています。

金魚たちも少しずつ動き始めたようです。

如雨露に水を汲むと、その水の動きに反応してか、

私が来た事を察知して、尻尾でパシャパシャと自分の存在を現しています。

 白鷺がもう来ないことを本能的に知っているのでしょうか??


いろいろないのちが蠢き始めているようです。
           うごめ


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バンクーバーオリンピック便り

2010-02-18 22:57:37 | 住職の活動日記
 特派員よりまたまた、写真が届きました。


    



  大きなデパートの壁一面にディスプレイされた写真です。

 オリンピックムードを盛り上げているそうです。




     



 そのデパートにはオリンピックグッズを求めて長蛇の列ができています。



      


 バンクーバーの町の風景です。

 写真だけですが見てください。



     




     




      



 モーグルの会場です。


 一応、こんなのが届きました。

バンクーバーオリンピックの様子ですが、何とか雰囲気だけでも、

感じ取っていただけたら幸です。   
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今、話題の 『 永代供養墓 』

2010-02-18 22:00:42 | 住職の活動日記
 最近は 「 インターネット 」 を見てお墓を買いに見えられます。

時代の流れに驚かされます。

 先日もテレビの放送があり、それを見られたのでしょう。

早速、インターネットで調べられたようで、

『 菩提樹苑の永代供養墓  島崎観音廟 』 を求めにこられました。



  な    です。


 今日は今日とて、取材がありました。

熊本朝日放送局、 『 KAB 』です。  ( デジタル5チャンネル )



   


 可愛い女子アナとカメラマンそして音声の方というメンバーです。

ちょうど私が観音様へお参りに行っているところを撮影しておられるところですが、

そのところを私も撮らさせていただきました。

 11時ごろよりお見えになり、お参りにお見えになる様子から、

待ち受けるように撮影開始です。



    



 一緒にお参りしているところです。

撮る方が撮られている、という風景も珍しいのではと思います。

 皆さんには連絡もしてなくて、

今日に限り、天気は    霧雨のようなものも少し落ちています。

『 お観音様 』 には、雨は降らないというジンクスは破られるのか ??

心配していたのですが、  

そんな天気にもかかわらず30名ほどお見えになりました。

しかし、お参りになると今までの寒風も止み、少し日差しもさしてきました。

 朝日放送の 『 女子アナの方 』 も    女だそうです。

たぶんそのご利益もあったのでしょう。



  
     



 お参りも終わり、いつものように茶話会です。

お茶とお菓子をいただきながら少し楽しい会話に花が咲きます。

そして、いろんな方に取材がありました。

ここのご家族はご主人を亡くし、毎月奥様と娘さんとお孫さんも一緒にお参りです。

もうすっかりご焼香も小さなおて手を合わせて合掌することも覚えられました。




    




 この方は若いのにもう永代墓を建てられたということで取材を受けられています。


 どんな放送になるのか楽しみです。


   今 『 本蔵院さん 』  は    なのでは  

  明日は 『 RKK 夕方一番 』 ですよ!

  今日の朝日放送の放映時間はわかり次第またご連絡します。


 朝日放送の女子アナの方をはじめスタッフの皆様どうぞよろしくお願いします。  
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