本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

ブログのおかげ

2008-02-28 23:55:37 | 住職の活動日記
 28日 お不動さまの日です。

2月はいつもは今日で終わりですが、今年は29日まであります。2月はひと月がとても

早く感じられます。

 お不動さまの後の、お説教今日は何も頭の中にありませんでした。主題が決まりません

出たとこ勝負で行くか! しかし、お顔を見ると今日はじめての方も何人かいらっしゃる

ようです。

 話し出すと、思いのほか、次々と頭の中に浮かんできたことは、とてもありがたかった

いつも、ブログに何かしら書いてるせいでしょうか。今週の言葉を中心にお話することが

出来ました。

 その時ネタを探すつもりで何気なく 「 東井義雄先生 」 の本を広げてましたら、

今の時期にぴったりの 「 詩 」 が目にとまりましたので、ご紹介します。



     ひたすらなる 「 信 」
  
   すべての葉をおとしてしまって

   冬を生きている

   雪やなぎ

   やまぶき

   もくれん

   沙羅双樹

   榎

   あじさい

   ……

   ……

   でも よくみると

   みんな

   既に

   芽を用意している

   蕾まで用意している

   固く

   固く

   その芽を守り

   固く

   固く

   その蕾を 守りながら

   まだまだまだ

   なかなかなか

   やってこない 「 春 」 を信じて

   冬を 生きている


   おがみたくなるような

   植物たちの
 
   「 信 」 の  姿
 


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桜の古木

2008-02-27 23:18:57 | 住職の活動日記
 昨夜の枕経、お通夜に引き続き、今日お葬式がありました。

恵楓園でのお勤めは、身が引き締まる思いで、いつも務めています。

 お納骨が終わり、外に出てくると、桜の古木がありました。

古い幹から、新しい枝が出て、それもずいぶんと大きくなっています。

 今日の方も、行年73歳、私と10歳ほどしか変わりません。

ほぼ半世紀あまりを、施設で過ごされたようです。

 この桜の古木、ここの園の姿を、黙って見続けてきたのでしょう。この古木の古い幹を

見ていますと、感慨深いものがあります。

 お勤めも、この方との面識はありません、しかし、本当にこの方の人生を思うと、

ずいぶんとご苦労もあったことでしょう、そのことを思いつつ、お経を唱えます、

自然と、真剣勝負のような気持ちなり、 「 ご苦労さまでした ! 」 と心の中で

唱えつつ、お参りさせていただきます。


 是非、 『 菊地恵楓園 』 で検索していただき、学習していただくよう、

お願いします。
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サツマイモ

2008-02-27 22:00:45 | 住職の活動日記
 このところ、食べることばかりで申し訳ありません。

お参りの、お茶菓子に 「 さつまいも 」 出てまいりました。

熊本では、普通、「 からいも 」 と呼んでいます。

たぶん、 「 唐芋 」 と書くのではと思いますが、…

 このサツマイモ 熊本の東ヘ行った、阿蘇と熊本の中間地点 大津という所の産です。

土地がいいせいか、ここのイモは最高においしいのです。

 一時期はイモは絶対に食べたくないものでした。子どもの頃はお昼とかおやつは必ず

サツマイモが出てきました。それで、少少アレルーギー気味になっておりました。

しかし、最近はまた懐かしく、おいしいと思うようになってきました。

 今日の 「 カライモ 」 も大変おいしく  、お昼前でしたので有り難く、皮のまま

全部頂きました。

 写真は一口二口かじった後  の写真で申し訳ありません。

 
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美味なる哉 !

2008-02-26 23:46:29 | 住職の活動日記
 先日頂いた 「 桜島大根 」 家内が煮付けにしてくれました。

かつを出汁だけで、シンプルに、この方が大根そのままの味を楽しむことができます。

 私は玄米を頂いているのですが、玄米を頂くということは、自然と 「 噛む 」 と

いうことが身についてきます。この習慣がつくと、味は薄いほうがいい、出汁さえしっか

りとってあると、本来の味を楽しむことが出来ます。 噛んでいくうちに野菜そのものの

味が出てくるのです。


 京料理でも、『 筍 』 も朝取りのものを新鮮なうちに、ゆがかずに、筍だけを煮物

として頂く所があります。これも実に、『 美味なる哉 』 です。

ワカメとかの炊き合わせもいいのですが、筍だけ、というのも料理人の方の腕の見せ所の

ような気もします。


 大根のほうも、素人の方が作ったと思えないほど、おいしく、蕪に近いようなまろやか

な味でした。   感謝!  感謝!
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森永ミルクキャラメル  ワ~イ !

2008-02-25 23:21:15 | 住職の活動日記
 お茶菓子に、なんと 『 森永ミルクキャラメル 』 出てきました。

心の中で 「 ワ~イ ミルクキャラメルだ ! 」 と叫んでいました。

幼少の頃の私にとっては、とても貴重なめったに食べられなかったお菓子です。

 ( 遠足とか  運動会 と か ) 

 箱のデザインは昔のまんま、右側には 筆文字で 「 滋養豊富 」

左側に 「 風味絶佳 」 と書いてあります。 

いまどきこんな言葉は使いませんよネ。 しかし、昔のまま作り続けておられる。

 チョッと変わった所もありました。一粒一粒のキャラメルを包んでいる紙は昔は蝋紙で

した。今は銀紙で包んであります。それとキャラメルには縦横のギザギザの型押しがあり

ましたが、今はそれがなくなりツルンとしています。

 確かかどうかはわかりませんが、キャラメルになぜ溝があるのか?

昔は砂糖は貴重品で、価格の相場がよく変動したそうです。相場に応じてキャラメルの大

きさを変えるわけにはいかない。 ではどうするか ?

 溝の深さを変えることで、大きさはそのままで、キャラメルの一粒の重さを調整した。

と言う話を聞いたことがあります。


 似たような話で、以前、万能調味料の主役は 「 味の素 」 でした。

売上を伸ばすには、どうしたらいいか、社員に意見をきたそうです。

そのとき、味の素の出てくる 「 穴 」 を大きくしたらいい。

 これも、すごい発想だと思います。


 反対に、お寺にいる時、若い小僧さんや学生で、とてもご飯をよく食べました。

お米がなんぼあっても足りない! どうしようか?

 師匠曰く、「 茶碗を小さくしなさい 」    ???

それまでは 「 どんぶり 」 で食べてました。

 不思議なもので、どんぶりで2杯食べてる人が、茶碗にしたら4杯食べるかというと

そうではなく、やはり2杯ですむのですね。これで、ずいぶんお米の量がたすかったこと

があります。

 これも、人間の微妙な心理と智慧ですね。


 しかし、キャラメルの味は昔と変わらず、懐かしくおいしいものです。

誰にもやらず、密かに、自分ひとりで、こそっと楽しんでいます。
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今週の言葉 2/25~3/2

2008-02-24 22:36:44 | 今週の言葉
 現在は 過去の集積である
        未来の人生は 今積み重ねつつある

 仏教の考え方で、「 過去・現在・未来 」 は同時である、ということがあります。

普通考えると、過去は過ぎ去ったもの、未来はこれからやってくること、となります。

時間の経過からいうと、時の流として過去から未来へ、ということになります。 が?

 このことを経験的にとらえると、現在の自分というものは、過去の積み重ね、人がどう

したこうしたというより、自分が自分で今の自分を作り上げていったのです。

 ということを、逆説的にみてくると、未来ということは、現在自分がしてることの中に

内蔵されているのではないか、ということになると思います。


 おもしろいことに、人間が変わる、というとき ( 善い意味で ) 

変わったということの証明は、現在の自分のしてることが変わるということです。

今日の大河ドラマではないですが、「 於一 」 が島津の姫として、島津家を背負って

立ったときに、「 篤姫 」 としての未来を引き寄せたのです。

 その時、すべての言動が変わってきたのです。


 『 未来への希望が現在を荘厳する 』 ( 難しい表現かもしれませんが )


将来への目的を持った人というのは、現在の行いが清く正しくなってくるのです。

 人間、将来への夢や希望をどのようにもつかで、今、の生き方が決まってくると思いま

す。

 仏教では 「 未来 」 のことを 「 当来 」 ( とうらい ) といいます。

「 当に来るべき 」 未来は偶然にやってくるのではなく、現在の行いの中に約束され

ている。 ( チョット怖いはなしですが )


 今の自分を見てみると チョット  かも?
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24日は お地蔵さまの日

2008-02-24 21:25:14 | 住職の活動日記
  たり  たり 冷たい風の吹く一日でした。

お昼近く、毎月お参りさせて頂いている 『 日限りのお地蔵さま 』 へ

寒かったせいか、お参りが終わってみると、一杯のご参詣の方々でした。

 お地蔵さまのよだれかけには 「 〇〇高校絶対合格 」 の文字が見えます。

本当にお年寄りから若い方まで、それぞれの心に秘めた 「 心願成就 」 を胸に

お参りに見えられます。

 冷たい風の吹く中では、お参りの声にも力がこもります。

寒さの中での、読経も力がこもりいいものです。
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名のりをあげる

2008-02-24 21:09:10 | 住職の活動日記
 NHK大河ドラマ 『 篤姫 』 は感動的でした。 

思わず   こぼれてきました。

     「 於一 が 篤姫になった 」

仏教的には、お釈迦さまの 『 天上天下唯我独尊 』 です。

 於一、という個、が、公、の篤姫になるという、独立宣言の場面です。

『 篤姫 』 として、名のりをあげた瞬間です。  これは

「 みんなは一人のために 」 ( ALL For One ) ということの

具体的実践の場面のようでしたので、なおさら感動いたしました。 


 たぶん、今日ご覧になた方は皆さん感動されたことと思います。

ですから、今日は言葉短めに、お互いその感動を心に残しておきましょう。
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桜島大根

2008-02-23 23:21:17 | 住職の活動日記
 昨日、お邪魔した鹿児島のお宅で 『 桜島大根 』 を頂きました。

売ってある大根と比べると、たぶん、ずいぶん小さいと思います。

 しかし、無農薬です。それも2年前から始めた、俄かお百姓さんにしては立派です。

それまでは、畑違いの、お医者さまです。

 ずいぶん悪戦苦闘のご様子でした。まず土がぜんぜん出来てなかった。

種を蒔けば鳥がくる、収穫時期になると今度は狸が出てくるそうです。

狸も毎日大きくなるのを楽しみに見に来ていたのでしょう。

明日、採ろうと、と思ってると、ちゃんと狸に持っていかれたそうです。


 頂いた大根、まだ土もついています。葉っぱも立派です。

煮付けにしていただこうと思います。

 貴重な 『 桜島大根 』 こころして、頂きます。

         俄かお百姓さまに 感謝 ! 

               です。
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人間の目・カメラの目

2008-02-23 23:06:26 | 住職の活動日記
 不思議に感じたのですが、人間の目とカメラの目、どちらが正確なのだろうか?

普通にはカメラのほうが正確です。

 しかし、今日のご法事で、お祖母さんの肖像画が飾ってありました。

その隣には、お祖父さんの写真が飾ってあります。

 『 お祖母さんのお顔、実にいい表情ですね。!』

 『 孫が、顔を見ながら書いたのですよ。』

 見比べてみると、写真のお祖父さんの表情はそのものではない、なんか表情が死んでま

す。肖像画のほうは実に生き生きと描かれています。

   なぜだろう?

 写真の方が正確なのに、その人の心は表していない。その人そのもの人柄は表現してい

ないのです。

 お孫さんの脳裏に焼きついた、お祖母さんの表情の方が正確に、その人柄を表している

のです。

 以前、「 徹子の部屋 」 で、篠山紀信さんが、坂東玉三郎さんを撮り続けて、一つ

の舞台で、これっと言う写真は一枚か二枚、撮れないときも多いそうです。

 さすれば、その人の人柄が現れるのは、ほんの一瞬なのか。

芸術家とかいう方は、そのものを見抜く、一瞬の眼を、持っておられるのだろう。


 『 しかし、お互いもう少し早めに、もしもの時の写真なり、肖像画を作っておくべき

でしたね。 』 

 『 私も、もうチョット、さかりの時に、残しておきたかった。 』


      『 残念 ! 』  
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