本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

菩提樹苑のさくら さよならです

2009-03-31 23:46:19 | 住職の活動日記
 菩提樹苑の桜も今日は見事な 「 花吹雪 」 です。


    


 事務所の入り口には、のんびりと、ねこたちが日向ぼっこです。



    


 なんとも幸せな春の一日です。



   


 本当に散ってしまうのが惜しいくらい、

見事に咲き誇っています。


   


 帰りには、車は花びらに包まれていました。

 途中、ほとんどの花びらは吹き飛んでしまったのですが、

 フロントガラス、最後まで、

 はなびら一枚が名残惜しそうにくっついていました。


 『 咲けば散り 散ればまた咲く

     年毎の 花のすがたは 如来常住 』

 
 というような歌があったように思いますが、正確ではありません。

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そうだ 京都、 行こう。

2009-03-31 23:16:51 | 住職の活動日記
 醍醐寺の本山からポスターが届きました。

JR東海の 『 そうだ 京都、行こう。 』 のポスターです。



   


 ポスターを写真で撮ったものですから、

鮮明ではありません。

 醍醐寺の 『 しだれざくら 』 の写真なのです。

想像しながら感じ取ってください。


  『 見事なサクラであればあるほど、

    長い冬の時間、

    耐えてきたことを思うのでした。 』

 と、とてもいいチャッチコピーが書いてあります。


 醍醐寺では 4月1日から4月21日まで

 『 清滝権現桜会 』 というお勤めが務められます。

  4月1日  桜会開白  「 大般若転読法要 」

  4月12日 豊太閤大観桜行列

         ( これが一番の  )


  4月15日 奉納 大蔵流狂言

  4月21日 桜会結願  「 柴燈大護摩厳修 」

と続きます。

 私も一度は見たいと思いつつ、見たことはありません。

「 太閤秀吉の花見行列 」 は何といっても圧巻のようです。


  歴史に名を残す一大イベント 「 醍醐の花見 」 。

  1598年の年明けすぐ準備に取りかかった秀吉は

  五重塔を修理。新たに700本の桜を植え、茶屋や庭園を造り

  女性客1300人の着物も用意させたそうです。

  当日は晴天。帰るのが惜しい、決して忘れない、

  などと詠まれた和歌131首。

  みな心から幸せを感じた一日だったようです。


と、ポスターには簡単な解説が付いています。


 醍醐の桜は秀吉が植えただけあって、やはり一味も二味も違う、

当日はとても混み合いますが、前後してお出かけになれば、

やはり、一見すべき代物です。
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『 ピッチ 』 との遭遇 !!

2009-03-30 22:59:41 | 住職の活動日記
 珍しく 『 ピッチ 』 が帰ってきました。

ちょこちょこ帰ってきているのでしょうが、

久しぶりに出会うことが出来ました。


   


 今日はご機嫌で、甘えてきます。

たぶん、他にもご主人さんを持っているようです。

 この子も、うちの猫たちとそりが合わず、

用心深く、うちの子達を避けるようにそっと帰ってきて、

母の部屋でご飯を食べて、また出て行きます。



    


 今日は、カメラを向けても、怖がらず

ま~るいお目目をパッチリ開けて、ポーズをとってくれました。

 体つきも、しっかりして、がっちりした肉付きです。


 娘と一緒に東京からやってきたのですが、

ちょっと、あかんたれで、というか優しいのです。

それで、彼なりに自分で生きていく道を探したのでしょう。

 付かず離れず、上手な生き方を見つけたようです。


 『 不即不離 』 ( ふそくふり )

仏教の極意ですね !!

 それを実践しているのです。

 『 不即 』 とは 「 距離を置いて 」

 『 不離 』 とは 「 目を離さない 」

( 甘やかさず、知らん顔するのでもない )


 ピッチも一人で頑張っている。   
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本荘界隈 『 熊本鉄道高等学校跡地 』

2009-03-30 13:58:25 | 住職の活動日記
 現在の 『 熊本市医師会ヘルスケアーセンター 』 は

昔、『 熊本鉄道高等学校 』 があった場所だとおもいます。

子どもの頃は 『 鉄道学校 』 といっていまして、

多くの学生さんで、とても賑わっていました。


   


 『 ヘルスケアーセンター 』 の裏に

小さな公園がありまして、そこに立っている記念碑です。

 そこの公園にも桜が数本植えられています。



   


 ひっそりと、静かに咲き誇っています。

かなりの年月で、いじめられたかのように、あちこち

枝が切り落としてあります。

 それでも、ひるむことなく、切られたとこから、

また新しい枝を伸ばして、咲き続けているのです。


  坂村真民さんの詩を思い出します。

   『 老醜 』 ( ろうしゅう )

     樹には 老醜がない

     年をとるほど

     風韻 風格を 高めていく

  とあります。

 年をとっても

 年よりだからと 甘えることもなく
 
 若者とおなじように

 風雪に耐えて生きるからであろうか

 風雪をいきることを通じて

 年輪を刻んでいくからであろうか

 老いた柿の木ほど

 深い味の柿を実らせる


 この桜の木を見て、ふとそんなことを思いました。
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今週の言葉 3/29~4/5

2009-03-29 23:39:17 | 今週の言葉
  分け登る麓の道は多けれど

             同じ高嶺の月を見しかな


 この言葉も師匠の三浦先生がよく口にされていた言葉で、

なぜかしら、耳に残っていてふと思い出すのです。


 道はそれぞれ違っていても、山頂に着いて見る月は

同じなのです。 

 何かするときには、いろいろ道はあるかもしれませんが、

やはり、どれか一つを選び取らなければなりません。

 「 一つのことをやり遂げてこそ、 
  
         見えてくる世界がある。」

 そのせいでしょうか、三浦先生の元を巣立っていかれた方々は

いろんな職業に就かれています。

 どの道を歩もうとも、一つのことを成し遂げれば

そこで感じ取る世界は同じなのだということです。


 よく、

 「 牛の尻尾になるな !! 」

 と、叱られました。

   ( モ~ウ 牛 の知り ) 物知り

 万遍なく知ることも大事なことですが、

ただそれだけでは、広く浅く、というか、

分かったようで、物事の本質はつかめないと思います。


 責任を持ってみれば、どの立場にあろうと、

同じ苦労は分かり合えると思います。

 ですから、自分に合う仕事、というものは無いのです。

縁があれば、そのことに真剣に取り組んでいけば、

必ず、自分のものにできる喜びがあると思います。


 逆に言えば、一つの道を深めていくしか、

広く皆と共に共存していく、という道は無いのです。


 『 正 』 という字は

 『 止 』 に 『 一 』 と書きます。

 ただ同じ場所にとどまるというだけではなく、

 歩んでいくということも表しているようです。


 学校では新学期が始まります。

 会社とかでは新年度に変って行きます。

 心新たに、一つのことをやり遂げようと、念じます。 


 
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ころころころころこころのこ

2009-03-28 23:36:19 | 住職の活動日記
 「 こころ 」 の子たち、ずいぶんと大きくなりました。

もうすぐ、ご縁のあるところに嫁いでゆきます。

 今が一番のやんちゃ盛りのようです。


   


 ひと時もじっとしていません。

  カメラに収めるのが一苦労です。



   


 おとなしいのは食事中だけ

 それぞれの茶碗をもらって、仲良くお食事です。

 ( 一応、信楽焼き、の茶碗でいただいてます )



    


 一足先に食べた 「 母親こころ 」 

 子どものお世話でしょうか?

 子どもの中に入って、大変です。


 食事が終わると、ケージに入れられましたが、


   


 「 だしてよ~ 」

といわんばかりに、甘えた声で、一人前に

泣き声でせがんでくるのです。


 見てると、それはもう大変です。

食事が終わると、それぞれに動き回るし、

うんちする子もいれば、おしっこする子も、  …


 かわいくもあり、手放すのが寂しくもアリ、

お世話が大変でもあるし、

 とてもとても、複雑な心境だと思います。


 みなそれぞれに、よいご縁を   

 しあわせになってね    
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ほとけの子

2009-03-28 23:12:38 | 住職の活動日記
 『 われらは ほとけの子どもなり … 』

という歌があります。

 毎月、『 お不動さま 』 にお参りにこられるご家族、

いつも小さなお子さん連れです。

 もうすっかり、お寺のお参りが板についてきた

ご様子なのです。

 お勤めの前に、ちょっと カメラを向けました。


   


 かわいい1枚が撮れました。

 最近はおばあさまも加わり、4代揃ってののおまいりです。

 『 錫杖加持 』 のときは、

小さな手を合わせて、ちょこんと頭を下げられます。

なんかその様子がとてもかわいく、その姿がとても自然なのです。

「 なんという美しい姿でしょう 」

「 お授け 」 する、私の方が感動してしまいます。


 人間にとって 『 拝む 』 という姿が

究極の美しい姿のように思います。 

 内面的には人間の 『 懺悔 』 ( さんげ ) の姿を

あらわしているのです。


 このお子さんたちも、わからないと思いますが、

ちゃんと耳を傾けておられます。


 法話も終わり、母を先頭に 

『 ぼけたらあかん長生きしなはれや 』

の歌にあわせて、踊りというより、軽い体操のような踊り

を一緒にして、


    


 真剣な中にも、楽しくもあり、

笑ったり、踊ったり、歌ったり、と

年も時も忘れて、自分を解放できた、ひと時でした。
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お鉢が回ってくる ?

2009-03-27 22:00:59 | 住職の活動日記
 『 お鉢が回る 』 とか、

今ではあまり使われなくなったのかもしれませんが?

 私は勘違いしていました。


   …   …

 明日の 「 お不動さま 」 を控えて、その準備に

深良さんがやってきました。

 一応の準備も終わり、ティータイム

そして、御経の稽古です。

 「 よし ! 明日は声明の頭 ( とう ) をしましょう 」

ということで、猛特訓です。



    


 シンバルのような、仏具の一つなんですが、

『 妙鉢 』 ( みょうはち ) といいます。



    




 ちょっとしたコツで、ジャンジャラジャ~ン といっていた音が、

本当に 「 妙なる 」 音に変ってくるのです。


 本山にいる時も、法要の時 「 讃頭 」 ( さんとう )

をお願いします。

 と、言われることがあります。

これは声明の最初の声を出して、皆をリードしていくのですが、

そして、最後に 「 妙鉢 」 をたたくのです。

全員が、一番苦手な役目でして、

お互いに譲り合うのです。

しかし、どうしても引き受けなければならなくなってきます。

 「 妙鉢 」 のことをお寺では

簡単に 「 鉢 」 と呼んでいます。

そこで、


  嫌なことが回って来ることを

 『 お鉢が回ってくる 』  ???   

  と、思っていたのです。


ところが、辞書を調べてみると、どうも違うようです。

 『 鉢 』 とは 「 米櫃 」 のことのようで、

本来は、やっと米櫃が回ってきて  

というような意味で使っていたようです。


    


 しかし、修行時代は 『 お櫃 』 当番になると、

皆が、次々と 「 お代わり 」 といって、茶碗を出してきて

当番に当たると、自分が食べる暇が無いのです。

 そして、最後には 『 お櫃 』 にお茶を注いで、お櫃の周りに付いた

ご飯粒を全部流して頂くのです。

 ですから、極力、おひつの周りにご飯粒が付かないように、

ご飯を注ぐ技、が大変なのです。


 このことからも、

『 お鉢が回ってくる 』 

 ということは、あまりいい意味ではないようにも思っていたのです。


  『 お櫃 』 ( おひつ )

 という言葉も死語になってしまいました。

 今では、ほとんど見ることはありません。

 今使われているのは 「 お寿司屋さん 」 ぐらいでしょう。

 ジャーのようなもので、ご飯を入れておくものなのです。

 木で出来ていますので、ちょうどいい水分調節が出来て

 ご飯がとても美味しくいただける、優れもので、

    なのですが、

 なにせ、手入れが大変で、今ではほとんど使われなくなってしまいました。


 
 話がそれてしまいましたが、

 深良さんと稽古しているときに、

 この話題で、

 「 そうだったのか 」

 ということになったのです。


 『 深良さん 』 明日の 讃頭と妙鉢

  楽しみにしています。 


        
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花冷え

2009-03-26 22:59:36 | 住職の活動日記
 桜も今を盛りに、少しずつ、風に舞っています。

 『 散る桜 残る桜も 散る桜 』

そのような歌があったようにも、思いますが 


 桜の頃は、寒暖の差が激しいようです。

逆に部屋の中が寒いようです。

今日も朝から冷えました。しかし、車の中は汗ばむほどです。

お参りにお邪魔すると、部屋にはストーブが焚かれています。

 こういう時が体調を壊しやすいのです。

お寺では猫たちが風邪を引いてしまいました。

一匹が引くと、次々とうつっていくようです。


   最初に引いたのは 『 まろ 』 です。

  
   


 体調も悪かったのでしょう。食欲も無かったせいでしょうか。

一番先にやられてしまいました。

病院で見てもらうと、 「 舌で鼻を舐めすぎたのですね 」

           「 ずいぶんと赤くなっていますよ 」

 くしゃみが凄いのです。  


 次にうつったのが 『 銀太 』 です。

一応 『 まろ 』 の薬を飲ませたのですが 

少し熱気味で、ひたすら眠っています。



    


 銀太は食欲があるので、少し安心しています。

 この状態が続くようであれば、

 『 竜之介先生 』 にお願いしなければいけません。

すると、仲良しの 『 花子 』 にも、当然うつりました。



    

 どういうわけか、わかりませんが、

本堂の片隅で、ま~るくなっています。

少し元気が無いのかな   

  …  …

と思ってましたら、なんのその、

くしゃみはでるものの、若いせいでしょうか、

変な声を張り上げて、 「 外に出たいよ~  」

とせがんできます。


 『 風邪だから だめ   』

と、言うと、どこかへ行ってしまいました。

どうも秘密の通路を持っているようです。


  この時期は油断しがちです。

  お互いに、身体は十分気をつけましょう  

  どうぞ、暖かくして    ください。
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菩提樹苑の花見

2009-03-25 22:50:04 | 住職の活動日記
 熊本はいたるところで 『 桜 』 が満開です。

菩提樹苑の桜も満開     


     



 仕事が終わってから、職員全員で

「 花見 」 をいたしました。
 
 夕方からは冷え込んできましたので、

「 宴 」 の方は部屋の中でということになりました。


    


 皆さんとても元気に盛り上がりました。

ギターを持ち出し、それぞれに歌まで飛び出して …

 
    


 よく食べ、よく飲みました。

  『 明日からも頑張りま~す 』  

   
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