本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

北海道より花便り届く

2013-05-29 16:56:08 | 住職の活動日記

 北海道の友人より 『 花便り 』 が届きました。

 

    

 

少し前までが、『 さくら 』 の見ごろだったようです。

さすがに、5月も終わりかけとなると、

『 桜 』 も葉桜になってきたということです。

 でも、この季節  『 さくら 』 という言葉に

驚きを感じます。

 

   

 

でもまだ、きれいに桜の花が残っているものです。

熊本はもう初夏の様子、

そして、早や、入梅です。

 

    

 

そして、 『 水仙 』  も見ごろを迎えているようです。

北海道も一度にいろいろな花が咲きだすのではないでしょうか。

 

 不思議なご縁で彼とはずっと一緒に

東寺の御影堂でお大師様のお給仕をしていました。

 お互い自坊に帰り、

それぞれ連絡もなく、お互いにがむしゃらに頑張っていました。

 

 一昨年、北海道へ行った折、

彼の自坊を訪ねました。

昔よりも、一段とパワーも増して、

お寺も新築して明るく励んでおられました。

お会いしてみると、

長く会わなかった時間が一気に縮まり、

若かりし頃の話に花が咲きました。

 

 北と南、同じ日本でもこうも季節が違うものです。

室蘭まで200キロの道のりを

お参りで、ひとっ走り、

 

    

 

『 地球岬 』  というところまで行って、

 

    

 

写真を送ってくれました。

 

    

 

へ~   

 

こういうところがあるのか    と

しばし写真に見とれておりました。

 

   

 

帰りがけだったのでしょうか、

とても美しい夕日の写真も添えて

メールが届きました。

 

 何千キロか離れている友ですが、

今は便利な時代、

メールとかで語り合いたいと思っています。

 

 写真ご恵送に  感謝     

 

 

 

 

 

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5月のお不動さま大祭

2013-05-28 21:24:12 | 住職の活動日記

 きつい雨ではありませんが、小雨が降ったりやんだり、

足元の悪い中のお参りになりました。

 

 

   

 

幔幕もきれいに張られて、

アジサイも彩を添えています。

 

   

 

雨に打たれて、重みで低くうなだれて、

手の届かないところにあったアジサイが目の前に

下ってきておりました。

 雨とアジサイ、ベストミックスです。

色も一段と映えるようです。

 

 

   

 

めずらしく、お見えになりました。

御年95歳、腰のほうもずいぶんと曲がられました。

80代までは水泳でその世代としては優勝もしておられました。

 

 「 今日はなんとしてでもお参りしなくちゃ ! 」

 

と、タクシーを飛ばして来られたそうです。

 

   

 

今日も盛大で、法螺貝も吸螺師が3名と

とても迫力のある音で、それぞれ微妙に違う音色が

また、絶妙のハーモニーを出していました。

護摩師-律良 ・ 経頭-崇正 ・ 讃頭-義輝 ・ 太鼓-盟央

それに慧亮 ・ 宗良  と、6名の式衆による

声も一段と力もこもり、溢れんばかりのパワーが

堂内に漲っていました。

 

 

   

 

護摩の火も大きく上がり、

太鼓のリズムに合わせて、生き物のように

燃え上がっていました。

盟央さんの太鼓は天下一品です。

あとで話したのですが、

でしゃばらず、その場の雰囲気に合わせて

太鼓のリズムを刻みながら盛り上げていくそうです。

 途中には 崇正による錫杖加持で、

お一人ずつ、丁寧にお不動さまのお力を

お授けいたします。

 

 本当に今日は護摩の火もとても熱く、

仏具が障れないほどの熱さになっていました。

 

 

   

 

あとで見ると、

お不動さまのお力でしょうか  ??

付いてこられたご自身の杖を忘れて帰られたようです。

 

 小雨が降るというものの、

盛大に 『 5月の春の大祭 』

お不動さまの護摩を勤めることができました。

 

 

 

 

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四国遍路開創1200年 お砂踏み巡礼 IN しらぬい荘

2013-05-27 21:29:06 | 住職の活動日記

 松橋の 『 しらぬい荘 』 で

四国の八十八ヵ所のお砂踏みがおこなわれました。

 

   

 

四国から巡礼のキャラバンがやってきたのです。

 

 崇正の友人のご縁で急遽実現したのです。

 

 

    

 

お遍路の説明や、ここはお清めのお香 ( 塗香 )

のつけ方を習っているところでしょう。

 すべてが初めてのことと思います。

順番に赤い毛氈の下においてある、

四国八十八カッ所の 「 砂 」 踏みながら

ご本尊さまにお参りします。

 

   

 

お参りの終わった方からお一人ずつに

「 四国八十八ケ所 お砂踏みお守り 」 を

頂かれていました。

 

 四国八十八ケ所にお参りに行けない方々にとっては

なによりの嬉しいことだったのでしょう。

 おかげさまで150名ほどの方々が

参拝されたそうです。

 

 サプライズで何よりも嬉しい出来事だったのでしょう。

みなさんご苦労さまでした。

 

 

 

 

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熊本も入梅

2013-05-27 21:01:19 | 住職の活動日記

 北九州及び熊本も入梅です。

雨は降らないものの、どんよりした  

湿度が高く、蒸し暑さを感じます。

これから鬱陶しい季節です。

 でも元気なのは植物達です。

 

    

 

バラの花も一通り花も終わり、

不思議なところから、にょきにょきと新芽が出てきました。

そうこうしているうちに、しっかと伸びてきて

 

   

 

太く大きな枝になってきました。

 

   

 

今朝見たら、この新芽の先には

花芽をつけているのです。

また、だんだん大きくなっていくのが楽しみです。

 

 今朝、面白いものに気が付きました。

 

   

 

花のような  ???

お参りして、念珠を机に置いたとき

正絹の糸がきれいに広がって花に見えたのです。

念珠をとめてある、「 緒留め 」 という

糸の括り目です。

 

   

 

いま、毎朝この 『 五大力念珠 』 を愛用しています。

材質は 「 梅 」

使い込んでいくうちに、艶が出て

光を増していくのも楽しみです。

 

 けど、私の心は どよ~んと

重たいのです。

    「 再検査 」 があり、  

朝一番で向かいます。

 

 結果はすぐには出ないものの、

それまでの間、梅雨と同じように

鬱陶しい毎日です。

天気まで梅雨というと、なおさらのこと

気分が重くなります。

 

 たぶん大丈夫 

と言い聞かせて、

明日はお不動さまの大祭

 GENKINI        元気 

 

 

 

 

 

 

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今週のことば 5/27~6/2 「 咲くも無心  散るも無心 … 」

2013-05-26 18:33:40 | 今週の言葉

   咲くも無心

 

   散るも無心

 

  花は嘆かず

 

   今を生きる

 

      坂村真民

 

 

 今、庭の移ろいはバラが咲き、やがて散って、

新しい新芽がにょきにょきと出てきて、

次の命を生み出しているようです。

そして、アジサイが次々と変化のある色合いを見せています。

 

 どの花を見ても、とても美しい、

しかし、その美しさを自慢することなく、

人が見ようが見まいが、精一杯に咲いています。

やがて時が来れば、花を落とし、

実を結んでいきます。

 

 それに引き換え、自分の姿を見てみると、

ちょっとでもいいことをすると、

これ見よがしに自慢して、

自分を誇っているものです。

 

 そういう、花の姿に真民さんは感動されるのです。

 

こういう詩も書いておられます。

優しい言葉の中に、人生に対する厳しい生き方を示しておられるようです。

 

 「 日の昇るにも手を合わさず、

    月の沈むにも心ひかれず、

  あくせくとして一生を終えし人の

    いかに多きことぞ

 

  道のべに花咲けど見ず、

   梢に鳥鳴けど聞かず、

  せかせかとして過ぎ行く人の

    いかに多きことぞ

 

  二度とないこの人生を

    いかに生き いかに死するか

  耳をかたむけることもなく うかうかとして

   老いたる人のいかに多きことぞ

 

  川の流れにも風の音にも告げ給う

    声のあることを知ろうともせず

  金に名誉に地位に狂奔し終わる人の

    いかに多きことぞ 」

 

 お釈迦さまは富みも位も捨てて

出家されました。

 それなのに、私たちは富に目がくらみ、

勲章を羨ましく思い、いかにあくせく生きていることか。

 真民先生の詩を静かに読み返していくと

お釈迦さまの出家の動機が感じられるようです。

 何が大切か、

考え直す時間も必要のように思います。

 

 一休さんは痛烈に、

 

 『 南無釈迦じゃ 娑婆じゃ 地獄じゃ

    苦じゃ 楽じゃ どうじゃこうじゃと

      いうが愚かじゃ 』

 

言ってのけておられます。

 私たちの下手なそろばん勘定を

一刀両断の元に切り捨てておられるのでしょう。

 

 両方の人生の見方、

いずれにせよ、一度は考え直してみること

はっと気が付くことがあるかもしれません。

 

 

 

 

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『 お経は耳で読め ! 』

2013-05-25 21:54:02 | 住職の活動日記

 久しぶりにお見えになりました。

普段はご無沙汰のことが多いのですが、

切羽詰って、どうにもならなくなると、

ひょこっり顔を出されます。

      …    …   …

 

 黙ってお経を聞いておられました。

 

 「 久しぶりのお経でした。

   ついつい、習ったこともないのに

   お経が口から出てきました。 」

 

お母様がお元気な頃、お参りに寄せていただくと

いつも横に座っておられました。

若いし、恥ずかしさもあったのでしょう。

知らん振りして、お経なんか全く興味ない

という風でした。

 

 しかし、ちゃんと耳から沁みこんでいたのですね。

 

 子どもころに習ったお経は

心の奥におさまっていて、忘れないものです。

経本を持って習ったお経は

ややもすると忘れてしまいがちです。

 

「 お経は耳で読め 」

これは、人の声をよく聞きながら

その声に合わせて読みなさい、

ということです。

自分だけ飛びぬけてお経を読んではいけません。

何人で読んでも声がひとつになるように読みなさい。

 と、師匠からよく指導されました。

 

『 耳の力 』  というのでしょうか、

耳から入ってくるということは

本当は目で読むより確かなものがあります。

お経も本来は口伝えに伝わってきたものです。

中国に渡り漢訳されて、今のような経本になったのです。

インドでは暗誦のほうを大切にする、

中国では書いたものに重点を置く、

ということを聞いたことがあります。

でも、お経を見てみると 

特に今は 『 唯識三十頌 』 ですが、

単なる漢訳だけではなくそのリズムというか

意味も考えつつ無駄を省きリズムを整える、

玄奘三蔵が心血を注がれたことを

未熟ながら、少しだけ感じ取ることができます。

 

 試験問題がなかなか覚えられない !!

そこで、河内音頭を歌う方が、

そのリズム合わせて覚えたそうです。

すっかり覚えたのはいいけれど、

肝心な問題のところを思い出すのに、

最初から歌わないと思い出せなくて、

時間が足りなかったという、

面白い話しを聞いたことがあります。

 

 声を出して読み、その音が耳から入ってくる

耳から入ってくる響きは心の中に深く入り

忘れないものでしょう。

耳の力を信じて

耳を傾けるということは

本当に大切なことだとあらためて思い知らされました。

 

 

 

 

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アジサイに見とれて !

2013-05-25 09:23:26 | 住職の活動日記

 庭のアジサイが目に飛び込んできました。

しばし、見とれて  …

なかなか、そのもの色は出ない   と、

カメラを変えてみては

撮ってみました。

 

 

 

こういう色が一番多いのですが、

 

   

 

同じ茎から、微妙に違う色も出てきます。

 

  

 

若い色はまだ色も薄い、

 

  

 

カメラを変えて、

でも、本当の色は写らないものです。

 

 昨日も、  真っ白いアジサイを見ました。

 

    

 

全部のアジサイが白色です。

スマホなのでいまいち鮮明ではありません。

 

   

 

このアジサイ、人が近づけないようなところに

群をなして咲き誇っていました。

 日陰ということもあるのでしょうか  ??

水をやる人もないところでも、悠々と

大きな花を咲かせていました。

 

 アジサイは長く楽しめます。

葉の美しさ、新芽の可愛さ、

色の変化、そして、

枯れてしまった後の姿も風情があるものです。

 蓮の花のように、枯れた姿は

葉といい、蓮の台といい、なんともいいがたい

枯れた美というものがあるのです。

 

 枯れた姿を楽しめるのは

蓮の花とアジサイぐらいではないでしょうか。

 

 

 

 

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はさみの達人 !

2013-05-24 11:15:00 | 住職の活動日記

 真夏日が続きます。  

連日 30℃ 超え  

 

 お邪魔した 「 木村理容店 」

 

    

 

夏用のいかにも涼しげなシャンプーです。

 

 ここの理容店ご主人のこだわりがあって、

私のようなまる坊主でもすべて 「 はさみ 」 で

刈ってくれます。

 ということで、頭を短く刈り込む方にとっては

とても人気のお店です。

 丸刈りもおもしろく、いろいろな職種の方が

お見えです。

 

     

 

 一応きれいに出来上がりました。

 

    

 

そこへ、 お買い物の帰りでしょうか ?

「 紗和ちゃん 」 がやって来ました。

不思議そうに   

 

 28日は 「 お不動さまの護摩 」  そして、

31日は本山の醍醐寺で、

「 全国宗務所長会議 」 と続きます。

 立派な頭にしていただきました。

 

  気温のほうもぐんぐん   

今年は高温少雨ということのようです。

PM2.5も警報が出るほど飛来しているようです。

 体調管理 くれぐれもご用心ください。

 

 

    

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どっき ! とした言葉

2013-05-23 22:04:46 | 住職の活動日記

お経の中に、こういう喩えがあります。

 ある人が獣に追われて困っている。

 見回すとそこに古い井戸があった。

 見るというとこの井戸に丈夫そうな藤蔓が下っている。

 これは助かったと、

 藤蔓につかまって井戸の中へ下りていった。

 猛獣は上ってきたら食べてやろうと覗いている。

 これは安全と藤蔓を体に巻きつけてじっとしていると、

 どこからか、白い鼠と黒い鼠がやって来た。

 出て来ては藤蔓をかじって段々と切れそうになってくる。

 下を見れば底も知れない深い井戸である。

 困ったことだと思っていると、

 上のほうから寒露の水が落ちてくる。

 これはしめたと、その甘汁を舐めながら、

 じっと命をつないでいる。

 

ということです。

 お分かりかと思いますが、

私たち人間の姿とはこのようなものです。

50年か80年か知らないけれど、

その命の藤蔓につかまって、その蔓を頼りに生きている。

ところが、その命の綱は白い鼠が昼、

黒い鼠が夜、

昼と夜と代わる代わる出て来てはその蔓を食いちぎる。

けれども、一日に2,3遍ずつ上から

甘い汁が落ちてくる。

それを飲んでは今にも切れそうな

蔓につかまっていることを忘れてしまう。

 

ということが、私たちの生きている現状のようです。

 

 なんか、ドッキとさせられる話でした。

 

 

 

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蛾なのか ? 蝶なのか ?

2013-05-23 12:02:30 | 住職の活動日記

 先日のサナギ孵化したようで、

蝶になっていました ? 蛾かもしれません。

 

   

 

こんな姿です。

 

 いろいろ調べてみると、

( 蝶は止まっている時は羽根を閉じている。)

やはり、広げているから、 『 蛾 』  なのか ?

 

   

 

 

しかし、こちらの方は羽根を閉じている。

 

( 蛾は胴体が大きい。)

 

     

 

横から見ると、胴体は羽と同じほど大きい。

 

( 蝶はサナギを作る、蛾は繭を作る )

 

    

 

サナギなので蝶なのかも ???

 

 面白いことに、正絹 ( シルク ) は

天蛾の繭なのです。

 姿は悪くても、 『 蛾 』  から

あの綺麗なシルクになるとは  驚きです。   

 

 

   

 

わかりにくいですが、

 隣の枝ではなにかの虫が蛾らしき物を咥えて、

大事そうに抱えて、

カメラを向けると逃げ回っていました。

 

 生まれ変わってくるもの、

食べられるもの、自然界の命のあり方、

大変です。

 

 

 

 

 

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