本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

椿をめでる 浄安寺

2015-03-31 20:44:19 | 住職の活動日記

ここより西へ淀の近く久御山に

浄安寺があります。

 

    

 

こじんまりとした中にも

隅々まで手入れの行き届いたお寺です。

 

    

 

山門をくぐり参道を歩き本堂へ

 

   

 

本堂の中にずらりと50点ほど

仏様へお供えするように並んでいます。

穏やかなお顔の坊守さんから

まずお茶のお接待

親しみのあるお声で説明が、

椿は首が落ちるということで

嫌われますが、

水を含んでいて燃えないので

火除けとしてお寺には植えられ、

また、芭蕉が旅に出る時の杖は

椿だったんですよ。

椿の灰は友禅染に使われ

その灰がもとで吉野太夫の身請けしたのも

椿の灰のお陰なのです。

    と驚きながら、

 

 

   

 

一つ一つ椿の説明が、

この真っ白な椿は見驚椿(ケンギョウツバキ)

 

   

 

このつばきも面白い、

 

   

 

この豪華絢爛の椿は南蛮紅椿

 

   

 

光源氏つばき、添えてある木は

ボケの白い花も珍しい、

一輪一輪いろんな形の一輪挿しと

その椿に合うように一枝合してあるところは

坊守さんのセンスの良さがうかがえます。

 

   

 

これまた、小さい椿、器は信楽焼き

その姿にピッタリの胡蝶わびすけ、

 

一覧表を頂きましたが、

このお寺だけでも240種ほどの椿が

植えてあるそうです。

とても覚えられそうにありません。

 

 

境内に出てみると、ところせましと

 

   

 

   

 

しかし、植えてあるところを見ると

どこにでもある椿です。

その中から一輪を切り取って

庭の中から一枝をとって合わせ

一輪挿しを選び取る

そこに見事な美しさが生まれてきます。

 

ここは浄土宗のお寺ですが

境内には

 

   

 

とても大きい、2メーターをゆうに超える

見事なものです。

 

門で一礼して、心豊かに

外に出たのですが、ふと横を見ると

 

   

 

塀越しに見事な桜がふりそそいでいるようでした。

 

さくらは時期が短いのですが

椿はゆっくり楽しめるのがいいですね。

さくらもいいですが、

つばきも    ですよ。 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

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終わって始まる

2015-03-30 21:02:55 | 住職の活動日記

「終わって始まる」

北島三郎さんの言葉です。

北島座長公演4578回をもって

一端幕を下ろされました。

座長公演としては最長の記録です。

御年78歳の挑戦です。

 

博多座で最後の千秋楽を迎えられ

楽屋へ戻られて、

インタビューに答えての言葉が

「終わって始まる」

 

もうこれで全部終わったのだ、

ということではなく、

終わったということは始まりなんです。

意味深長な言葉です。

 

地獄、餓鬼、畜生、修羅、人、天と

六道輪廻の世界を一歩超えた

七番目が声聞で縁覚、菩薩、仏と

続きます。

迷いの世界から悟りの世界へ

そこが「天」という

人間が終わるところ

仏が始まるところ

そういう転換点を表しています。

 

人間が終わった、

そこは同時に仏の始まるところ

ただ迷いから悟りへと一直線に

行くのではなく、

そこには一つの区切りというか

迷いが終わり仏が始まる

という関門がある。

 

十地経の中でも

初歓喜地は始めて立つ場所が見つかった

そこから精進努力が始まる

第六地までは努力の世界です。

第七地にはいって努力する必要のない

世界が開けてくる。

というか、

努力そのものの世界

努力が身についたという世界です。

第八地からは仏の世界が始まるのですが、

 

北島三郎さんも4千回を超える

座長公演、スタッフと共に

一座を引いて、それは並々ならぬ

努力の限りを尽くして

観客の方々を楽しませてこられた。

千秋楽が終わってみて、

それで終わりではない、

そこが始まりだと、

 

願いが成就すれば

さらに満足した願いになると

願が熟していくというか

更なる始まりが見えてくるのでしょう。

 

北島三郎さんの言葉

本当に実践してこられた方の

言葉として身に沁みます。

芝居あり歌あり20曲を歌い尽くされる

芝居は涙を誘います。

歌を聞きつつそれぞれの人生をふり返り

同じように自分の苦労を思い出します。

 

本当に歩み続ければ

「終わって始まる」

その言葉は体から生み出されてきた

一言のようです。

 

ああいうように人を酔わせる

芸が公演が無くなったのは

寂しいかぎりです。

 

テレビでしか見ることができませんでしたが

感動しました。

 

 

 

 

 

 

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もったいない! 朝日に露が …

2015-03-30 18:48:28 | 住職の活動日記

やはり、京都はまだ寒さも残ります。

熊本を出るときは汗ばむような、

新幹線の中でもワイシャツ一枚でよかった

ところが、大阪に下りると

まだ、ダウンのジャンパーを着ている人を見かける

あわててジャケットを羽織り、

この気温が違うものかと驚かされる。

 

昨夜に雨が降ったのでしょう。

 

    

 

牡丹に水玉が、

露のひとしずく、なんとも不思議で

美しい、

キラキラ輝いている姿は

宝石のようです。

もう日が照り出すと消えてしまう、

今一瞬の輝きです。

本当の宝石よりも露の宝石の方が

貴重ではかない!

 

    

 

いろいろな葉にまた違った表情を

見せています。

 

 

もっといいカメラで接写レンズがあれば

不思議な世界を写し取ることができる。

 

朝から水玉に驚き!!

もったいない、一瞬に出会いました。

 

 

 

   

 

散歩をすると、道端のたんぽぽも

元気よく咲いています。

 

「踏まれても 咲くタンポポの

   笑顔かな」

 

三浦先生の好きな歌です。

このたんぽぽも誰かに踏まれてしまいます。

けれどもそんなことにへこたれず

踏まれて曲がりながらも

また、このような笑顔の花を

咲かせてくれます。

 

見習わなければ !!

 

 

 

 

 

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クレセント

2015-03-29 09:21:01 | フラワー

おもしろい花です。

 

    

 

花を使って線の美しさを表す。

 

   

 

中心に花の塊を持ってきて、

 

   

 

そこから左右後ろへとのびる

花の線、

 

    

 

どうも、活けたご本人は

あまり納得のいかない仕上がりのようです

が、

こういう使い方も大変おもしろいと思います。

 

さて、

お寺の庭には小さきながらも

「やまぶき」の一群が

 

    

 

咲き誇っています。

洛南高校の校歌にも、

「名にし負おう山吹丘に…」

小さな山吹丘があります。

三浦先生の好きな花でした。

 

    

 

高校を作る時に取ってしまおうとされたのですが

やはり残しておこうと、

山吹の丘を作ったのが始まりのようです。

 

桜も見ごろを迎えますが、

ももいろの桜に対し、

真黄色の「やまぶき」も

やはり美しい主張をしています。

 

 

 

 

 

 

 

   

 

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SAWA画伯による自画像

2015-03-28 18:29:59 | 住職の活動日記

帰ってくるなり、

「これ爺ジイの顔」と

自画像を頂きました。

 

   

 

なかなか表情をよくとらえている !

最近では、『海がめ』という名前も

子供たちに付けていただきました。

どうも、顔のしみが海がめのまだら模様に

似ているところから、

その名前がついたようです。

 

それからすると、SAWA画伯の絵は

まだ若々しく描いていただいて

ありがたく思っております。

 

   

 

そして、JIJIもガンバレとの願いを込めて

「ロケット」の絵も頂きました。

 

おかげで、

今日のお不動さまも有り難く

勤めることができました。

 

   

 

護摩も終わり、

その後の余韻もなにかしら

しみじみと眺めていました。

 

SAWA画伯に感謝  

 

 

 

 

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明石海峡大橋を潜る(くぐる)

2015-03-27 17:41:40 | 住職の活動日記

 泉大津を就航した新造船は

阪九フェリー「いずみ」

 

     

 

とても美しく、内装も立派

 

     

 

和室も障子も入れてあり、

とても落ち着いた雰囲気、

なによりも驚いたのは

その静かなこと、

エンジンの振動も響かず

滑るように就航します。

 

帰りは「やまと」

夜の8時に門司港を出航

朝の6時ごろ明石海峡大橋に

 

    

 

東から朝日が昇りはじめ、

次第に大橋に近づいて

 

    

 

    

 

いよいよ真下へ

 

    

 

なかなかこの光景はお目にかかりません。

 

    

 

通り過ぎて、あらためて橋の大きさに

オドロキ   

 

世界最長を誇る明石海峡大橋なのです。

全長は約4キロほど、

この橋を渡ると淡路島

玉ねぎの産地、これからは

いろいろな花が見ごろを迎えます。

 

    

 

そういっている間に神戸港到着です。

今回はとてもいい船旅でした。

 

車も一緒に旅ができて、

九州についてからも足の心配がないのも

有り難いものです。

動き回るには阪九フェリーはもってこい

新造船は泉大津が出航となりますので

うまく当たれば、こんな快適な旅はありません。

    ですよ !!

 

 

 

   

   

   

 

   

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惷・蠢・蝡・蠕

2015-03-26 15:42:24 | 漢字

シュン・蠢シュン・蝡ネン・蠕ゼン

あまり見かけない字ですが、

どの字も「うごめく」と読みます。

言われて見ると、

啓蟄も終りそろそろ虫たちが動き出す頃です。

 

   

 

昼から気温も上がったせいか

早くもやってきました。

陽炎のような虫、

暖かくなると壁一面にびっしりと

やってきます。

 

   

 

この土の中では虫たちが

うごめいていることでしょう。

明日からは暖かくなりそう、

これから虫たちの出番です。

 

虫たちも人によっては嫌われ者と

なってしまいますが、

されど虫さんです、

ガンを見分ける虫も発見されたようで、

これからはいろいろな場面で

虫たちの持てる力が

私たちに役立つ時が来るようです。

 

 

   

 

分かりずらいかもしれませんが、

葉っぱの下に隠れているのは

昨年から住み着いた虫さんです。

死んだように眠っていて、

全身コケに覆われていたのですが

うごめきだしたせいでしょうか

体の苔はすっかり落ちているようです。

 

ちなみに、

惷 は春に心と書き

なんとも春の予感のする字ですが、

おろかというのが本来の意味のようです。

秋に心と書いて、

愁 シュウ、うれうるという字です。

こちらは意味と文字とがぴったり

当てはまるような気がします。

 

 は春に虫が二つ

今頃の時期をあらわすのに

ピッタリの文字です。

しかし、別な意味で、

「蠢く陰謀」というような使い方もありました。

土に中で虫が動き出しているところから

隠れて動いているということで

陰謀というような事にも使われたのでしょう。

 

蝡 ネンと読み

これは虫がヌルヌルと動く

そういうような意味のようです。

 

そして、 ゼン

同じうごめくでも、蠕動運動とあるように

虫が身をくねらせながら動く様を

いうようです。

 

人間から、見れば

うごめくということも

虫たちにとっては一生懸命の

いのちのハタラキなのでしょう。

 

虫たちとの共生

出来る場面と出来ないこともあり

なかなか難しい !!!

 

 

 

 

 

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宇治の桜は今 …!!

2015-03-25 20:48:45 | 住職の活動日記

近所を流れている「井川」

その川沿いには桜並木が、

 

   

 

とてもいいお散歩コース、

 

   

 

膨らみ始めています。

 

   

 

幹の所から吹き出すように

花が咲き始めています。

 

   

 

今日もまだ寒く寒風が吹き荒れ

冬将軍が忘れ物をして、

忘れ物がなかなか探せなくて、

まだ居座っているという

 

   

 

でも、サクラはよくしたもので

もう今にも咲きそう  

 

その花を待ち望んでか 

 

  

 

早くもヒヨドリのつがいでしょうか

仲良く花の周りを飛び跳ねています。

鳥たちにとっても待ち遠しいのでしょう。

 

もうすぐですね  

 

また花便りご報告します 

 

 

 

 

 

 

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彼岸に遊ぶ

2015-03-24 15:37:27 | 住職の活動日記

24日、今日で彼岸も明けます。

でも、まだ気温は上がらず

こちらは肌寒い日が続いております。

 

「おほつれ」 ?

祖父からか、彼岸明けのことを

おほつれと呼ぶのだと、

しかし、辞書にも載ってないので

確かなことは分かりません。

けれども、勝手に思うと

「ほつれる」

彼岸の一週間を過ごし

自分の迷いがほつれた

という意味ならば分かるような気がする。

 

寒い時期を乗り越えて、

草花もやっと芽をだし、

やっとお浄土のような日を待ち望んだ

何かしらホッとできるような、

そういう時なのでしょう。

 

本蔵院のお彼岸も無事に勤めました。

 

   

 

今回は新たに修理ができた

百万遍の念珠、「お数珠繰り」を

みなさんで途中交代しながらとっめました。

 

   

 

可愛い子供さんも大きなお数珠に

しがみつくように、一生懸命回しておれます。

 

   

 

この親玉が来たら頭に押し頂いて、

可愛い仕草で、お母さんの真似をして

お参りです。

 

「仏法は毛穴から入る」

分かる、分からないを超えて

こういう空気に身を置くということが

一番大切なことなのです。

 

庭の草花も彼岸を待っていたかのように

 

   

 

花をひらき、

   

   

 

この時期にしか咲かない

「樒の花」も白い小さな花を咲かせています。

 

   

 

「コデマリ」です。

これから白いまん丸い花を咲かせていきます。

 

   

 

入り口にあるモミジも初々しい葉を出しました。

これから緑色の葉をいっぱいに広げて

前の川を覆うようになります。

その種が飛んだのでしょうか、

 

   

 

池のほとりの砂利の間に

小さな芽を出しました。

たぶん踏まれて無くなってしまうでしょう

また、ここで大きくなっても

困ってしまいます。

生きる場所も大切です。

 

  

 

このツタも新芽を出してきたのですが、

鉢植えで頂き、それが伸びて

地面に届き、そこから土地の力を得て

どんどん成長し、一面ツタだらけになったので

刈り込まれて、無くなったかに思えたのですが

いやいや、命のたくましさは

ちょっとやそっとではなくなりません

頑張ってまた、新芽を出しているのです。

 

あまり誇らないように

そこそこで命を延ばしてほしいと

思っています。

ま~~ がんばれ!!

 

もうあちこちでサクラの開花宣言、

これから、目を楽しませてくれる

季節になってきます。

 

 

 

 

 

 

  

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絶品トマトラーメン!!

2015-03-23 18:19:54 | 住職の活動日記

たまたまですが、

この味にうなりました   

 

   

 

トマトラーメンです。

トッピングはパルメザンチーズ

豚骨ベースにトマトの酸味が絡み

チーズのまろやかさも出て、

久しぶりに完食しました。

 

昨日は天気も穏やか、

のんびりと武庫川沿いの歩道を

 

  

 

さくらはまだつぼみ、

となりには珍しく

 

   

 

モミジが美しい紅葉を見せています。

 

   

 

こちらの桜も可愛い蕾を今にも

開きはじめるような、

 

 

   

 

宝来橋を渡って、

 

   

 

この橋は何ともおしゃれ

緩やかなカーブを描いて架けられています。

橋の上からは、

 

   

 

宝塚劇場がいい角度で望めます。

その川の畔では

小さな集団が何かの儀式でしょうか??

そういえば、劇場の周りはたくさんの人だかりでした。

卒業式? かも、

 

   

 

いま、見頃の紅梅です。

 

そこを過ぎていくと、お目当ての

 

   

 

ラーメン工房

テレビで流れたせいでしょうか

結構長蛇の列ができていました。

 

   

 

お店の名前は 『あ』

なんとも単純、ものの始まりの

「阿」からとったのか、

阿吽の呼吸のあから取ったのか

想像を膨らませながら、

 

    

 

このお店の向こう岸に宝塚劇場が

ラーメン食べながら劇場を見る

なんとも、おつな風情です。

 

   

 

その近くには昔から有名な

「炭酸せんべい」のお店が、

シンプルながらどことなく懐かしい味、

ラーメンの口直しに食べながら橋を渡り、

 

   

 

道端の水仙に見とれ、

 

   

 

つつじの新芽が膨らんでいるのに

おどろき、

ちょっとしたお散歩でした。

 

 

 

 

 

  

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