本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

九州八十八ヶ所 『 82番 千如寺大悲王院 』

2011-09-30 12:26:18 | 住職の活動日記
 今日の打ち止めは 『 雷山観音 千如寺 』 さんです。

本山のよう佇まいに皆さん圧倒されています。

 ラッキーなことに今回は 「 ご住職 」 自らのご説明です。





     




入り口でお待ち受け、そしてカエデの庭から説明していただきました。






     




 樹齢400年、11月中旬ごろが紅葉の見ごろのようです。

回廊を本堂まで上がります。小雨の降る中、木々やコケが見事な色を見せています。


 ( ご住職にお願いして、写真いいですか、と

   許可を頂き、シャッターを押させていただきました。)





      




内陣に上がってのお参りです。

ギギギ~ という音ともにご本尊様がご開帳されますと、

涙される方々もいらっしゃいます。


 立派なお姿の 「 千手観音様 」 歴史の重みがあります。

やはりご尊像は写真に納めることが出来ません。





      




 お御足だけ撮らさせていただきました。

お参りされた人々の切なる願いの証でしょうか、

この足の艶の出方は、そっと触ってお願いされた様子を垣間見る思いです。





    




この内陣の擬宝珠 ( ぎぼし ) の光り具合もたいしたものです。

足元に納め札をお供えし、今日の無事参拝の御礼を申し上げます。

 それから、回廊伝いに 「 開山堂 」 をお参りします。

その途中には、『 五百羅漢 』 がいらっしゃいます。




    




今日視線が合った方です。

それぞれにお顔も違うので、お参りするたびに、そのときそのときの

お顔が目に飛び込んできます。

 親しい友人の顔だったり、どこかで見た、似たような顔の方がいらっしゃいます。





     




 このスリーショットも面白いでしょう。

皆さん楽しみながらのお参りでした。


 「 紅葉のころにはまたお参りしたいね ! 」

という声を聞きながら、ゆたかな心で、ここ 『 千如寺 』 さんを後にしました。
















      
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九州八十八ヶ所 80番 『 鶴林寺 』 から81番 『 大聖院 』 へ

2011-09-30 09:50:57 | 住職の活動日記
 朝からスムースに朝食も進み、7:40にはホテルを出発、

いま、みなさまはお楽しみの買い物タイムです。

「 おさかな村 」 というところでお土産選びの様子、

両手には大きな袋を提げてバスに戻ってこられています。





    




 宝くじ祈願で一躍有名になった 「 鷹島 」 

降りもせず照りもせず、ちょうどいい、まさにお参り日和です。

「 80番 鶴林寺 」 は一番の難所、ホテルを出て3分で到着ですが

そこから10分ほど歩きます。

ここだけは足の悪い方にはタクシーを準備します。





    





 「 あなとうと子安大師ご利益を 受けし産子の声ぞ勇まし 」

ご本尊薬師如来の隣には子安弘法大師が祀られています。






    





歴史ものの水のお供えでしょうか、賽銭箱の前に鎮座ましましていました。


 唐津最後のお寺は 『 81番 大聖院 』 さんです。

とても綺麗な手入れの行き届いたお寺です。





    




ご住職の法話を聞き、





     




 『 同行二人 』 のご詠歌をお唱えいただきました。

とてもきれいなお声にみなさん うっとり    です。

 私にはお接待の




   
      




 この 『 山田錦 』 のほうが気になっていますが、

ほんの一口 般若湯  と、自分に言い聞かせていただきました。







      




みなさまは 「 大黒様 」 のお力を授かろうと、

打ち出の小槌をなでなで、

 「 どうか宝くじが当たりますように ?? 」

それぞれ、心に秘めた願い事を念じておられました。


 外に出て気になったのがこの灯篭です。






    




 唐津焼だそうですが、九曜の紋が描かれています。



もうすでに2ヶ寺打って、あとは 「 82番 雷山観音 大悲王院 」 です。


そろそろ到着する頃です。







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九州八十八ヶ所 第76番札所 『 西福寺 』

2011-09-29 16:43:03 | 住職の活動日記
 今回の巡礼は 『 本蔵院壇信徒 』 の方々が中心で

出発も本蔵院ということで、フェリー・島原鉄道を使っての合流はありませんので

気分的にも楽なものがあります。

 高速道路は走ること、ひた走り、佐世保へまいります。

いつものコースで、73番 『 西光寺 』 さんから打ち始め、

76番 『 西福寺 』 へ





     




 とても身につまされるお話で、皆さん共感を持って聞き入っておられます。






      





とてもお話が上手です。

そして、今の世の中の盲点を突いたお話で、納得し、考えさせられます。





     





奥の院は不思議な空間で、巨岩、奇岩がおりなす様子は、

古代の世界に引き込まれるような錯覚に陥ります。


 ここのお寺も、足の悪い方には少しの難所です。

バスを降りて緩やかなアップダウンの山道をだらだらと歩きます。





      




途中、とても小さなかわいい花を眺めながら、

 「 この花は げんのしょうこ ですよ。 」

と教えていただきました。

ほっと疲れがとれるようです。





      





9月のはじめに訪れた時にはまだ青々としていた稲穂も

黄金色に色づいていました。

あぜ道には彼岸花も彩を添えています。



  これから、空腹山満腹寺 で昼食と相成ります。










 
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秋の大祭 不動護摩祈願

2011-09-28 23:01:40 | 住職の活動日記
 金木犀も満開のようです。

境内というよりかは、外の道に向かって、良い香りを漂わせています。

通られる方には、金木犀の香りのシャワーを浴びながらの道すがらでしょう。





     




この金木犀はちょうどお寺の鬼門に当たるところに植えられています。

鬼門にはいい香りの木ということが鬼門よけになるのでしょう。


 今日のお不動さまには、お参りにお見えになる方には

金木犀の香りが何よりのおもてなしではないかと思います。





     




 匂いはするが形はない、形がないけど香りがある

昔の方は形はないけど感じ取ることができる、その奥ゆかしさに

仏さま、ご先祖さまを感じ取ったのでしょう。


 今日のお護摩も、遠くは天草より車に乗り合わせて見えになりました。

護摩の量もとても多く、仏具も衣もすべてが熱気につつまれました。

太鼓に合わせての 「 般若心経 」 「 お不動さまのご真言 」

自然と力がこもります。





     





 護摩を焚いてるときの写真は、残念ながら私は撮ることができません。

このゴマの灰を見て、祈りの様子をご想像してください。


 今日は 「 お不動さま、って どういう仏さま ? 」

いまさらながら、とお思いでしょうが、

わかったようで、簡単に説明するには難しい仏様であります。


 また、次の機会にでも アップ しようと思います。





     




 『 五鈷杵 』 『 五鈷鈴 』 

一つの祈りを形としてあらわしたものです。

使い込まれたこの仏具には歴史を感じます。



 明日からまた 「 巡礼 」 です。

今月は気の抜けない日々が最後まで続きます。



     






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今日の彼岸花

2011-09-28 08:41:05 | 住職の活動日記
 今朝お参りの途中、修行大師をお参りしていますと、

彼岸花が 『 満開よ ! 』 と目に飛び込んできました。





    




 ここの群れが一番元気で、数も増えてきているように思います。

お彼岸にはちょっと間に合わなかったけれど、

「 お不動さまの大祭 」 には見事に咲きました。





    





 しかし、ここの 「 黄色の彼岸花 」 はやっとつぼみです。

この彼岸花はまっ黄色の、普通の彼岸花の花の形と少し違っています。


 今日はお不動さまの大祭です。

五色の幔幕も張り、内陣の荘厳もできて、

台所ではお接待の 「 赤飯・お煮しめ 」 の準備に大童の様子です。

お天気も清清しい秋晴れのようです。

 大祭としては今年最後のお参りになります。


   お参りお待ちいたしております。   






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What is This  ? 

2011-09-27 21:01:31 | 住職の活動日記
    




 
 一見  ねずみの置物 ?





    




 こうやって、セットで並べてみると、  

猫のカップにねずみのお人形  …  ?



 

    

     




 こうやっておいてみると、


   「 カップの蓋 」  になるねずみの置物です。




 娘からの土産だったのですが、

親父へのみやげとなると、ずいぶん悩んだそうです。

母親は女性同士ということもあり、なんとかほしいものが感じ取れるのでしょうが、

おやじ、となると    そりゃ困りますよね !!

ねずみ年にちなんで、お値段もそこそこ

悩んだ結果だったようです。


 でも、ま~   「 おやじにも 」  と考えてくれるだけでも

ありがたいことです。







     




 愛用させていただきます。    








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いい香りにつつまれて

2011-09-27 09:29:43 | 住職の活動日記
 今朝、どこからともなくいい香りが漂ってきます。

金木犀かな ??

 彼岸花が咲き出し、金木犀も小さな花をつけ始めているようです。




     




 こんな大きな木にしては、とても小さなかわいい花が咲くのです。





     




 そして、こんな小さな花から、庭一面に広がるような香りを漂わせる力を

持っていることが不思議です。


 お彼岸も終わり、明日は 『 お不動さまの大祭 』 です。


  「 仏さまは香を持って食となす 」


ということがお経に書いてあります。

金木犀の香りは、

 お不動さまにも諸仏諸菩薩そしておまいりの方々に何よりの供養となることでしょう。











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にょきにょき彼岸花

2011-09-26 22:26:42 | 住職の活動日記
 やっと咲き出しました。

何とか彼岸のうちに間に合ったようです。




    




 一気に伸び始め芽を出してきました。

アジサイが邪魔なのではないかと思っていましたが、

なんのその、伸びだしたら、しっかり葉の間から花を見せてくれています。






    




この彼岸花も先日はまだ、やっと顔を出したに過ぎなかったのです。




    




 ぎっしりと茎を出したところです。 ( 昨日 )

この彼岸花にとっては上にはアジサイの葉っぱがぎっしりなのですが、

昨日は心配してました。




     




 このくらいの蕾だったのです。

アジサイご苦労様、この花の色も七変化の最後の色でしょうか??




     




 アップででもとって見ました。

この花が一晩で花を開いていくのです。

自然の働きの力強さには恐れ入るばかりです。



 先日お参りしたときに、仏壇にお供えしてあった彼岸花です。



    




 真っ赤で花の形が丸い球のような姿です。

豪華絢爛という彼岸花でしたので     させていただきました。


 これからは彼岸花が楽しめそうです  






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今週の言葉 9/26~10/2 『 習うより慣れよ 』

2011-09-25 23:37:14 | 今週の言葉
       『 習うより慣れよ 』


 昔からのことわざです。

仏教では 「 五欲 」 ということを言います。

つまり 「 食欲・性欲・睡眠欲・財産欲・名誉欲 」 のことです。

「 食欲・性欲・睡眠欲 」 は生きるための本能的な欲望です。

この三つが満たされてくると、お金がほしくなり、お金がたまってくると

最後は名誉がほしくなってきます。

 このことは当然の人が生きていくうえで至極当然のことです。

しかし、気になったのは 「 睡眠欲 」 です。

寝ることも欲望なのか ??

 お経の中では 「 睡眠懶堕 」 (すいみんらんだ ) という言葉で出てきます。

堕懶というのは怠けるということです。

怠けるということは、仏道修行においては 「 一服する 」 ということです。

 師匠の三浦先生も、

   「 一服するときは死ぬときでいい ! 」

と、日々精進されていました。

堕懶ということの反対は 「 精進 」 ということです。 

普通は、精進もするけど、時々休むと休憩が入るんですけど、

仏教ではそうは言わないのです。

といいますのも、そこに腰を落ち着けてしまうと、もう転落してしまうのです。

歩み続ける、そこに仏道の本当の意味があります。

だから、仏道ということを一言でいうと、戒律とか智慧とか三昧などいろいろいいますが、

やはり 「 精進 」 ということに尽きると思います。


 仕事にしても芸術にしてもこの精進ということがなかったら

いい作品は生まれないと思います。

 版画家の棟方志功さんは、

  「 私は自分の仕事で苦労した覚えはない。なぜなら本当の仕事は
 
    自然に出てくるはずで、苦労したものは仕事とはいえない。

    しかも、技のスランプなど絶対にないと断言する。」

と、語っておられます。

版画を彫るということと生きるということが一つになった境地なのでしょう。


 よく 「 仏法は毛穴から入る 」 といいます。

その場に身を置く、その仕事に身を浸す、そこから本当の仕事は生まれてくるのでしょう。


中村邦夫という社長さんも、

 「 プラン・ドウ・チェック・アクション 」 

 ( 発想せよ、行動せよ、検証せよ、実現せよ ) を任されれば。

 人は総じて意欲的になるものである。勉強にしろ仕事にしろ、親や上司に

 強制されてやっているうちは本物ではない。本来は誰でも好きなジャンル、

 得意の分野を持っているはずだ。」

と、述べておられます。


 いま、当院の 『 宗良 』 も醍醐寺の伝法学院で学んでいます。

これからが本格的な修行が始まってきます。

滝に打たれたり、正座、勤行、掃除、すべてが慣れないことばかりだと思います。

一年間、365日、その場に身を置くことにより、お坊さんとしての

気配が身についていくのでしょう。


 『 習うより慣れろ 』 です。

その空気を身に染ましていくということが大切なのです。






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INAC神戸・黒糖ドーナッツ棒

2011-09-23 22:17:53 | 住職の活動日記
 お彼岸の中日、久しぶりの晴れ上がった快晴に恵まれました。

お墓参り日和です。

菩提樹苑の墓参もたくさんの方々で賑わったようです。

当院でもお堂いっぱいのお参りでおまいりの方々で賑わいを見せていました。


 不思議なご縁で 「 黒糖ドーナッツ棒 」 のお供えをいただきました。




    




 ここの 「 ふじバンビ 」 の会長様とはお母様の代からのお参りで、

お檀家さんではないのですが、お彼岸にはずっとお参りいただいています。

それで今日は 『 INAC神戸 』 のロゴ入りケースの

「 ドーナッツ棒 」 も頂きました。





    




 「 なでしこジャパン 」 の活躍で、 「 黒糖ドーナッツ棒 」 も、

一躍人気騒然 !!、 お店のほうも終日賑わいを見せているということです。


 なぜ、熊本の会社が神戸の 「 INAC神戸 」 のスポンサーなのだろうと

思っていましたら、会長も社長さんも兵庫のご出身だそうです。


 「 その当時はどこもスポンサーが取れなくて、私のほうに回ってきたのですよ。 」

 「 もう少しスポンサー契約がありますので …  」


思わぬ経済効果に喜んでおられました。

 頂いた 「 黒糖ドーナッツ棒 」 はお接待で、お参りの方々に少しずつ

お持ち帰りいただきました。


 後片付けも終わり、夕食時

  「 お彼岸ってなに ?? 」

 突然の娘からの質問状

 お酒も入り、頭の中は   状態 !!  

そういわれてみると、とっさに返答できない   


 今日のお説教は何だったのだろう ?

やはりまだまだ、言葉の吟味が足りない。

若い子に、問われたとき、いちいち説明するのでなく、

ぱっと切り返せる、そしてなるほど  と思わせる言葉が必要です。


 今日の最後の締めで、一本やられた感じです。   

   ( 人生、そろそろ終盤戦、まだ麓でうろうろ

     でも、一歩ずつ、行きつ戻りつしながら

     歩みを進めるしかありません。

     作作修習です。)







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