本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

西京極幼稚園 23年度 保育発表会

2012-02-27 21:46:54 | 住職の活動日記
 26日 「 西京極幼稚園 」 へ

『 保育発表会 』 の参観へ行ってまいりました。

 毎回行く度に、新しい発見があり、そのことより、なによりも楽しい 

ことが一番の収穫です。

 結構、ファンの方がいらして、また東京からお見えの方とご一緒でした。

お仕事柄、あちこちの幼稚園で 「 保育発表会 」 のお誘いがあるそうです。

  『 うちのは素晴らしいから是非是非 ! 』

  ということで、お邪魔しますが、西京極のを見ていると

  とても比べ物になりません。

と、熱く語っておられました。

 また今回は珍しく、上海からも幼稚園の理事長先生が見学にお見えになられました。


 とても印象に残ったのは、

微妙に変化しているというか、成長しているそして成熟している。

 昔はリハーサルから見続けていましたので、

踊りの中に先生の癖がよくわかるのです。

 不思議なもので、先生方の意外な癖が足の動きとか手の動きに出てきます。

おかしなもので40年も見ていますとそんなところが気になったのです。

 ところが今回は前から続いている踊りの振り付けを踏襲しつつも

微妙に変化して、新しいものに生まれ変わっているように思いました。


 脱皮した

という印象です。

 ( 門外漢のわたしが言うのも大変失礼と思いますが … )

そのように作り上げてこられた先生方のご努力には頭が下がります。


 西京極幼稚園は一体感がとても和んで見ることができます。

踊る園児さんも一生懸命なら、それを見る保護者、おばあちゃんまで

リズムに合わせて一緒に首を振っておられます。

 それを指導された先生方も大変だったろうと思います。


少しご紹介します。

 ( 園児さんの顔は極力出せませんので、)



   


 『 安宅関 』 の 弁慶が義経を金剛杖で打つ場面です。

見てるこちらも涙がこみ上げてきます。

 たぶん子どもさん方にも内容はわからないと思います。

けど、わかるのです。 心に響くのです。



   上海の幼稚園の理事長さんの話ですが、

  今はどこでも、英語とか算数など知的教育ばかりで、

  心に響く感動する、ということを教えることが無くなりました。

   このことは、昨年暮れにお会いした、韓国、台湾の理事長先生も

  同じことをおっしゃっておられました。

 このことは、今、世界的に教育が抱えている問題のようにも思います。


 いまはやりの 「 AKB 」 ですか、とてもリズミカルな曲も

子ども達はよく乗って踊るものです。

 新しい曲もあり、民族的な曲もあり、古典もあり、


   



 こういう、お遍路さんの曲も上手に踊っていました。


何よりも手足それも指先まで踊っている、のが素晴らしい !!


   



 なかなか、こういう足先の表現はベテランの域です。

昨日の今週の言葉ではないですが、

 「 神は細部に宿る 」

まさにそのように、おどりの手先足先までこころが通じている、

ここまでのご指導は先生方の並々ならぬ子どもたちに対する

愛情の賜物でしょう。

 子供たちの持てる力を十二分に引き出しておられるのです。


今の時代、たかが 「 踊り 」 なんて、

という声もあるようです。

 それより、知識だ !!

しかし、わかるわからないを超えて、こころの底に

響いてくる、こういう教育が一番大切なのです。

 子どもたちは歌の内容、歌詞の意味はわかりませんが、

その曲の醸し出す雰囲気はしっかりとこころに受けとめているのです。


 密かに、どういう時代が来ようと、この教育だけは是非続けてほしいと願っています。


 上海の理事長先生もとても衝撃を受けておられました。

 そして、こういう教育を上海でも実践したい !!


 京都の小さな幼稚園での取り組みですが、

とても大きな教育の事業に取り組んでおられるように感じました。











コメント
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