本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

京の夏の旅 「上賀茂神社と下鴨神社」

2017-09-01 15:58:57 | 住職の活動日記

普段見られない文化財の特別公開が

9月までの間開かれています。

今回は

「名建築」「眺望」「庭園美」

がテーマのようです。

そこで、早速

上賀茂神社と下鴨神社へ

家内の実家の近くということもあり

また娘が結婚式を挙げたという

こともあって

上賀茂神社はよく足を運ぶのです。

 

 

上賀茂神社、正式には

賀茂別雷神社

(かもわけいかづちじんじゃ)

というのが正式名称です。

 

 

大きな鳥居をくぐり

拝殿を通って受付へ

お祓いを受けて本殿へ

 

 

「浄掛」(じょうかけ)という

輪袈裟のような、紙で出来たもの

 

 

紙には今修理中の桧皮が

すりこんであります。

 

写真撮影は禁止なので、

本殿・権殿(ごんでん)を参拝

権殿は本殿と同じ造り

もし何かあった時、

神さまが遷られる場所ということです。

 

そして、今修理中の楼門へ

 

 

神主さんの案内でヘルメットをかぶり

足場を上がっていきます。

間近に見る檜皮葺、

もう完成したらあと40年は

こういう機会はないということです。

 

 

上賀茂神社の境内を流れる川

とても好きな流れです。

 

 

神馬舎、今は暑いので避暑に行って

中は留守、

神さまが乗られる馬を

奉納したことが始まりで

その後、

大きな絵馬を奉納するようになり

それが次第に小さな絵馬になった

ということです。

 

引き続き、下鴨神社へ

ここも正式には

「賀茂御祖神社」

(かもみおやじんじゃ)

といいます。

昔は二社合わせて「賀茂社」と

いっていたようです。

賀茂川も下鴨神社から下流は

鴨川と書き、

それより上流は賀茂川と表記する

ということです。

 

 

お清めをして本殿へ

間近でお参りできるのですが

神聖な場所ということで禁撮影

 

しかし、

一番見たかったのは

「大炊殿」(おおいどの)

神様へお供えする食事を作る所

 

 

大きな竈(かまど)です

 

 

調理台です

 

 

その向かい側にお供え用の器

出来上がった神さまの食事

 

 

山海珍味でしょうか

 

 

色とりどりの品が供えられます

 

 

これはまた珍しい

みたらし団子の原型です

もとはこういう扇型の竹に刺した

ということです。

 

この大炊殿は塀を隔てて

本殿の隣に位置しています。

出来立てをすぐにお供えする

ということなのでしょう。

 

ここには

自然に生えた二葉葵があり

 

 

二葉葵は他の草に覆われると

死んでしまい、

自然に生えたのが残っているのは

これだけだそうです

隣には新たに植えた二葉葵が

ありましたが

つくかどうかはこれから

ということです。

 

そこには井戸もあり、

御車舎もあります。

 

 

唐車と書いてありましたが

牛車(ぎっしゃ)です

 

 

大切に保存されています。

 

その奥には

 

 

儀装車というのでしょうか

確か、流鏑馬の時

宮司さんが乗っておられた車です。

 

ここから裏へ回ると

本殿を裏からお参りできます。

 

 

美しい竹の垣根に沿っていくと

本殿裏へ

 

 

遠目越しにお屋根だけ

撮らさせていただきました。

二葉葵の御紋です。

裏にも立派な鳥居があり、

「裏から失礼します」

とお参りさせていただきました。

 

下鴨神社の御祭神は

賀茂一族の長「賀茂建角身命」と

(かもたけつねみのみこと)

「賀茂玉依媛命」

(かもたまよりひめのみこと)

です。

その玉依比命が産んだ子供が

上賀茂神社の御祭神

「賀茂別雷大神」

(かもわけいかづちのおおかみ)

ということで、

この二社は簡単には親子関係

ということでしょう。

それで、下鴨神社は

「賀茂御祖神社」

(かもみおやじんじゃ)

というのです。

 

時間が取れれば

他の特別公開の所を見て回りたいと

思っております。

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする