宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

恐れ入谷の笠井3インチクレイフォード接眼部

2014-12-10 23:24:00 | 撮影機材
GINJI-300FNについて笠井さんに意見したところ、全部無視されました。
ユーザの立場からして、当然起こりうるトラブルをご指摘申し上げたのも
無視されましたねえ~。

ご意見無用のようです!

予め申し上げますが、私はクレーマーでは有りませんよ。
GINJI-300FNを200%使いこなそうとしているユーザです。

イケナイなあ~と感じたのは、

1.ヤマト便のあんちゃんが箱を落としたのは、箱が持ち難いからと言う一件。
  段ボールの梱包も弱いし、中身も踊っていたので気を付けてねと伝えた件。

2.鏡筒の丸め加工精度が悪く、筒先も主鏡セル部も止めネジが全部半締めだった
  と伝えた一件。

3.ドローチューブの上側固定ネジの左右にあるM4セットビスが抜け落ちて
   鏡筒内に転がっていましたよと教えてあげた一件。

以上、全部無視!

そして、

これから書くことは最も重要かつ危険な因子ですが、
もう笠井さんには言いません。当該3インチクレイフォード接眼部を使った鏡筒
を持っている方には参考になる筈です。

ではヤバイ順から。

4.M78リングを取ってしまうと、ドローチューブごとリニアガイドが鏡筒内に
  真っ逆さまに落下する!! しかも、リテナーのボールベアリングが取れて
  鏡筒内に散乱する。

このように2インチ接眼部を外そうとするとM78リング部から外れる可能性大。


この中間のリングがドローチューブの抜け落ちストッパーになっている。
2インチスリーブではなく、M74リングに直接コレクターやCCDを取り付けようと
してうっかり外してしまう可能性が非常に大きい。


で、外すとこうなります!!!!!



リニアガイドにストッパーが無いため、無残、ドローチューブは一気に鏡筒内へ
落下することになるのです。しかも、ボールベアリングがリテナーから外れて
そこいらじゅうに散乱するという最悪状態。


笠井トレーディングの製品説明で、コレクターなどを使う場合は2インチ
抜き差しタイプを使えと書いてあるのはこの為なんだな、と納得。
2インチ抜き差しでは剛性が不足なのでソリッドにネジ部を使いたくなるのが
マニアな方々でしょうに。
私はリニアガイドにストッパーが無いので不安になり、手を添えてドローチューブ
を外したから大事には至りませんでしたが、普通は斜鏡か主鏡が割れると思うね。
ただ、
リテナーからボールが抜け落ちるとは思っていなかったのでこの画像ですよ。

さて、そのリニアガイドですがこんな所に付いていました。


有りえねー。
まさかのノーフライス加工ですか。
しかもR面にムリヤリ止めている。こんなのあってインカ帝国だよ。

次、

ココのM4セットビスが抜け落ちて鏡筒内でコロコロしておった!


本来、この内側にはテフロン板などが入っていてドローチューブに与圧を掛けて
居る筈ですよね? と笠井氏に聞いてみたら、
それは屈折用のファインダー台座取り付けタップであり、反射では全く無用
なのでM4セットビスが入っているのだ。
と、
ここだけは返事が来た。
しかし、
M4セットビス一個では私の個体みたいに直ぐに緩んで鏡筒内に落ち、鏡が傷付く
可能性が有る為、2重ロックにするべきですよね?
と伝えたら・・・また無視。

何れは改造して剛性アップをしますが、当面はこんな感じで一時しのぎの与圧ネジ。


------------ ヤバイところはココまで -----------

------ 以下は、そうだったのか3インチクレイフォード接眼部・解体新書 -----

・リニアクレイフォードユニットがプラスチックであった。

ココをプラで、しかも、こんなに薄肉で作ったら割れるべ!


スプリングワッシャーを入れて締め過ぎ防止。


・悲しき張りぼてドローチューブ。

まずはコレ見てよ。




外観からは15mm厚程も有りそうな立派なアウターも、
裏から見れはホレ、この通りじゃ。

よーく見てよ。

ね、

なんと、

リニアガイドだけで受けているんですよ!
しかも、
そのリニアガイドは↑で示したように薄肉R面に固定されている訳です。
なので、
当然に上部ロックネジを締めれば”グニョグニョ”する道理ですわ。

かの抜け落ちたM4ネジは、肉厚わずか3.8mmのアウターチューブにある訳です。
振動で抜け落ちない訳が無いし、そもそもテフロンの与圧ガイドも無い。

ホント、気絶しそうだよ。

どうやったらこういう設計になるかなあ~?

ハッキリ言って、ビクセンの接眼部が高級品に思える構造だね。

こりゃアウトだ。

ちなみに・・・鏡筒は0.8mmの鉄板丸めです。(ミザール10cmF6と同じ(V)o¥o(V))


たわまぬ先の裏打ち板必須だわ。

どうじゃ、恐れ入ったじゃろ。
これが現実というものじゃ。
カッコ良い外観からは想像もつかぬ化けの皮。
前途多難なヤツを買ってもうた。

コメント (4)
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GINJI-300FN on ニューアトラクス改

2014-12-10 22:15:00 | 撮影機材
GINJI-300FNをニューアトラクス改に載せてみました。
これでバランスしているので余裕があります。ウェイトは合計20Kg。


ニューアトラクス改BL仕様(爆)


思ったほど大きくは感じません。後ろに写っているヤツのせいかも・・・


総重量は115Kgになりました。
ウェイトはダンベル用2.5KgX6=15kg + 微調整用のタカハシI型赤道儀用5Kgで合計20Kgです。
”ニューアトラクス改BL仕様”とでも言うべきウェイトシャフトの長さ。
標準+φ25mm真ちゅう延長シャフト110mm+φ18mm高橋規格シャフト175mmです。
標準シャフトのままでも25Kgにすればバランスしますが、シャフトの調整幅が
少なくなるのと、追加のダンベル錘を買わねばならず妥協しました。

ロスマンディー互換ダブテールプレートは平べったく、アリガタ部も当たり幅が少ない
ため、AOK大型アリミゾ金具ひとつではこの鏡筒を保持出来ませんでした。
おまけにスベリ抜け防止ストッパーも無かったので危険な構造です。
2個使えば鏡筒の保持は出来ると思いますが、手持ちの大型アリガタを付けました。
当面は子ガメを載せてガイドする予定です。


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