昨晩、いつもの森へ行って来ました。
夕方まで雨模様だったのですが、DSO狙いとしては期待できる
気圧配置で、予想通りの好シーイングでした。
用事を済ませて出発が22時、現地着23時。
アレ? 誰もいないじゃ~ありませんか!
まあ、お月さんが2時30分まで居るため、実質2時間程度しか撮影
出来ませんが、昨今のNarrowBandImagingブームでツワモノが
いらっしゃると思ったのですけど。
という事で、今回はASI294MC_Pro+ZWO-CN15F4(600mm)でテストです。
NGC4145_NGC4151付近 , Gain=250 , 120X60s , 2h total
Dark=5 , SkyFlat=5(等倍なのでデカイですよ!)
7200秒加算してこの程度です、ハイ。
光害地で600mm程度の焦点距離、しかも、たった60秒露光の画像に
フラットを当てたらどうなるか・・・
ま、
ただの超露光不足画像ですよね。
それを120枚加算しても、この程度ってことです。
・結果として言えること・・・
|
+->県民の森Pという光害地で600mm程度の焦点距離、かつ、まっとうなフラットを
当てた場合、ただの超露光不足画像になるだけである。
600mm程度なら、普通に露光して加算平均した方が良い。
ちなみに、
ダーク画像だけ当てて10枚加算したのがコチラ。
183MMならフラット当てても大丈夫そうですね。
ラッキーなイメージングは、フラットが難しいという事です。
------------------------------------------
撮影日時:2019/03/16-17
撮影場所:県民の森P
天候:快晴、弱風、結霜なし
気温:-3℃
星空指数:県民の森Pとして90%
シーイング:5/5
撮像鏡筒:ZWO-CN15F4 , 15cmF4 , fl=600mm
カメラ:ZWO-ASI294MC_Pro (Sony IMX294CJK Back Side Illuminated CMOS 4/3inch)
FilterWheel:無し
コマコレクター:SkyWatcher ComaCorrector F4
Gain:250
冷却温度:-20℃
露光:60sec X 120枚
Dark:5枚
SkyFlat:5枚
ファイルフォーマット:Fits 16bit
赤道儀:TS-90s
ガイド:50mmF4ガイドスコープ + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.3
極軸合わせ:90s極軸望遠鏡+PHD2のドリフトアライン機能
ASCOM Platform 6.3
撮像ソフト:SharpCap3.2_Pro
現像ソフト:SI7
微調整:PhotoShopCC_2019
撮像用PC:ASUS T100HA Win10_64bit , USB_3.1C
ガイド&FilterWheel用PC:ThinkPad SL510 Win10_32bit , USB_2.0
------------------------------------------
・ドリフトアラインにて極軸を合わせ込んだ。
|
+->これにより、撮像全行程に於いて星の位置ズレがほぼ無かった。
PHD2による位置ズレ問題は、実は極軸設定の甘さが絡んでいそうである。
・16日夕方まで雨ながら、21時からは快晴微風。
更に高気圧の後端、等圧線1本と言う好条件に恵まれシーイング5/5(天頂付近)。
・PHD2のガイドパラメータ、R.A.アグレッシブネス=20、DEC.アグレッシブネス=50とした。
90sの場合、モータードライブが停止か2倍速などと粗いため。
これにより、RMS=1"角台で推移。前回とは雲泥の差である。
・極軸設定が甘い状態で赤緯軸目盛環を再設定してはいけない。
前回の極軸設定ミス時、うっかり赤緯軸目盛環を再設定してしまい、0.5度程も
狂っていた。反省しきり。
・撮像用PCをT100HAにして可動運用したのは良かったが、
何故か2時頃に突然ブラックアウトしてダウン!!
|
+->バッテリー容量はまだまだ残っていた筈だが、
一気に、突然ブラックアウトして落ちてしまった。
一旦はAnkerモバイルバッテリーで再起動させたが、
どうにも動作が遅くてダメダメとなった。
修復プロセスが動いていたと思われるが、ACアダプターで
再起動させて運用再開。しかし、しばらくは動作が遅すぎる
状態が続いた。その後、まあまあ復活して最後まで撮像出来た。
Dark , Flatを撮る頃には普通に使えるように戻っていた。
どうも内部バッテリ駆動で外部機器を繋げるのは不安定のようだ。
そもそも、バッテリーだけだと起動すらしないダンマリ現象があったから
ACアダプターでの運用としていた。Ankerのモバイルバッテリーで運用すれば
大丈夫かもしれない。
今回、PCを分けていたので助かった。これは大きなメリットである。
撮像がコケた時も、PHD2やステラには影響が無かった。
・本当はASI183MM_Proをメインで使う予定だったが、2時間しかない状態では無謀だった。
・コマコレのバックフォーカスをキッチリ測定して再設定した。
好シーイングの助けもあり、素晴らしい撮像結果を得られた。
|
+->600mmでは51.66mmが指定値だが、フィルターを入れることを想定し、
52.5mmにセットした。(3mm厚フィルターで+1mm焦点距離が伸びる)
⊿t=t(1-1/n) , t=基板厚 , nは屈折率で、約1.5(BK7,540nm)とした。
が、
LPS-P2を入れ忘れたという・・・
それでもこの星像。ComaCorrectorF4素晴らしい!
・やはりLiveViewは使い易い。
ピントもシーイングも手に取るように分かる。
バーティノフマスクは使わなかった。
・Flat画像には、60secのダーク減算を適用した。
・バッチ処理をやる必要あり!!
|
+->ワークフローを登録してバッチ処理すれば良い。
今回は”ベイヤーRGB変換1”というワークフローを作成し、60枚一気に
処理した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・1カット1分なので、頭から10枚一組で加算処理(ダメ画像は外す)。
RGB変換を行う。
オートストレッチ、マトリックス色彩補正、デジ現は一切行わない。
↓
120枚全部の処理が終わったら、この12枚を更に”加算、バイキュービック”する。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
って思ったが、294MCの1画像は22.3MB、183MMは38.4MBなのであった!!
つまり、
60枚一気に読み込んで処理しても、メモリー消費量が8.5GB/15.9GBと余裕だった。
な~んだ、183MMより余裕があるではないか。
という事で、初めの10カットは10枚でコンポジットしたが、残りの110枚は2回に分けて処理すれば良い。
・コンポジットの際、基準星を指定し、FWHMと評価計算値を見る必要がある。
今回のFWHMは、概ね3.5~4.2の範囲で収まっている。
位置合わせ後の合成結果=3.96であった。(選択する星の明るさによらない)
|
+->ASI294MCは1画素4.63μmであるから、18.33μmである。
・1カット60secだとガイドミスも皆無だ。
120枚全てが使えなくても、選別する余地がある。←結局、1カットもミス無し。
同じ2時間露光でも、従来通り1カット10分×12枚だと、諸々の失敗が懸念される。
10枚加算すれば同等になるなら、像もシャープだし、その方が良いに決まっている。
|
+->出来た画像の露光時間が 7200sec になっている。
真っ白になるかと思ったが、ならなかった。
・バッチ・ワークフロー処理をして出来た大量ファイルを、どうやって自動保存するのか?
それもワークフローで設定できるのか?
これが出来ないと、再処理の時にメンドクサイ。
|
+->この辺りは今後考えれば良い。
・120枚(120分)で1枚の失敗も無かった!!
・結果として言えること・・・
|
+->県民の森Pという光害地で600mm程度の焦点距離、かつ、まっとうなフラットを
当てた場合、ただの超露光不足画像になるだけである。
600mm程度なら、普通に露光して加算平均した方が良い。
夕方まで雨模様だったのですが、DSO狙いとしては期待できる
気圧配置で、予想通りの好シーイングでした。
用事を済ませて出発が22時、現地着23時。
アレ? 誰もいないじゃ~ありませんか!
まあ、お月さんが2時30分まで居るため、実質2時間程度しか撮影
出来ませんが、昨今のNarrowBandImagingブームでツワモノが
いらっしゃると思ったのですけど。
という事で、今回はASI294MC_Pro+ZWO-CN15F4(600mm)でテストです。
NGC4145_NGC4151付近 , Gain=250 , 120X60s , 2h total
Dark=5 , SkyFlat=5(等倍なのでデカイですよ!)
7200秒加算してこの程度です、ハイ。
光害地で600mm程度の焦点距離、しかも、たった60秒露光の画像に
フラットを当てたらどうなるか・・・
ま、
ただの超露光不足画像ですよね。
それを120枚加算しても、この程度ってことです。
・結果として言えること・・・
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+->県民の森Pという光害地で600mm程度の焦点距離、かつ、まっとうなフラットを
当てた場合、ただの超露光不足画像になるだけである。
600mm程度なら、普通に露光して加算平均した方が良い。
ちなみに、
ダーク画像だけ当てて10枚加算したのがコチラ。
183MMならフラット当てても大丈夫そうですね。
ラッキーなイメージングは、フラットが難しいという事です。
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撮影日時:2019/03/16-17
撮影場所:県民の森P
天候:快晴、弱風、結霜なし
気温:-3℃
星空指数:県民の森Pとして90%
シーイング:5/5
撮像鏡筒:ZWO-CN15F4 , 15cmF4 , fl=600mm
カメラ:ZWO-ASI294MC_Pro (Sony IMX294CJK Back Side Illuminated CMOS 4/3inch)
FilterWheel:無し
コマコレクター:SkyWatcher ComaCorrector F4
Gain:250
冷却温度:-20℃
露光:60sec X 120枚
Dark:5枚
SkyFlat:5枚
ファイルフォーマット:Fits 16bit
赤道儀:TS-90s
ガイド:50mmF4ガイドスコープ + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.3
極軸合わせ:90s極軸望遠鏡+PHD2のドリフトアライン機能
ASCOM Platform 6.3
撮像ソフト:SharpCap3.2_Pro
現像ソフト:SI7
微調整:PhotoShopCC_2019
撮像用PC:ASUS T100HA Win10_64bit , USB_3.1C
ガイド&FilterWheel用PC:ThinkPad SL510 Win10_32bit , USB_2.0
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・ドリフトアラインにて極軸を合わせ込んだ。
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+->これにより、撮像全行程に於いて星の位置ズレがほぼ無かった。
PHD2による位置ズレ問題は、実は極軸設定の甘さが絡んでいそうである。
・16日夕方まで雨ながら、21時からは快晴微風。
更に高気圧の後端、等圧線1本と言う好条件に恵まれシーイング5/5(天頂付近)。
・PHD2のガイドパラメータ、R.A.アグレッシブネス=20、DEC.アグレッシブネス=50とした。
90sの場合、モータードライブが停止か2倍速などと粗いため。
これにより、RMS=1"角台で推移。前回とは雲泥の差である。
・極軸設定が甘い状態で赤緯軸目盛環を再設定してはいけない。
前回の極軸設定ミス時、うっかり赤緯軸目盛環を再設定してしまい、0.5度程も
狂っていた。反省しきり。
・撮像用PCをT100HAにして可動運用したのは良かったが、
何故か2時頃に突然ブラックアウトしてダウン!!
|
+->バッテリー容量はまだまだ残っていた筈だが、
一気に、突然ブラックアウトして落ちてしまった。
一旦はAnkerモバイルバッテリーで再起動させたが、
どうにも動作が遅くてダメダメとなった。
修復プロセスが動いていたと思われるが、ACアダプターで
再起動させて運用再開。しかし、しばらくは動作が遅すぎる
状態が続いた。その後、まあまあ復活して最後まで撮像出来た。
Dark , Flatを撮る頃には普通に使えるように戻っていた。
どうも内部バッテリ駆動で外部機器を繋げるのは不安定のようだ。
そもそも、バッテリーだけだと起動すらしないダンマリ現象があったから
ACアダプターでの運用としていた。Ankerのモバイルバッテリーで運用すれば
大丈夫かもしれない。
今回、PCを分けていたので助かった。これは大きなメリットである。
撮像がコケた時も、PHD2やステラには影響が無かった。
・本当はASI183MM_Proをメインで使う予定だったが、2時間しかない状態では無謀だった。
・コマコレのバックフォーカスをキッチリ測定して再設定した。
好シーイングの助けもあり、素晴らしい撮像結果を得られた。
|
+->600mmでは51.66mmが指定値だが、フィルターを入れることを想定し、
52.5mmにセットした。(3mm厚フィルターで+1mm焦点距離が伸びる)
⊿t=t(1-1/n) , t=基板厚 , nは屈折率で、約1.5(BK7,540nm)とした。
が、
LPS-P2を入れ忘れたという・・・
それでもこの星像。ComaCorrectorF4素晴らしい!
・やはりLiveViewは使い易い。
ピントもシーイングも手に取るように分かる。
バーティノフマスクは使わなかった。
・Flat画像には、60secのダーク減算を適用した。
・バッチ処理をやる必要あり!!
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+->ワークフローを登録してバッチ処理すれば良い。
今回は”ベイヤーRGB変換1”というワークフローを作成し、60枚一気に
処理した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・1カット1分なので、頭から10枚一組で加算処理(ダメ画像は外す)。
RGB変換を行う。
オートストレッチ、マトリックス色彩補正、デジ現は一切行わない。
↓
120枚全部の処理が終わったら、この12枚を更に”加算、バイキュービック”する。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
って思ったが、294MCの1画像は22.3MB、183MMは38.4MBなのであった!!
つまり、
60枚一気に読み込んで処理しても、メモリー消費量が8.5GB/15.9GBと余裕だった。
な~んだ、183MMより余裕があるではないか。
という事で、初めの10カットは10枚でコンポジットしたが、残りの110枚は2回に分けて処理すれば良い。
・コンポジットの際、基準星を指定し、FWHMと評価計算値を見る必要がある。
今回のFWHMは、概ね3.5~4.2の範囲で収まっている。
位置合わせ後の合成結果=3.96であった。(選択する星の明るさによらない)
|
+->ASI294MCは1画素4.63μmであるから、18.33μmである。
・1カット60secだとガイドミスも皆無だ。
120枚全てが使えなくても、選別する余地がある。←結局、1カットもミス無し。
同じ2時間露光でも、従来通り1カット10分×12枚だと、諸々の失敗が懸念される。
10枚加算すれば同等になるなら、像もシャープだし、その方が良いに決まっている。
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+->出来た画像の露光時間が 7200sec になっている。
真っ白になるかと思ったが、ならなかった。
・バッチ・ワークフロー処理をして出来た大量ファイルを、どうやって自動保存するのか?
それもワークフローで設定できるのか?
これが出来ないと、再処理の時にメンドクサイ。
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+->この辺りは今後考えれば良い。
・120枚(120分)で1枚の失敗も無かった!!
・結果として言えること・・・
|
+->県民の森Pという光害地で600mm程度の焦点距離、かつ、まっとうなフラットを
当てた場合、ただの超露光不足画像になるだけである。
600mm程度なら、普通に露光して加算平均した方が良い。