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床の間はデットスペースか?

2009-12-04 21:34:30 | 日記
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我がマンションには 
和室はあっても床の間がない。

実家の床の間は年中同じ掛け軸がかかっていたし、
いただきもののお菓子の箱や、
シーズンオフのストーブとか扇風機置き場(!)になっていた

「和室にはもれなく付いてるムダな場所」
イコール「デッド・スペース」程度の認識だったので
床の間がないことに疑問すら感じなかったのだけど・・。


昨日は室礼(しつらい)のお手伝いでした。K様宅です。

玄関・廊下の絵皿や花器を冬バージョンに替えたり、
クリスマスツリーを飾ったり、
クリスタルのサンタさんと
銀のキャンドルスタンドを磨いたり。

「インテリア」より
「しつらい」の言葉がしっくりくる調度品の数々の
すべてに指定席が決まっており、

季節の節目節目に入れ替えるお手伝いは
見て触って眺めて手入れして、
バランスを考えて配置して・・

とっても楽しい


100はあろうか、と思われる掛け軸の中から
K様が「大好き」とおっしゃる雪景色の画を選び、
床の間の 秋の山水画と取り替えた時、

ちょうど西日が障子越しに柔らかく差し込んできて
他に何もない和の空間に
光と影と掛け軸の宇宙が広がった・・・気がした。

「凜とした空気」って こういう空間のことなのね。


日本人でありながら 
和の暮らしとは無縁のマンション暮らしでは
感じることがない懐かしい感覚。

床の間はたった一畳のだけど
マヌケの間ではなく、ムダな空間でもない。

季節ごとにしつらいを替えて おもてなしをしたり
日本人独特の文化・美学・感性を表現するギャラリーなのだ。

狭い中に豊かな「間」があるのが日本の住まいの良さ。

茶の間、居間、欄間、間がたくさんあるね。
縁側、軒下などもそうと言える。


現代の狭い住宅事情では 床の間があったとしても
ちょうどよい「デットスペース」として
納戸になったり仏間になったり寝床になったりと、
家庭によって使い方はさまざまであるし、それは仕方ないことだけど

「間」のゆとり。
この年になって(いくつだっけ~?)やっとちゃんと理解した日デシタ。