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我がマンションには
和室はあっても床の間がない。
実家の床の間は年中同じ掛け軸がかかっていたし、
いただきもののお菓子の箱や、
シーズンオフのストーブとか扇風機置き場(!)になっていた
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「和室にはもれなく付いてるムダな場所」
イコール「デッド・スペース」程度の認識だったので
床の間がないことに疑問すら感じなかったのだけど・・。
昨日は室礼(しつらい)のお手伝いでした。K様宅です。
玄関・廊下の絵皿や花器を冬バージョンに替えたり、
クリスマスツリーを飾ったり、
クリスタルのサンタさんと
銀のキャンドルスタンドを磨いたり。
「インテリア」より
「しつらい」の言葉がしっくりくる調度品の数々の
すべてに指定席が決まっており、
季節の節目節目に入れ替えるお手伝いは
見て触って眺めて手入れして、
バランスを考えて配置して・・
とっても楽しい
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100はあろうか、と思われる掛け軸の中から
K様が「大好き」とおっしゃる雪景色の画を選び、
床の間の 秋の山水画と取り替えた時、
ちょうど西日が障子越しに柔らかく差し込んできて
他に何もない和の空間に
光と影と掛け軸の宇宙が広がった・・・気がした。
「凜とした空気」って こういう空間のことなのね。
日本人でありながら
和の暮らしとは無縁のマンション暮らしでは
感じることがない懐かしい感覚。
床の間はたった一畳の間だけど
マヌケの間ではなく、ムダな空間でもない。
季節ごとにしつらいを替えて おもてなしをしたり
日本人独特の文化・美学・感性を表現するギャラリーなのだ。
狭い中に豊かな「間」があるのが日本の住まいの良さ。
茶の間、居間、欄間、間がたくさんあるね。
縁側、軒下などもそうと言える。
現代の狭い住宅事情では 床の間があったとしても
ちょうどよい「デットスペース」として
納戸になったり仏間になったり寝床になったりと、
家庭によって使い方はさまざまであるし、それは仕方ないことだけど
「間」のゆとり。
この年になって(いくつだっけ~?)やっとちゃんと理解した日デシタ。