TATSURO SHIBUYA + ARCHITECTURE LANDSCAPE DESIGN STUDIO

アーキテクチュアは建築、ランドスケープは景観。風景を生かす建築環境デザインに取組んでいます。

久保桜(くぼのさくら)/存続の危機に瀕している国指定天然記念物の桜古木

2011-05-05 19:28:23 | いいとこ
山形県長井市の伊佐沢(いさざわ)地区にある国指定天然記念物のエドヒガンザクラの古木、久保桜(くぼのさくら)
今年もGWの連休中に花が満開となり、その姿を見に行くことができました。

国の天然記念物に指定されていながら、久保桜は日本三大桜や五大桜と呼ばれている桜に比べると知名度は低いのですが、その儚げな美しさは他の桜とは比べようがありません。

エドヒガンザクラは、桜の古種で桜の中でも、長寿命といわれる樹木のひとつです。
ただ、樹齢1,200年ともいわれるこの古木は、ここ数年で樹勢の衰えが目立つようになってきています。

長井市は市とはいえ、人口3万人の小さな街のため、久保桜を維持してゆくための十分な費用を捻出できていないのが現状です。
市としての中長期的な観光戦略がないため、久保桜から中途半端に離れた場所にコミュニティセンターを建てるなど、施設の立地計画が場当たり的で、地域の資源をうまくつなげるという考えが感じられません。

例えば、久保桜に隣接する小学校にコミュニティセンターを合築するなどのアイデアはなかったのでしょうか?少子化で児童数も少ないというきっかけを街づくりに活かすチャンスだったと思います。
自分とも関係が深い地域だけに、とても歯がゆさを感じました。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

心のバリアフリーとは

2011-03-10 16:44:52 | いいとこ
地下鉄出入口の階段に設置されたインスタレーションのアイデアがすばらしい。
Piano stairs - TheFunTheory.com - Rolighetsteorin.se

普段、エスカレーターを使っている人も、ちょっとしたアイデアで階段を利用するようになる。
しかも、人びとの様子を見ていると、老若男女とても楽しそうにしている。

アイデアひとつで、人を幸せにするような、そんな計画。

心のバリアフリーを考えたとき、こういうアイデアはありだと思う。
ただ、一般化しようとすると、うまくいかない。
これはあくまでインスタレーションであって、ほかのすべての階段と「ほんの少し違う」から。

そこを意識して計画できるか、それに気づくことができるかどうかも非常に大切な能力だと私は思う。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Salar de Uyuni(ウユニ塩湖)

2010-12-24 23:09:44 | いいとこ
ボリビアの小さな町ウユニにある塩原

高低差がほとんどないため、雨期に降った雨がたまり、鏡のように空を映す「天空の鏡」が出現する。


なんにもないけれど、それがすごく魅力的な風景。素の美しさ。

複雑なものは、整理することで単純になる。
複雑なものより単純なものの方が美しい。
単純なものの中にある複雑さは、さらに美しい。

無印良品のポスターにも採用されたこともうなづける。
きっと、コンセプトがすごく近かったのだろう。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

美しい渡り廊下/Connecting Corridor at Art Museum Chur

2010-12-18 23:44:35 | いいとこ
ピーター・ズントーのクール美術館の渡り廊下(1990)@スイス、クール

1876年に建てられた邸宅と1940年に建てられた博物館とをつなぐ、とても小さな渡り廊下。
歴史的な2つの建物を美術館として再生したプロジェクト。

このとても小さなプロジェクトの、しかし、とてつもなく情報量の多い縮尺1/20の手書き図面を見たときに、私は建築とは大きさではないと感じました。

そして、驚くことに、この渡り廊下が木造だという事実。
研ぎ澄まされたディテールをさりげなく。

小さなプロジェクトでも、人々の記憶に残る風景をつくる仕事がしたいものだと強く思いました。



※写真はWebより転載いたしました。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

暮らしのお店@安城市

2010-12-08 23:33:30 | いいとこ
安城出身のD君の案内でエコタウン桜井に併せて訪問した暮らしのお店

ここは野菜&スープバイキングのお店、パンデュース(パン屋さん)、セキユリヲさんのセレクトショップ、木のお家(モデルハウス)の4つが一緒になった、まさに「暮らしのお店」。

それぞれのお店は中で緩やかに分かれているので、食事をしなくてもパンだけ買いにフラッと出かけてもいい。
バイキングの野菜は店先で購入することもできる。
まるで、おいしいものが集まる市場のようだ。

今回は慌ただしいお昼になってしまったので、こんど時間を取ってじっくり再訪したいと思います。
パンデュースのおいしいパンと、セキユリヲさんセレクトのアアルトコーヒーは、週末の朝にゆっくりと味わいたい。
読みかけの本と共に、外にお出かけしてもいい。

おいしい食べ物があるとそのまわりの空間が豊かになるような気がする。。
「おいしい生活」という糸井重里さんの名コピーを思い出しました。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

菊地成孔@ブルーノート/本物にふれることの大切さ

2010-11-30 23:55:51 | いいとこ
菊地成孔さんの生演奏を聞きにブルーノートに行ってきました。

リアルタイムDUBエフェクトは、最初、難解過ぎておいていかれましたが、しだいに、会場全体が熱く引き込まれていって、最後はすごいグルーブを感じました。
予定時間を大幅に超えてノリにノッた演奏は、本当にライブでしか感じることのできない貴重な体験でした。

それにしても、凄すぎる。そして、ジャズはリレーなのだと思いました。
それぞれのパートがセメギ合いながら、ぐるぐると巡っていく。それが、強かったり弱かったり、早かったり、スローだったり。
その緊張感。
これは、建築にも通じるものがありそうです。そういえば、ジャジーな建築というのがかつて流行りました。。

CDで聞くよりは断然に、ライブがいい。
改めて、「本物」にふれる機会は大切にしなくてはいけないと強く感じました。


三陸産の生牡蠣。こちらもホンモノ。絶品でした!
牡蠣とシャンパンを味わいながら、本物の音楽に酔いしれました。
こんな文化的な生活っていうのも、日常の中の大切なスパイス。これからも大切にしていきたいものです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

永平寺@福井県

2010-09-13 23:46:33 | いいとこ
学会大会で富山に行った機会に福井県の永平寺に行ってきました。

ここは曹洞宗の大本山として知られ、現在も多くのお坊さんが修行されている場所でもあります。
建物の配置は巨大な仏殿をはじめとした建築群が傾斜地に沿って建てられており、それらを回廊が結んでいます。まるで山全体がお寺のような、しかし全て内部化されている空間。
もしかすると、回廊は冬季の積雪などに対応して設置されたものなのかもしれませんが、傾斜地に展開する回廊から見る外部のランドスケープ、シークエンスは、とても新鮮な印象を受けました。


巨大な仏殿


斜面に沿って配置された寺院をめぐる階段状の回廊。まるで雅叙園の百段階段のよう。


回廊の庇越しに見る建物の屋根


大庫院と呼ばれる厨房兼事務所には、稼動するものとしては日本最古と呼ばれるエレベーターが設置してありました。

かつて建築部材として使用していたといわれる巨大なすりこぎ棒は、なでると料理がうまくなるらしいので、しっかりとなでてきました。。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

深大寺/鬼太郎茶屋のツリーハウス

2010-07-27 22:48:40 | いいとこ
小石川植物園のショクダイオオコンニャクではなく、深大寺へ。

久しぶりに行ったのですが、緑がたくさんあるところは落ち着きます。
たまたま乗ったバスで「鬼太郎茶屋」が近くにあると知りました。
どうやら「ゲゲゲの女房」関連らしい。

いってみたら、モミジの木の上に鬼太郎の家を発見。
佇まいも木漏れ日の中でとてもよい感じ。
子供の頃につくった秘密基地のように、樹の上に住むことができたら素敵だと思います。

そんな樹の上の生活のような体験を建築でもできないものかと思案中です。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もし、大都市のメインストリートが農場になったら。

2010-05-24 14:30:34 | いいとこ
パリのシャンゼリゼ通りが期間限定で農場に変身というニュース。
もし、大都市のメインストリートが農場になったら。。


考えてみただけで、ワクワクするようなことを実現してしまったのだからすばらしい。
35歳以下の若者で組織する農業組合が主催だという。

こういう街が楽しくなるようなイベントを実行に移すには関係者の多大な苦労があったと思うのだが、それを少しも垣間見せずにやってしまうとことが、カッコいいと思う。

今年はCOP10が名古屋で開催されるらしいのだが、メインストリートを農場にするようなインパクトのあることをやれたらいいのに。。


※写真はロイター通信より。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

近所の植物屋さん

2009-09-06 15:21:00 | いいとこ
週末は近所を探索。
植物屋さん:「boq
ガランとした倉庫のような空間に大きな植物がゴロゴロしていて、緑好きには楽園のような場所。

中にカフェも併設していて、緑に囲まれてお茶もできるみたい。

そして、値段も財布にやさしい。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする