TATSURO SHIBUYA + ARCHITECTURE LANDSCAPE DESIGN STUDIO

アーキテクチュアは建築、ランドスケープは景観。風景を生かす建築環境デザインに取組んでいます。

ビューイング・コリドー

2005-01-10 18:33:34 | 用語集
 日本でも本格的な「景観コントロール」が、景観3法の施行により実施されようとしています。
地方や郊外といった白地地区だけでなく、都心においても法が確立されたことで、これまで以上に建築、都市計画においても「質」が評価されることになるのでしょうか。。

 いかんせん、まだ施行されたばかりですから、建築設計に対するインセンティブ(いわゆるアメとムチ)や、評価制度の確立などを含めた景観コントロールの手法については、先進国である欧米に学ぶ姿勢も必要かもしれません。
 ある本に書いてあったのですが、都計図やマスタープランで扱うのは、あくまで2Dでしかありませんが、景観は、扱う範囲が3Dになるため、広域としての地区指定だけでなく、風景を観賞する地点を定めた「視点場」からの規制を行う必要があるとのこと。。

 先進国である欧米ではロンドンのビューイング・コリドー(Viewing corridor)、バンクーバーのビュー・コーンなどのように、新築する建物が、歴史的な建造物や風景などを遮ることがないように、建築限界というか、景観限界?が決められています。
だから、ロンドンのセントポールが、どこからでもランドマークになっていたりするんですね。。

 日本にも昔から「富士見坂」というものがありましたが、今は超高層ビルが乱立したために、実際に富士山の見える坂は少なくなったと聞きました。
そういえば、最近の品川のインターシティや汐留のシオサイトなんかも異常な密度ですよね。。

なんか、仕事とかじゃなくって「景観」に関して、自由な提案をしていたいものです。例えば、TOKYO Viewing Corridor (TVC) Projectと名づけて、東京で美しい風景(ビューポイント)を地図上にマッピングして、それを遮蔽しないための景観限界範囲を示すなど・・・。
日本では、岡山県の景観条令により、背景保全地区制度が制定されていますが、それをもうちょっと、親しみやすく提案できないものでしょうか。。
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