米子高専で初代医工連携研究センター長をされていた大塚茂氏の講演を聞きました。地政学的分析での産業振興の方向性や、環日本海経済圏を中国側から見た日本、台湾、フィリピンの位置関係から考える経済的連携の可能性など、一度見たことのある地図でしたが、経済の視点では見たことがなかったので新鮮でした。
そして、本題の医工連携でしたが、企業と連携して胃カメラの時に嚥下を防ぐマウスピースや、漏れにくい紙おむつが一番売れているそうです。このような医学・介護に関係するものの開発などをされてきたそうで、個人的には、人口減少の進む中山間地域で生活し続けるには、デジタル化が進まないといけないと思っていたので、医療は、進んでいるんだと安心させられました。
意見交換の時に、実際は今、止まっているそうで、やはり人だということでした。デジタル社会に向けて、中心になってくる米子高専生が鳥取で課題が解決っできるような研究を続けて、鳥取県から医療分野をはじめとした、様々な分野のIOT化を進めていってほしいと思います。それには、資金が必要となるので、企業が連携できるところからになるとは思いますが、そこで生まれる利益を次の研究投資に使えるような循環ができることが理想だと思いました。
こうした貴重な人材が県内に残れる環境づくりが急がれます。