何をするでなく、日盛りをのんびりと我が家で過ごしている。息子たちがピカピカに磨いてくれ、さらに風通しを考え配置換えをしてくれたおかげで、快適なお盆を迎えられたようだ。ぼくのしたことと言えば、可燃物を焼却場まで運んだことぐらいか。日曜だというのに、午前中であれば受け付けてくれるのが、ありがたいことだ。テレビで高校野球を観戦しながら、ネルソン デミルのアップ・カントリー
を読み始めた。ご存知であろう、映画化もされた『将軍の娘』の続編だ。既に陸軍犯罪捜査部を退役して間もないポール・ブレナーが上司カール・ヘルマン大佐に呼び出され、自らも従軍したこともあるベトナム戦争時代の犯罪を手がけることになる。
傑作『将軍の娘』を凌ぐ続編!
こんな惹句(じゃっく)に弱いのはいかがなものか、と思いつつ、それでもページをめくる手が早くなるほどの面白さ、どうやらお盆の間に読破してしまいそうだ。それにしても映画の方だが、ジョン・トラヴォルタはミス・キャストのような気がしてならない。映画化されている本を読むと、当然、登場人物が映画のキャストとかぶる。これは読書のスピードに貢献してくれて良いことなのだが、トラボルタではいささか濃すぎて、興醒めの観がある。ま、映画に失望しても原作は裏切らない。中味が充分に濃いのだから。
傑作『将軍の娘』を凌ぐ続編!
こんな惹句(じゃっく)に弱いのはいかがなものか、と思いつつ、それでもページをめくる手が早くなるほどの面白さ、どうやらお盆の間に読破してしまいそうだ。それにしても映画の方だが、ジョン・トラヴォルタはミス・キャストのような気がしてならない。映画化されている本を読むと、当然、登場人物が映画のキャストとかぶる。これは読書のスピードに貢献してくれて良いことなのだが、トラボルタではいささか濃すぎて、興醒めの観がある。ま、映画に失望しても原作は裏切らない。中味が充分に濃いのだから。
今日は姪っ子の誕生日だ。お盆前に帰したのだが、まだ姪離れができていない。寂しいのだ。たまらずお祝いの電話を入れた。自由課題もほぼ完成し、宿題はすべて仕上げたと言う。恐るべし、12歳。我が家では決して見られなかった光景が電話の向こうにあるのだ。
「宿題は最後の3日間でやっつける」
家の息子たちの言葉だった。
「提出日までに間に合わせば…」
これは中学生時代のぼくだった。妹だって似たりよったりだったと記憶するのだが、はてさて…。
部屋を整理するとよいことがあるものだ。懐かしいCDを見つけた。Nashville: The Original Motion Picture Soundtrack [SOUNDTRACK] [FROM US] [IMPORT]である。ロバート・アルトマン監督作品のサウンドトラックだが、音楽作りはすべて役者が担当している。歌の得意なキース・キャラダインの巧さは別格としても、なにしろ主題歌“I'm Easy”はアカデミーとゴールデン・グローブの主題歌賞を受賞したぐらいだ、バッサ・クレメンツのフィドルが随所で聴けるのが嬉しい。秘蔵の品だから丁寧に隠したつもり。ところが、例によってその場所を失念したことによってすっかり諦めていた盤だ。少し得した気分でいる。