子どもの頃から忘れ物の名人だ。ハンカチは持っていてもティッシュを忘れるといった類は毎度のことだ。珈琲が沸いた頃かと注ぎに行くと水を入れ忘れている。水は入れてあっても電源を入れてない。粗忽な性分なのだと諦めているが、
「そろそろ始まったね」
と言われることのないよう心しているつもりだったのに…。
「そろそろ始まったね」
と言われることのないよう心しているつもりだったのに…。
例によって朝から探しモノにかかりきりだ。モノは携帯電話。何度もコールするのだが、それらしき音は聞こえない。どうやら電池切れにも気づかなかったようだ。おかげで部屋は散らかる一方だ。目に見えないけれど、ぼくに繋がる命綱のようにも思えて。ふだんこんな思いは抱かないが、紛失するとなると現金なものだ。
思えば携帯電話の歴史は短い。誰が、電話がこんなにまで小さくなると予想しただろうか。終いには切手よりもミニなものになってもおかしくない。それどころか徘徊老人になる頃にはチップになって耳元に埋め込まれるかも知れない。居場所が即座に特定されるだろう。先ほどのニュースで携帯電話の履歴から少女殺しの犯人が逮捕された模様だ。事件の発端にもなることもあれば、その解決にも貢献するのが携帯か。無造作に扱ってはならない。結局は枕元の死角となるところで見つかった訳だが、珍しくも外からの着信はなかったようで一安心する。
次男が友だちから風のようにうたが流れていた DVD-BOXを借りてきてくれた。『風に吹かれて』にグッとくる世代だ。ゆっくり観る暇があるだろうか。CDならBGMになるが、映像となるとそれではチトもったいない。ただでさえチャングムの誓いを追っかけるのに慌しいから悩む、悩む。それにしても贅沢な選択肢ではないかい。
ブログもこの記事で140本目だ。