横浜のほほん・続

植物や生き物を見ながら歩いて感じたことなどを中心に日々を綴る。

どうしてソクズなのか

2018-07-17 06:46:17 | 日記



瀬谷市民の森の林縁にヒカゲチョウがいた。






森の中に入っていくと落ち葉の上にクロヒカゲがいた。
ヒカゲチョウはやや明るいところを好み、翅の色もやや明るい。
クロヒカゲの方は黒と言うほどではないが暗い色の翅を持ち、
後翅の蛇の目の近くを走る線がクロヒカゲの方が深く食い込んでいる。






市民の森を上川井方面に抜ける道沿いに毎年ソクズが咲く。多年草らしい。
これまでは何本かが見えるのを楽しみにしていた。






ところがその一角の草木が何故か刈り取られて少し奥に入れるようになると、
そこにソクズが群生していることが分かった。
ソクズはどうやら地下茎を延ばして繁殖するらしい。






3mmぐらいの小さな白い花が多数で花序を作り、ところどころに黄色い腺体が見える。
虫を集める作戦なのだろうが、アリ以外はあまり見かけない。
それでも、まばらに赤い実ができるので受粉はしているらしいが、
地下茎があるから花にはさほど期待していないのかも知れない。






クズの花も咲き出した。
ソクズとクズは親類ではない。ソクズは粗葛でも祖葛でも素葛でもない。
ソクズは漢字では蒴藋(サクダク)と書くが、それがどうしてソクズなのかよく分からない。



コメント (2)
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