どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

震災・コンパクトシティ

2011-06-22 22:39:59 | インポート
小学生のときには環境問題や核爆弾問題がいっぱいあって、未来がどうなるのかよくわからない状態だった。そのせいか私の上や同年台のアニメーターや漫画家で環境汚染や核戦争後の世界を書く人が多いように思える。
そんな折にそれじゃあそれらをいっさい解決しようと、小学生ならでは考えた事が究極のコンパクトシティだった。山一つをつぶして作る超巨大マンション、これに人口20万が住める。なかはエレベーターはもちろん歩く歩道も完備。息抜きの別荘エリアもあったりする。
このマンションから工業エリアや商業エリアまで電車で繋がっており、それが緊密化しているという形だった。
うん、ませた小学生だね。
大人になってもこの考え方は捨てきれないのだが、どうも問題がある。
まず、マンションの社会構造なのだ。小学生だから均一だろうと思っていたが、大人になるとさすがそれは出来ないのがよくわかっている。近所の問題も、物理的な距離があるから何とかなっているのもよくわかる。実際この考えをイラストにした直後に、アメリカの団地が地域崩壊した例をニュース9だと思うが見てこれは不可能だと思った。
コンパクトシティの概念そのものが出てきたのは、最近の事だ。縮小する人口と拡大して過疎化した郊外をどうするのかで考えだされた。ただこの概念がこうして出てくるためには、土地の所有に魅力がなくなったのが大きい。そして都市生活に日本人が慣れた事もあると思う。
このコンパクトシティの概念は、今回の復興に役立つだろうか?
実は難しいのではないのかと考えている。まず都市化されていない。その上土地の所有に対する概念が都市とは違う所にある。土地の所有はどうにでも使える可能性なのだ。
都市においては土地の所有は値上がりする可能性で、固定資産税もかかる厄介なものだ。これが値下がりする可能性と税金のバランスを考えればあきらめざるを得ない。ましてや利便性まで考えれば土地の所有は、マンションなりに換わって、可能性を犠牲にするしかない。
土地所有は、本来なら上屋をどう建ててもいいし何を作ってもいいものだ。法的な規制はとてつもなく大きいが、土地を所有する事はこの可能性を広げる。家庭菜園程度ならいくらでも大丈夫だ。将来マンションを建てる可能性もあるし、道路が通る可能性もある。しかも地方なら固定資産税も安い。維持は出来る。
コンパクトシティは、この可能性をあきらめる事からはじめなければ行けない。今回の復興では重要な概念だが、そこに問題がある。新しい土地の利用に関して、開発の可能性を担保した方がいいだろう。それがうまく出来なければ成功しないだろう。
これが小学生のときに見落としていた最大の欠陥だ。なにかの可能性が無ければ、そこに人は住まない。東京でがんばれる人も、可能性が無ければ住めないだろう。
これはまた小学生のときに聞いた、ブラジルの首都ブラジリアの失敗でもある。土地利用の可能性が全くなかったからだ。おまけに自動車保有が前提で計画された都市だったからだ。


震災・暴動

2011-06-22 20:12:03 | インポート
海外からこんな大災害があっても日本人は秩序だって行動し、暴動や略奪が無かったと感心された。
私はあまのじゃくなので、これは本当なのか初めの頃から考えている。もしもそうなら逆に無かった理由を考えてもいいだろう。
まず社会的に脈絡の無い日本人の男子のみが突然に集められた村で、こういった災害があったらどうなるだろう。もちろん貧富の差は極端にあるとする。特に食料と水は偏在しているとする。
すると食料と水を持っている人が、利他的な行動をおこすかどうかにかかっている事が解る。多分日本人だから利他的な行動になるだろう。持っている人間が利己的に動いた場合、その金持ちの所に泥棒が増える可能性がある。
そこに1年救援がこないと更に条件を厳しくしよう。すると泥棒だけでなく暴動や略奪が起きる可能性は、日本人だからといってもあり得るだろう。
神戸のときには空き巣狙いの泥棒はあった。そして打ち捨てられた鍋窯などの日用品の拝借泥棒はいっぱいあった。さらにボランティアの炊き出しとして出した豚汁を一杯1000円で売っていた人もいたらしい(都市伝説かもしれない)。
今回も泥棒はあった。金庫が開けられて中身が盗まれた事件もある。押し込み強盗もあったようだ。ただ地元の人間は、これは他県の人間か外人の仕業だろうとしている。
決して犯罪が無い訳ではないのだ。それでも少ないのは、日本人の特性だとは思わない。
暴動や略奪が無かったのは、明日があるからなのではないだろうか。明日もここに住んでいるだろうという自分を考えると、一時的にしても村八分になる可能性がある事は避けたい。また将来も住んでいると思えば、やれない。
便乗値上げも無かったのは、結果これだろう。地域から嫌われたらそこで商売は出来ない。
そこで商売や人生を送りたいと思わなければ、略奪や便乗値上げも可能だろう。ましてやこそ泥は可能だ。見つからなければいいのだ。そして逃げれる場所があれば更に可能だろう。
神戸の豚汁の件などもそのたぐいだ。しかし誰もが逃げられない。特に大きい企業は絶対に逃げられない。もしもイオンがあそこで便乗値上げをしたら、確実にグループごと破滅する。また神戸の時も広域暴力団が大々的な炊き出しをした(伝説の炊き出しで、最高にうまかったらしい)。暴力団ですら地域から逃げられない。
他の世界で暴動や略奪が起きるのは、土地に対する帰属意識が薄くどこにでも逃げれるからと考えればいいのかもしれない。貧富の差が大きければそうなるだろう。商売も絶対的に強ければ便乗値上げは出来る。それも貧富の差があればの事だろう。差が大きすぎて貧しいハイチは、明日を選択出来なかったのだろう。
私はこの暴動も略奪も無いということを逆に考えている。日本人がいかに土地に縛られているかだ。そしてそこそこに豊かであるからたまたまそうなっていると考えている。日本人の倫理観というより、土地に対する思いがそうさせているだけではないかと思う。そしてそのしがらみの深さを感じる。
ただこれ以上明日が続くとどうなるだろう。そればっかりは解らない。
政府に、希望をくれとはいわない。政府に無いのは誰もが知っている。ただただ、我慢する事をがんばっている状況は、もうそろそろ止めて欲しい。広大な地域が荒廃する可能性は、あるのだから。



骨折・生活4

2011-06-22 18:18:33 | インポート
さてすっかり忘れていた事があった。洗濯だ。特に2槽式を使っているので、いちいち自分で洗濯機に水を入れなければ行けない。もちろんホースを買ったのもこれを意識はしている。風呂の残り湯をバケツでくんでいれるのも一回の量が多くなければ出来る。そこまでは解っていた。
問題はどうやって干すかだ。家は縁側にも干せる場所があるが普段でも位置が高い。そこで普段は2階の室内で干すのだが、自分の身長より高い事をすっかり忘れていた。松葉杖では胸より高い所で洗濯は干せない。おまけに車いすは上げられない。
すっかり忘れていて2階に洗濯物を干しに上がって気がついた。左足で片足立ちで干すしかないのだ。おまけに冬の湿度対策のため寝床の上にある。布団が邪魔だ。干場を移動したがこれも一苦労。結局片足たちで洗濯を干すのだが、首から洗濯物をまとめて下げていたのだ。これがバランスをとるのに邪魔になる。とはいえ洗濯物を床において立ったり座ったりを繰り返しながら洗濯を干すのはもっと考えられない。立ったままでバランスをとりながら床にあるものを拾う事はできるが、回数が多い。事故が起きる可能性は増える。
でも洗ったばかりのものを、団子にして放っておく事も出来ない。もう無理矢理干しました。その日は左膝が少し痛かった。
これは解決出来る事だが、次にたたんでタンスにしまうという苦行が待ち構えている。とりあえず出来る事だけをしようと思う。


骨折・生活3

2011-06-22 17:53:15 | インポート
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一応趣味で花なんか育ている。趣味というかほとんど生活の一部なのだ。
ところがこの水やりがうまく出来ない。入院中は全然出来なくて枯らしかけた。そこで今後を予想してホースと散水機を買ったのだが、水圧が高くてどうもなぎ倒してしまう。そこで水圧を低くして霧モードで散水すると、松葉杖で立っている時間が長くなる。どうもうまく行かない。
更に裏庭にもプランターが置いてあって、それにも水やりが必要なのだがホースを松葉杖で引っ張り回すのはちょっときつい。松葉杖とホースがぶつからないように慎重に引き回さなければ、転びそうになる。
かといってこの緊急事態だから、枯らしてよいとは思えない。おまけに入院前に種まきをしていた花がかなり大きくなって移植が必要になっている。もうなんとかするしかない。椅子を運んで、ポットを運んで、苗を運んで、一回ずつ動かなきゃ行けない。いつもなら一発で運べるのに。用土がそばにおいてあったので何とかなったが、土が遠くにおいてあったら、もっと大変だったろう。
苗が大きくなりすぎてずいぶん根をブチブチ切っての移植になった。無事活着できるだろうか。



パナソニックの発明

2011-06-22 14:30:44 | インポート
昨日面白いニュースが入った。パナソニックが温水を流すと発電出来るというパイプを作ったのだ。原理は古くから知られていた。実用化されている例では、人工衛星に搭載されている原子力電池だろう。核物質の崩壊熱と宇宙空間の超低温のギャップを利用して発電する。旧ソ連ではシベリアにこの電池を置いて地域発電にしていた。(これは実は相当問題がある。やろうと思えば原発からの廃棄燃料でもこれは作れるのだが、長期間核物質を密閉出来る容器が作れないので作れないでいる。結果シベリアでの核汚染の現況となっている。)
詳細は
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn110620-2/jn110620-2.html#1
この発明のすごい所は、パイプ状に加工した事だ。単純にパイプに隙間無くこの素子を並べても出来るが、効率が違う事は単純に解るだろう。
この技術を使えば、発電所や工場のボイラーからの廃熱利用の姿も変わるだろう。また海や川に流していた温排水の問題も緩和されるのではないだろうか。電気としてエネルギーを取り出すので、廃熱量が下がるからだ。
そして今まで景観上の問題や環境面での問題を抱えていた地熱発電も(温泉地が国立公園内に多い事、地熱を得るのにボーリングが必要な事、得られた蒸気や温水に有害物質が混じっている事が多い事、発電で使った蒸気を冷やすための冷却水が山間地なので大きくとれない事、温排水の環境負荷と地下水の低下を防止するため冷やした蒸気を地下に戻すための井戸が必要な事)これで変わるのではないだろうか。なにしろわき出しているものをそのまま使えるので環境負荷が小さい。また源泉の温度が高い場合、沢水で薄めたりしていたものが電気を生み出すようになる。温泉地のイメージアップにも使えそうだ。この素子の向きを逆にして冷水を通して発電出来れば、温泉地特有の湯の花などの沈殿物からのメンテナンスもしやすくなるだろう。
問題はコスト。発表はされていないが、かなり高そう。これからの技術だろう。