買い物には車いすを使っている。盛岡市社会福祉協議会から借りたものだ。ここでも2台試乗して今の機種にした。
日進医療機器という会社のもので、日本で初めてオーダー車いすをはじめた会社でもある。車いすスポーツの世界では有名な企業だ。特にチェアスキーでは、パラリンピックでメダルをとったので知っている人も多い。
この会社が昔作ったIRという機種だが、どうも高級品らしい。そのせいかよく走る。とはいえ同じ会社の汎用品も試乗したが同じくよく走るので、会社のノウハウがあるのだろう。
耐加重が100キロということで、借りている最中に壊れる事は無いだろう。
ただそんな機種でも、屋外となると路面の問題が出てくる。買い物に行くときは、ほとんど直線の道路だ。一応軽車両なので道路の左端を走るのだが、道路は排水の関係で山形になっている。なので左の車輪を一杯こいで、右の手で右にブレーキをかけながら走らないとまっすぐに進まない。これに道路工事の跡が正しくない場合なんか、斜面が逆になっていたりしてその度に修正して進まなければ行けない。とにかく微少地形に左右される。
それでも条件さえよければジョギング並みのスピードで前に進む事が出来る。
買いもの袋を後ろの手押し用のハンドルに引っ掛けて帰るのだが、車いすメーカーはやらないで欲しいようだ。実際私の体重でも10キロ以上の荷物をかける事は危険だと思う。つまりテコの原理で後ろにひっくりかえやすくなるのだ。車いすの最大の危険はひっくり返る事。これを防止するアタッチメントも世の中にはあるが、病院の車いすにはほとんどついていないので注意が必要だ。
実は車いすもある意味4輪車なので、重心位置がとても大切になる。どうゆう事かと言えば、車輪とキャスターにどう体重を分散させるかで走りが決まってしまう。また小回りもかなり変わる。基本的に少し前傾姿勢の方がよく進む。キャスターに体重を分散させるのだ。これはどんな車いすでも変わらない。
更に上り坂や下り坂では、その斜度で重心位置が変わってしまう。例えば上り坂で、デンと座っていると上半身の重さで重心が車輪の軸より後ろに下がってしまう。とても転びやすくなるのだ。体を前に倒して重心位置をコントロールする。下り坂ではこの逆だが、急な坂の場合背もたれの角度の問題があってバックでおりなければ行けない事もある。またキャスターとフットレストの位置の問題でフットレストが地面にひっかっかって前に進めない事もある。
この重心位置のコントロールなのだが、小さい段差やキャスターがはまりそうな下水の簀の子を乗り越える時も必要なのだが、障害者では劇場のような緩やかな階段だったら自分で乗り降り出来るようになるらしい。隙間を進むために方輪走行なんかも出来るようになるようだ。
病院外来で身長190体重150の畳一枚以上の立派な若者とすれ違った。とても目が合ったので簡単に会話した。どうも私と同じ場所の骨折らしい。病院では大きい事はいい事ではない。この病院では、あなたにあう車いすは1台しか無い。リハビリ室にある。それだけはしゃべった。
最もレントゲン検査台の耐加重の上限である事は言わなかった。それ以上にチタンの棒があるかどうかとかはしゃべらなかった。
病院では大きい事は、全くよい事ではない。ほとんどよくない。
彼の無事を祈る。
日進医療機器という会社のもので、日本で初めてオーダー車いすをはじめた会社でもある。車いすスポーツの世界では有名な企業だ。特にチェアスキーでは、パラリンピックでメダルをとったので知っている人も多い。
この会社が昔作ったIRという機種だが、どうも高級品らしい。そのせいかよく走る。とはいえ同じ会社の汎用品も試乗したが同じくよく走るので、会社のノウハウがあるのだろう。
耐加重が100キロということで、借りている最中に壊れる事は無いだろう。
ただそんな機種でも、屋外となると路面の問題が出てくる。買い物に行くときは、ほとんど直線の道路だ。一応軽車両なので道路の左端を走るのだが、道路は排水の関係で山形になっている。なので左の車輪を一杯こいで、右の手で右にブレーキをかけながら走らないとまっすぐに進まない。これに道路工事の跡が正しくない場合なんか、斜面が逆になっていたりしてその度に修正して進まなければ行けない。とにかく微少地形に左右される。
それでも条件さえよければジョギング並みのスピードで前に進む事が出来る。
買いもの袋を後ろの手押し用のハンドルに引っ掛けて帰るのだが、車いすメーカーはやらないで欲しいようだ。実際私の体重でも10キロ以上の荷物をかける事は危険だと思う。つまりテコの原理で後ろにひっくりかえやすくなるのだ。車いすの最大の危険はひっくり返る事。これを防止するアタッチメントも世の中にはあるが、病院の車いすにはほとんどついていないので注意が必要だ。
実は車いすもある意味4輪車なので、重心位置がとても大切になる。どうゆう事かと言えば、車輪とキャスターにどう体重を分散させるかで走りが決まってしまう。また小回りもかなり変わる。基本的に少し前傾姿勢の方がよく進む。キャスターに体重を分散させるのだ。これはどんな車いすでも変わらない。
更に上り坂や下り坂では、その斜度で重心位置が変わってしまう。例えば上り坂で、デンと座っていると上半身の重さで重心が車輪の軸より後ろに下がってしまう。とても転びやすくなるのだ。体を前に倒して重心位置をコントロールする。下り坂ではこの逆だが、急な坂の場合背もたれの角度の問題があってバックでおりなければ行けない事もある。またキャスターとフットレストの位置の問題でフットレストが地面にひっかっかって前に進めない事もある。
この重心位置のコントロールなのだが、小さい段差やキャスターがはまりそうな下水の簀の子を乗り越える時も必要なのだが、障害者では劇場のような緩やかな階段だったら自分で乗り降り出来るようになるらしい。隙間を進むために方輪走行なんかも出来るようになるようだ。
病院外来で身長190体重150の畳一枚以上の立派な若者とすれ違った。とても目が合ったので簡単に会話した。どうも私と同じ場所の骨折らしい。病院では大きい事はいい事ではない。この病院では、あなたにあう車いすは1台しか無い。リハビリ室にある。それだけはしゃべった。
最もレントゲン検査台の耐加重の上限である事は言わなかった。それ以上にチタンの棒があるかどうかとかはしゃべらなかった。
病院では大きい事は、全くよい事ではない。ほとんどよくない。
彼の無事を祈る。