鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

No.396 (天腎祭)

2014-09-29 15:56:38 | 日記


9月28日(日曜日)14:00~、鶴岡メタボロームキャンパスレクチャーホールで、
市民公開セミナー「天腎祭」が行われました。今回で6回目を迎えるこの市民公
開セミナーは「慢性腎臓病(CKD)」の普及・啓発を目指したものですが、医師
会長が最後のあいさつをすることが慣例になっているようす。ところが、ここ2
年都合が合わず、今回初めての参加となりました。

参加して驚いたのは、講演内容をまとめた配布資料のすばらしさ!その他のパン
フレットや小冊子なども充実しており、これをもらうだけでも参加した甲斐があ
ると思わせます。

講演の内容も、荘内病院の医師やコメディカルがそれぞれの専門分野で役割分担
し、腎臓の基礎から始まり、食事、運動、CKDと脳血管障害や認知症との関連な
ど、分かりやすく、とてもためになる内容でした。また、途中にラジオ体操や講
演内容の復習を兼ねた寸劇もあり、飽きさせない気配りにも感動しました。

自分の健康は自分で守る。生活習慣病では基本中の基本です。このような市民向
けのセミナーはとても重要な活動と再認識しました。


転ばぬ先の「知恵」知って得する腎臓と神経のお話

◆開会の挨拶
新潟大学大学院 医歯学総合研究科腎医学医療センター 教授 丸山氏

◆「かんたん! やさしい! 腎臓のはたらき」
 荘内病院 内科医師 安宅氏

◆「腎臓にやさしい食事」
 荘内病院 管理栄養士 斎藤氏

◆「慢性腎臓病と脳血管障害」
 荘内病院 神経内科医師 丸谷氏

◆「認知症と運動療法」
 荘内病院 リハビリテーションセンター 理学療法士 佐々木氏

◆ 「寸劇 CKD28 ー自分でプロデュースする方法ー」
 荘内病院6F西入院棟 看護師3名

◆透析療法のあゆみ
 荘内病院 血液浄化療法センター 臨床工学技士 石塚氏

◆閉会の挨拶
 鶴岡地区医師会 会長 三原

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No.395 (本間清和先生日本対がん協会賞受賞記念祝賀会)

2014-09-29 09:38:36 | 日記


本間清和先生の日本対がん協会賞受賞記念祝賀会が、9月27日、酒田の「ガーデンパレスみずほ」で行われ、鶴岡地区医師会を代表し出席してきました。

以下、日本対がん協会のホームページから

日本対がん協会賞は、対がん運動に功績のあった個人および団体を顕彰する賞で、検診の指導やシステム開発、第一線の検診・診断活動、がん予防知識の普及や啓発活動などに、多年にわたって地道な努力を重ねた個人や団体が対象です。受賞者は毎年9月に開催するがん征圧全国大会で表彰し、盾と記念品をお贈りします。

本間先生の業績

山形県酒田市立酒田病院などを経て1985年に開業した後も、やまがた健康推進機構庄内検診センター長を歴任し、がん検診に尽力した。低い受診率の向上を 目指し、検診の申し込みを電話から全戸配布の郵送回収方式に変更するよう提案し、受診率の20%から35%へのアップに貢献した。国の政策に先駆けて胃が ん・大腸がん検診無料クーポン券の導入実現につなげた。

以下は、山形県の過去の受賞者です。鶴岡では、平成12年に斎藤清子先生が受賞しています。また、松田先生も山形県立成人センター在籍中に受賞しています。

年度:昭和47年 山形県 
氏名:高内トミ 所属:旅館業
業績:各界に呼びかけて検診車をつくり、子宮がん予防に貢献

年度:昭和51年 山形県 
氏名:熱海明 所属:支部常任理事、県立中央病院副院長
業績:研究、技術開発で胃集検の精度向上に大きく貢献した

年度:昭和56年 山形県
氏名:岸陽一 所属:病院副院長
業績:成人病対策、がん検診に貢献

年度:平成11年 山形県 
氏名:水戸省吾 所属:山形県赤十字センター所長
業績:胃集検の指導と追跡調査に努め、検診システムの基盤づくりに貢献

年度:平成12年 山形県
氏名:斎藤清子 所属:医師
業績:病理医として細胞診断技術・検診技術の向上、地域医療に貢献

年度:平成14年 山形県
氏名:松田徹 所属:山形県立成人センター企画調査部長
業績:がん登録、疫学研究や、内視鏡併用の胃検診モデル事業に功績

年度:平成16年 山形県
氏名:塚本長 所属:山形大学名誉教授
業績:老健法対象前から乳がん住民検診を陣頭指揮、医師・技師らを指導要請

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祝賀会には、県医師会長、酒田市副市長、三川市長、酒田地区医師会長および役員、やまがた健康推進機構職員などから多く方々が参会され、本間先生の受賞をお祝いしました。


今の日本の30%程度というがん検診率では、胃がんの死亡率を下げるには至っていない現状があります。

一方で、近年、胃がんに関しては、ピロリ除菌が胃癌の発症予防に効果があることが実証され、とくに、若い人の除菌に効果が高いことが分かってきました。若い人を対象としたピロリ検診と積極的な除菌が将来の胃がん発症低減につながることが期待されています。酒田では、来年度にも、中学生を対象にピロリ検診を開始するとも聞いております。鶴岡でも検討しても良いのではと思いました。



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